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父の人生を変えた『一日』

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父は茨城県守谷市の片田舎生まれ。旧姓は鈴木。母と結婚するに際して、養子縁組して、水澤という姓になりました。2016年、4月2日に父は亡くなりましたが、生前、ライオンニュースという…
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2020年6月の記事一覧

父の人生を変えた『一日』 その32 ~ラーンモア 芝刈り機~

その32 ~ラーンモア 芝刈り機~  土曜日、日本から来たお客さんとゴルフであった。隣の…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その31 ~Wolffおばちゃん~

その31 ~Wolffおばあちゃん~  私の名前はライオン水澤です。アメリカはシアトルの隣町ベ…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その30 ~心眼~

その30 ~心眼~  熱いヒルトンホテルは全米空手大会の表彰式で更に熱気がこもっていた。1…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その29 ~帝王切開~

その29 ~帝王切開~  深夜2時に丸紅の友人から緊急電話が入った 「ライオンさん妻が産気…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その28 ~商売の心~

その28 ~商売の心~  シアトル支店独自の商売が始まった。リスク&アカウントを持っての…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その27 ~靴底を減らす~

その27 ~靴底を減らす~  毎日が忙しく走り回った。どこの会社の木材の駐在員でも木材検…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その26 ~韓国・中国との商売~

その26 ~韓国・中国との商売~  大江支店長に申し上げた。 「シアトル支店は日本向け丸太と製材品の商売をしておりますが、丸太を中国・韓国・アメリカの製材工場に販売して良いですか?」 今まで歴代の駐在員が考えもしなかった事をライオンはやろうとしていた。大江支店長も過去の商売や慣習にとらわれない力量の大きな才覚がある人であった。 「ライオン、やれ」 その一言だった。大江支店長は内地木材本部に優しく丁寧にお伺いをした。その返事のテレックスを見てライオンは激怒した。 「やれる物なら

父の人生を変えた『一日』その25 ~全米空手道大会~

その25 ~全米空手道大会~  息子が西海岸の空手大会で優勝した。アメリカを4つの地域に分…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その24 ~商機~

その24 ~商機~  たった一言がヒントになって状況が様変わりする事もあり大きな商売に結…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その23 ~商魂たくましく~

その23 ~商魂たくましく~  ㈱トーメン、シアトル支店、大江支店長と4輪駆動の赤のジー…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その22 ~新たな挑戦~

その22 ~新たな挑戦~  アメリカに住み始めても仕事で土曜日、日曜日もなかった。毎日、…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その21 ~息子の空手との出会い~

その21 ~息子の空手との出会い~  息子は小学生1年生でシアトルに来た。娘は3歳であっ…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その20 ~アメリカ大統領と接見~

その20 ~アメリカ大統領と接見~  シアトルに米国大統領ロナルド・レーガンが日本と中国…

水澤元博
4年前
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父の人生を変えた『一日』その19 ~I LOVE寿司~

その19 ~寿司~  アメリカでの滞在が長くなり、外人とも非常に親しくなった。お互いがファーストネームで呼び合う仲になっていった。「ライオン」、「ジミー」と言い合った。ある時、外人から「寿司」に付いて質問を受けた。「それなら今晩私の家に来い。寿司を食わしてやるよ」。外人は初めてなので最初躊躇したが、家に来た。これがサーモン・マグロ・ウナギ・たこ・いか・ウニ・ハマチ・筋子・とどんどん説明していった。その外人は全く口をつけなかった。サーモンをやっと一口、口をつけた。「ライオンこれ