糖分ライン
プリン、掬う。魂、救う。僕の人生に潜む闇の巣、食う?
糖分、当分控えなよ。なんて厄介人間、僕には見えないから。
歩いていれば角砂糖に当たる。小さな蟻が一生懸命運んでいる。
それまた努力。僕は平然と奇跡に巡り合い、少しだけ愉快。
チョコレートケーキなんて、食べたのいつ以来だろう?
最近は渋く生きようと必死にもがいた。しかし、馬鹿らしいのだ。
欲望はホイップクリームくらい出しちゃっても構わない。
どうせ一度、されど一度の人生。ならば出しておけよ。
飴玉を雨の日に舐める幸せ。誰にも感じることのない甘い気持ち。
くだらないことばかりの毎日を少しだけ青春色に変えてくれる。
糖分、なんて気にするなよ。どうせ死ぬときは一緒だし。
そっか、なら帰りにシュークリームでも買って帰ろ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?