0006 孤島の探索(1)
青なる魔素と白なる命素に満たされた藍色の辺獄、とも言うべき鍾乳洞窟での体験のすべてが"夢"であるかもしれなかった。全部が、痛みすら感じるレベルのただの壮大な明晰夢であって、そう考えれば技能だとか、蟲?とされていたものだとかだって、夢なのだから、その中での突拍子もない場面や情景・状態の変化だと言えなくもなかった。
だが、こんな思考は、俺自身の単なる「まだ認めたくない部分」が抵抗しているだけだということは、頭ではわかっていた。それが夢想癖によってたびたび発生しているだけだと