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ソラン『真澄の空』
シュナウザーを見ると思い出す。
ソラン、よく吠えていた愛犬。
縦横無尽に駆けていくパワフルさ、
そして食いしん坊だった僕の仲間。
僕が1歳の頃にやってきたから、
もはやいることが当たり前だった。
ソランは祖父母の家にいて、
毎週のように会いに行っていた。
ソランはとにかく元気だった。
散歩に出ると誰よりも速く走り、
近所の犬に威嚇しまくっていた。
まるでロックスターだった。
僕が16歳の夏にソランは亡くなった。
最後は雄叫びを上げ、安らかに眠った。
このとき、初めて身近な家族が死んだ。
死とは呆気なく、そして悲しいことを知った。
気がつくと、ソランが亡くなってから9年が経つ。
随分と長い時間が経つが、いまだに覚えている。
それだけ僕にとって大切な存在だったのだろう。
またどこかで会いたい。できれば、青空が美しい場所で。
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