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アオマスの小説

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どんな一面にも些細な物語が存在する。それを上手に掬って、鮮明に描いていく。文士を目指す蒼日向真澄によって紡がれる短編集です。
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2021年8月の記事一覧

『バースデイ』(2000字のドラマ応募作品)

 もう、二十四か。いや、まだ二十四しか生きていないのか。時々、自分の年齢が分からなくなる…

蒼乃真澄
2年前
10

『サヨナラのメロンパン』(2000字のドラマ応募作品)

 秀人が突然転校したから、僕らのバンドは呆気なく解散した。 「あいつ、なんで福岡に行った…

蒼乃真澄
2年前
8

『ちょっとの優しさが欲しいのよ』 (2000字のドラマ応募作品)

「レジ袋おつけいたしますか?」  どっかの誰かが有料化したせいで、また一つ手間が増えた。…

蒼乃真澄
2年前
14

『落日』 (2000字のドラマ応募作品)

「俺、お前の分まで頑張るから」  日が落ち始める夕暮れの空の下、僕と真島は二人で花壇の縁…

蒼乃真澄
2年前
12

『道端の向日葵』(2000字のドラマ応募作品)

 逃げ水が見えるほど、灼熱の日照りが差す盛夏。長袖を羽織っていた半年前など記憶の片隅にも…

蒼乃真澄
2年前
12

『それでも』(2000字でドラマ応募作品)

 人と縁が切れるって、どうしてこんなに心が痛むのだろう。僕と華奈のラブストーリーは、あっ…

蒼乃真澄
2年前
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