かき鳴らす六弦『Night Walker』
私の歌が誰かを変える。はず。
一人のサラリーマンが立ち止まってくれた。私は一礼して、「こころ」と呟いて弦を押さえる。
『どうせなら誰かを救いたいって願っちゃう私のこころは幼稚かな
それでも夢を描きたいって考えちゃう私のこころを許してよ』
どこかで「戦争反対」を訴える人間がいる。そして僕は「誰かを救いたい」と利他的なことを歌う女性を目の前にしている。みんな誰かを見ていて、自分を見ている。誰かに訴えたくて、自分を出している。それぞれ若干価値観が違くて、面白い。