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アオマスの詩集

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フワフワと頭に浮かんでいる言葉たちを一本の糸にするように紡いでいき、詩にしてみました。様々な感情に揺さぶられながら、それでも言葉にしてみたい愛や希望などを詩にできたらと考えていま…
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2022年4月の記事一覧

結いの歌

見つめ合う二人 抱きしめ合う二人を そんな二人を見ていて 神様 私は歌う 結いの歌 月明か…

蒼乃真澄
2年前
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ファンファーレ(『回顧する蚕』)

 さあ 今こそ僕らは叫ぶときだ   この歓喜の歌を  希望に満ち溢れた   このファンファ…

蒼乃真澄
2年前
3

ファジーネーブル(『回顧する蚕』)

黄桃色の飲み物が 入ったグラス傾けて 君は少し微笑んで 僕の心は寄っていく 人気のないビル…

蒼乃真澄
2年前
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月と桜と九段下(『回顧する蚕』)

夜空の下 風が火照りを覚ます 見てごらんよ 月が綺麗だ 思い出は 君の記憶にもあるかい 写…

蒼乃真澄
2年前
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自分殺人事件(『回顧する蚕』)

出来損ないの僕は死んだ 世の中に認められることなく  呆気なく死んだ そこに転がった死体は…

蒼乃真澄
2年前
3

午後三時の唇(『回顧する蚕』)

 君と食べたあのレストランの  ナポリタンが僕の胃の中で眠ってる  アフタヌーンティーを飲…

蒼乃真澄
2年前
4

サンドウィッチ(『回顧する蚕』)

 僕は古い人間だから  新聞片手にサンドウィッチを食べる  君が作ってくれたそれは  卵とレタスとハムが挟まっている  苦いコーヒーを無理して飲む  君のことが好きだから  僕は新聞を畳んで放って  そっと君の横に向かう  愛とかそんな重苦しいのは嫌いだ  僕はただ君のそばにいたいだけ  たとえそれを君が望まなくても  雨が降る日はいつも家にいる  僕はまたサンドウィッチを食べる  君はベッドで寝転がってる  僕は無口にサンドウィッチを食べる  最近は倦怠期なんだろう

雨(『回顧する蚕』)

 自宅に向かうバスの中で   僕は窓の外を見る   灰色に包まれた街   そこに降る雨  カ…

蒼乃真澄
2年前
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鬱を打つ(『回顧する蚕』)

 ダイエットサプリなんて噛み砕いても  欲望に塗れた頭じゃ脂肪は増えるだけ  ロックンロー…

蒼乃真澄
2年前
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怖い嘘(『回顧する蚕』)

電子機器で流すデマ情報 一役時の人が登場 一般大衆が湧いて溢れる いつの間にか拡散拡散 人…

蒼乃真澄
2年前
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