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RPAツールに触れてきて思うこと

はじめに

この記事は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション) Advent Calendar 2022の12月22日担当分の記事です。

今回は、RPAツールに触れてきた5年間でどんな変化があったかを簡単に説明できればと思います。

最近のRPAツール

私は大学時代から企業や団体主催のセミナーとか展示会に行って、いろんな製品やサービスを知ることが好きです。
この数年はオンライン開催や中止になる傾向がありましたが、2022年は感染対策を考慮したうえでの開催になったことで、日時と要件が合えば出かけられるようになりました。
まあ仕事柄1つのRPAツールを使っているわけですが、ここ数年で多くのRPAツールやサービスが各所で賑わいを見せていました。
UiPathのような海外大手や、ピンポイントで自動化ができることに特化したRPAツール、利用料が明確になっているものを多く見かけるようになりました。
また2021年3月にはMicrosoftの「Power Automate for desktop」の無償化が話題になったことも記憶に新しいのではないのでしょうか。
2021/3/28の勉強会の参加人数がすごかったことも…参加枠1120人って!

1000人越えって、なかなか見ない。

そして思うのは…

全部のツールを理解して、学ぶのも大変。

以下は、ピスモニさんことPeaceful Mornigさんが出している「RPAサクセスカオスマップ」というものなのですが、これをざっと見ても…
やっぱりツールが多い。そして人材や支援に関わっている企業も多いです。
気になる方は必要事項を記載することでダウンロードできます。
(以下は2022年度版のリンクです。新たに更新される場合もあります。)

RPAの進化が止まらない

RPAの世界に5年もいたことで、大きな進化を間近に感じれるようになりました。
色々ありますが、大体こんな感じでしょうか。

・見た目(GUI)の変化
・クラウド化対応
・出版物の増加
・日本語対応
・できることが増えてきた(AIがらみとか)

見た目(GUI)の変化

これは作成する際の見た目に変化が起きることで、利用者にとっていかに使いやすくするかを考えているツールが増えたように感じます。
例えば、UiPathの場合は2018.3のバージョンで日本語の表示に対応できるようになったほか、WinActorも6系→7系のバージョンからGUIが大きく変化しました。

https://winactor.biz/docs/WinActor_v6_v7_releasenote.pdf


クラウド化対応

PC上にアプリケーションをダウンロードせずに実装する方法もでてきています。
UiPathの場合、2022年の3月ごろに「Studio Web」なるものが登場してきました。2022/12現在はCommunity版でのみの提供になりますが、Web回りの実装に軸を置いています。
これも見てね(ちゃっかりPR)↓


出版物の増加

2018年当時、RPAに関する解説書やツールごとの公式マニュアルはほとんど出回っておらず情報取集はもっぱらネット頼みでした。
しかし、2019年以降から一部のツールでは利用ガイドや公式マニュアルが発売されることが増え、今見るとたくさんの書籍を身近に見かけるようになりました。
利用者が増えたことにより、書籍におけるニーズが高まったのだと感じます。
「RPA 本」で検索したら…こんなにいっぱい!!

上記は一例です

日本語対応

これはUiPathやAutomatoin Anywhere等の海外ツールに多いのですが、実際の開発ツール(Studio等)やアカデミー、公式ガイドの日本語対応が進んでいるように感じます。
ちなみに5年前のUiPath Academyは日本語に対応した講座が数個程度で、日本語も「これ翻訳機にかけた?」箇所が散見されました。
現在は専門のチームが対応しているおかげで日本語版も拡充され、より気軽に学べるようになりました。

できることが増えてきた

ここ1~2年で、特にRPAツールとAIとの連携について多く語られることが増えてきました。
UiPathやAutomation Anywhereの最新版リリース時や勉強会でよく聞くようになったと感じます。
UiPathでいう「Test Suite」や「Process Mining」のように、実装以外でロボット自体の品質向上をサポートできるものも増えてきています。

仲間が増えた

もう一つ、RPAツールに触れてきたことによる変化は「RPAの仲間が増えた」という点です。
RPAの勉強会やイベント・セミナーに参加するうちに、同じように「成長したい」、「仲間を増やしたい」という方たちと多く出会えることができました。
2018年当時はユーザーも多くなかったですし、勉強会も今ほど盛んな感じはしませんでした。
本当に繋がれる人が増えて…よかったです。
これからもRPAに触れる方が増えてくるといいですね。

まとめ

簡単にですが、RPAツールの進化は今後も加速すると思います。
最新情報を追っかけながら、自分も対応できるように進化していきたいです。


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