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マスターホンダの【この音、聴くべし!】vol.1/Circa Waves - Jacqueline

マスターホンダの「この音、聴くべし!」vol.1

皆さんは音楽を聴くとき、どんなことを気にかけて聴いていますか?どんなところが好みを決めていますか?

メロディーだったり、曲調だったり、演奏スタイルだったり、人それぞれにこだわりがあるのではないかと思います。

このシリーズ記事では、音楽制作に携わるマスターホンダが、「良い音」「こだわりの音」という視点から、あなたに音楽をご紹介します。

音作りは録音だけでなく、ミックスやマスタリングといった一般の方にとっては見ることのない領域の影響を大きく受けています。

同じように録音した素材であっても、それをどう加工し、聴かせるか?は、実はとても重要な要素なのです。

そんな「音」そのものにこだわった視点から、記事をお届けします。


さて、本日の音にこだわったミュージックはこちら。


Circa Waves - Jacqueline (Official Music Video)
https://youtu.be/hXwozor5qz8

album「sad happy」より


英リヴァプールのバンド、Circa waves(サーカ・ウェーヴス)の新作アルバム「sad happy」よりチョイス。なお、紹介する曲はアルバムファーストチューンの「Jacqueline」です。
  
何かとイギリス好みの僕。おそらくそれはメロディーラインなのだろうと思うのですが、英のそれは湿り気があるというか憂いがあるというか。そういうものに惹かれるのだと思います。米のそれはもう少しあっけらかんとしていて、明と暗がわかりやすくはっきりしているように思います。


では今回の「聴くべし!」ポイントです。

このバンド(アルバム)は、歪(ひず)み感がとても心地よいと思います。

特に、ドラムの歪み感が、ギターをはじめ全体のサウンドにマッチしていますね。

キックの鳴り、コンプ感、サチュレーション(歪み)の感じをぜひ、聴いてみてください。


【今回の今聴くべし!ポイント】

(ドラムの)キックの「歪み」感


一般の方からするとドラムの歪み?何それ?と思われるかも知れませんが、作り手としてはこの「歪み」感がとても大事で、エンジニア目線でどこを狙うのか?は、アルバム全体を特徴づけることになるのです。(単にギターにディストーションがかかってる、とかそういうことではありませんので)


その点で今回の彼らのアルバムは、全体の「コンプレッション」が僕好みで、サウンド全体の歪みが心地が良いのです。


というか、結構、歪んでますね、これ。
ドラムがうまく歪んで、全体を引っ張っています。


最近は、良い音とは何か?、アーティストは本当はどんな音で鳴らしたいのか?、といったことが、もうほとんど分からない時代になっています。

是非、この「聴くべし!」シリーズを参考に、「音」にフォーカスして、音楽を楽しんでみてください。


Circa Waves - Jacqueline (Official Music Video)
https://youtu.be/hXwozor5qz8



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