池袋にて、一人語り。
皆さんこんばんは、蒼日向真澄です。
最近は忙しく、いや、ただ怠惰なだけかもしれませんが、noteの更新が滞っています。
実は今、それほど書きたいという気持ちがないというのが本音です。現実が充実していて、気持ちが鬱屈しているわけでもないから、文章にして吐き出す必要がないといいますか。それは精神的に安定していることを意味するわけですからハッピーかもしれませんが、文章を書くことで生きがいを得ている人間とすれば望ましくないかもしれませんね。
とはいえ、小説はボチボチ書いています。実は先日、久々にステキブンゲイさんに長編小説を投稿しました。今年の一月くらいから本格的に執筆していたのですが、構想から第一稿は五年ほど前に書き終えていて、ずっとほったらかしにしていました。どれから数年経って、それを編集したのですが、途中で行き詰まって再び放置。そして今年、ようやく完成させることができました。
https://sutekibungei.com/novels/de471547-a7bc-40db-a9fa-9fca2299befb
題名は『赤い光のシャワー』です。あらすじも載せておきます。
人生には明確な正解がない。だからこそ、愛おしい。
大学生の大野護は自分を変えたいと高校卒業と同時に上京したが上手くいかず、人生に行き詰まってしまい、自死さえ考えていた。そんなとき、恩師からセミナーの誘いを受ける。とにかく誰かと触れ合いたい。大野は恩師と会い、二つ返事でセミナーに参加することを決意する。 バンドマンでチャラいが優しい瀧田、明るく元気なフリーターの本田、人見知りだが真面目な性格の高校生である結城。セミナーには個性豊かなメンバーが揃っていた。そして光と影の狭間に佇むような麗人、高久美桜。大野は彼女と少しずつ、しかし確実に距離を縮めていく。 セミナーを通じて大野はそれらを学び、人々とコミュニケーションを取ることで本当の自分を曝け出すことができるようになる。そして藤本さんによる赤い光のシャワーを浴びることで、生きる喜びを感じる。『救い』、『居場所』、『光』、『幸福』、『愛』。時間をかけて、大野はそれらすべてを手に入れていく。 それでも、過去を振り返る現在の大野は、岐阜の田舎で蝶の死に方について考えている。麦茶を飲み、蝉の鳴き声を聞き、父が遺した夏野菜を眺めている。 結局のところ、救いとは何だったのか、居場所とは何だったのか、光とは何だったのか、幸福とは何だったのか、愛とは何だったのか、そして人間とは何か。大野は文章に書き起こすことで過去へと潜水し、それらの答えを探しにいく。
今までの小説よりも、自分と重ねて描く部分が多く、私小説のような気持ちで筆を進めました。ご興味あれば本編をお読みいただけると幸いです。
noteも書きつつ、公募に小説を送りつつ、現実を楽しむ。春は嫌いですが、今年はなんだか調子が良さそうです。このままの勢いで2024年を快走したいですね。
それでは、また。
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