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人生で1番愛したバンドHOLSTEIN

みなさんHOLSTEINてバンドはご存知??
知らないよね…どんなバンドかって??
俺が人生で1番愛したバンドです

出会いは2004年の春先、高校2年の時
当時軽音楽部でドラムに夢中だった俺はエモ、メロコア、パンク、ハードコアと日本のインディーズ系バンドをひたすらディグってた
ある日、同じ軽音楽部の友人がドラムマニアにめちゃくちゃカッコいいバンドの曲があると言ってきた
どれどれと思いドラムマニアにお金を入れて、曲を選択…ふぅ〜ん…HOLSTEIN?牛??曲名長っ…
そして流れてきたのは…

Gently, the rain sings for me
異様にキメの多く、憂いと激情を帯びたウェットなサウンド…複雑なドラムワーク…ハスキーながらも情緒をくすぐるボーカル…
もう一目惚れでした
なんだこのバンド!?!?やべぇ!マジでやべぇ!
すぐさまこの謎のバンドHOLSTEINを調べる
この曲が入ってるミニアルバムが1枚出てるのか…
地元のCD屋にあるかな??(当時は渋谷まで行かないとタワレコも無かった)
急いでフロンティア(当時地元にあった唯一のCD屋)に行くと1枚だけあった!!
なけなしのバイト代をはたいて即購入

もうそこからはひたすら6曲入りのミニアルバム「bandstarter」を聴き続ける毎日
そう、ひたすら6曲入りをリピートです
そしてガラケーでHOLSTEINのサイトを見てると秋にフルアルバム発売!?!?
やったー!とフロンティアで取り寄せてもらい発売日に即買い
結果としてHOLSTEINの最初で最後のオリジナルフルアルバムになった「Delivered from the past」
超絶名盤です、もう何百回と聴いたけど未だに聴けます、20年近く聴いてるけどまだまだ聴けます
このアルバムには当時HOLSTEINと仲が良く、まだ売れてなかったマキシマムザホルモンのダイスケはんとナオもゲストボーカルで参加してます(当時よく一緒にライブしてた)
このアルバム、
1曲目のSE、If the  story’s over…から雰囲気というかボルテージが上がってって
2曲目のVaper trails&Powder snowの一音目から一気にボルテージが爆発しつつも重厚に進行していき
3曲目のDistant Vistasで勢いに乗って(間奏のライブアレンジ大好きでした)
4曲目のGaze at the skyで進化したHOLSTEINを見せつけて
5曲目のDecemberでHOLSTEIN得意の憂いと激情を爆発させ
6曲目のTurning off the light, Brightness shinesで不器用な優しさを吐露して
7曲目のOne shape of loveでパンキッシュに暴れる
8曲目のthe urban airでまたも憂いと激情で暴れまくり(トップクラスに好きな曲)

9曲目のthe end of universeでしっとりとした一面も見せ付けてきて
10曲目はGently, the rain sings for meの再録でぶち上がって
11曲目のMotiveではエモが爆発しまくるし(この曲も相当好きです)

アルバムのラストLetter ( in the buried capusle )は緩やかに、憂いを帯びながら進行していくのに最後の最後で激情が爆発して、混沌の中「farewell to our memories(さよなら、思い出たちよ)」と咆哮して壮絶な終わり方をする超超名曲

もうね本当に名盤
この世にこのアルバムを超えるアルバムは残念ながら存在しません
ここが頂点です

2005年にこのアルバムのレコ発ツアーのファイナル(違ったらごめん)のワンマンが下北沢シェルターであって、速攻チケット取って高校終わりに直行しました(私服OKの高校だった)
右手を骨折してギブスをはめた状態で
骨折してても観たかった
ライブの1曲目からいきなりLetterでめちゃくちゃぶち上がって泣いてた記憶ある
ほぼHOLSTEINの持ち曲全部聴けたうえ、アンコールで未発表の新曲Siren’s reverbとBONDSも聴けて「ヤバい!ヤバすぎる!何だこの曲!!」とくそテンション上がってた
ライブ終わった後は下北沢の千代田線ホームで一緒に行った友達といかにHOLSTEINがヤバかったか語り合ってた

そして2006年の2月に「siren’s reverb / BONDS」が発売
しかもただの2曲入りのシングルでは無くレコーディング風景や色んなライブ映像を収めたDVD付き
当時受験真っ只中だったから発売日に買ったけどDVDだけは3月に観たのかな??
とりあえず曲を聴いて欲しい…!

ヤバすぎないですか??
計算されつくされた緻密で神経質なアンサンブル
かといってHOLSTEINの良さは失われてない所か増長して、より憂いを帯びて、より激情しまくってて…もう芸術だよね、ここまできたら
HOLSTEINとしての到達点とも言える2曲
そしてDVDも認識されない程擦り切れるぐらい観まくった
レコーディング風景はあまりの壮絶さにビビった
ドラムの音決めに半日使って、そこから0.1秒のズレさえやり直しになるようなとんでもねぇレコーディングをしてた
ここまでやって、やっとこれだけの音楽が生まれるのか…と慄いてた

しかしHOLSTEINはその後ベースが脱退して活動休止となってしまう…
1年以上活動休止してたっけな??
その間もひたすらHOLSTEINを聴き続けた

そして2008年、HOLSTEINは復活しミニアルバムを発売、そのリード曲は「Farewell to our memories」
!?!?
このフレーズは…!!もう復活だけでも嬉しいのにここにきて名曲Letterの一節を引用したリード曲…
そしてその曲はこちら…!

イントロのインパクト半端ねぇ〜!!
ベースのブリブリ具合やべぇ〜!!
だけど確実に今までのHOLSTEINでは無かった
何かこれまでのHOLSTEINに知性が加わったような感じ??

ちなみにこの後に所属レーベルのオムニバスCD(各バンド60秒以内という縛りありで60バンド収録した鬼のようなコンピ)でremainsという曲で参加するんですがこの曲、60秒で終わるのにギターを10本以上のフレーズを重ねたという訳わかんない曲に仕上がってます
レア曲だけどライブで聴いた時は感動した

そしてこれからもHOLSTEINが色んな楽曲を生み出してくれると思っていたところ2010年の4月を持って解散すると発表された
悲しかった
俺の青春が終わってしまうんだと思った
解散ライブは色々事情があって行けなかったけど、新代田feverでのワンマンライブは観れたのが救いだった

その後ギターとベースはそのままに新たに元bandwagonのボーカル、元3cm tourのドラム、そしてHOLSTEINの元ローディーをキーボードに加えてATATAが結成された
ATATAにもハマるんだけどそれはまた別の話で

とにかくHOLSTEINは2010年に終わった
当時大学院生だった俺の青春は終わりを告げた

そして俺は34歳になった今でもHOLSTEINを聴き続けてる
HOLSTEINのおかげでwrong scale、the brown、Retromania、NOBなど大好きなバンドに出会えた
それでもHOLSTEINが1番好きだ
HOLSTEINを聴くと、あの頃の青い自分に戻れる気がする
俺の青春は終わったんじゃなかった、俺の青春はHOLSTEINの一部になっただけだったんだ
今でも栗林さんのハスキーなボーカル、池谷さんの神経質なアルペジオ、小林さんの武骨なベース、長塚さんの心地良いスネアを聴くと高校2年生の俺がひょっこりとやって来る

HOLSTEIN、人生で1番愛したバンドでした
ありがとう、出会ってくれて

HOLSTEINのラストライブの映像
バンド本人達了解のもとレーベルがアップしてます
是非観てください

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