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ほぼ、ロンリー青年『真澄の空』



朝、電車に乗る。満員電車。
広告はコンタクト、塾、ブランド物。
エアコンはそれほど風吹かず。
本日も群れた人間たちが蒸れる。

東京到着。ビル街歩く。太陽ギラギラ。
汗かきながら学校に着くなり講義室へ。
大概一番前かその後ろ。前方を確保。
後ろの方は賑やか。僕は静か。

講義が終わり、昼休み。僕は外へ。
コンビニでおにぎり買ってベンチで食べる。
周りはワイワイ。僕は罪罪。
そんな気持ちよ、ロンリー青年。

たまに講義をさぼって神保町へ。
古本見て、街に酔いしれる。
もっと踏み込んで、湯島も行った。
僕は必然的に散歩が好きになった。

結局、大学時代一度も友達を作らなかった。
正確には、作れなかったのだった。
僕は人と交わることができなかった。
ただただ、コミュニケーション能力が欠陥していた。

東京は僕みたいな孤独人を受け入れてくれた。
だから、実は一人でいてもそれほど辛くなかった。
だけど、大学生としては残念な限り。やはり罪。
青春など皆無。やはり僕はロンリー青年。

本当に必要ならば死ぬ気でも求める。
友達は大事。それはよく知っている。
だが、僕には高校時代の友達がいた。彼らもほぼロンリー。
だから大学に入ってからもずっと一緒だった。

彼らとは楽しい思い出ばかりだった。
居酒屋、サバゲー、クリスマス会、旅行。
僕は彼らのおかけで全てが『ロンリー』ではなかった。
頭に、『ほぼ』を付けることができた。

人と比べたら随分寂しい大学生活だったかもしれない。
だけど、僕は僕なりに生きる術を見つけた。
仕方がない。僕には限界があるのだから。
そういう人間だ、僕はほぼロンリー青年なんだから。

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