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モリマガジンvol.12 特大号 physical

<目次>
・はじめに
・フィジカル
・ヨーガ
eps1 マジンガーZのパイルダーオン
eps2 心理学者ユングとヨーガ
eps3 なぜ村上春樹は走るのか
eps4 ジョコビッチはまだ強い
・おわりに

文、イラスト: 森のマスター

はじめに
なぜ、ぼくは文書を書くのだろうか、別に書かなくてもいいのに、なぜなぜ、理由は分からない、でも深く自分を内観した時に、言葉では表現できない何か、ぼくを突き動かす大きな何かがあるのに気付いた、それはなんだろうか、カルマかもしれないし、はるか昔の記憶かもしれないし、自分の社会的な役割、使命なのかもしれないし、よく分からない、けれども、いつもぼくの中には、何かに気づいたならそれを文章にするという何かがある、何かが


▲フィジカル

フィジカルについて、何か書こうと思っている、何か書こうと思う時は頭の中で考えてることがある程度まとまったサインだ、そんな時はまとまったイメージというか塊を無償に放出したくなる、ぼくは放出魔なのかもしれない、もしかしたら誰かの心に響くんじゃないかという下心を少し持ちながら…  という訳で、書いていこうと思う、フィジカルと聞いてまず浮かぶのが、ミュージックだ、そう、オリビア・ニュートン・ジョンのヒット曲、フィジカル、あの楽しげなエアロビな感じと80年代の匂いがプンプンするポップな浮遊感、今ではありえないモンモンとした中にある変なポジティブ感、いろんな感情がウヨウヨしていて、それらをシンプルなメロディーがなんとか1つに束ねている、それがフィジカルだ

時代は変わり、僕は年を重ね、フィジカルのイメージはだいぶ変わってきた、アプローチがちょっと哲学的になったのかもしれない、モノが増えサービスが増え人が増え社会が膨らんだ分、フィジカルも膨らんだ、取り巻く環境が変わってきた、いろいろ細かく複雑になってきた、めんどくさくなってきた、モノが増え便利になった分、リスクも増えた、ストレスも増えた、そんな中でフィジカルって、もっと大事にしないと、もっと真剣に考えないと、もっと管理しないといけないんじゃないかと思うようになった、ぼくは日々のヨーガや瞑想を通して、また食生活を大幅に変えることで、体の変化を感じ、少しずつ心身ともにクリアになってきた、日々の変化を楽しんでいる、そんな時思う、全てはフィジカルから始まるんじゃないかと、人の屁理屈を聞いたり、本で読んでも、まず続かない、だけども自分で掴み取った感覚は一生ものだと思う、作家の村上春樹は言う、人間はフィジカルでしか認識できない、だからぼくは毎朝走って、物事の理解度のメモリを上げているのだと、まずはフィジカル、メンタルは後からついてくる、だからフィジカルなのだ


▲ヨーガ 

少し前、半年ぐらい前から再びヨーガを始めた、毎朝1時間ぐらいしている、そもそも毎朝するようになったきっかけは、音楽家の細野晴臣さんの本に書いてあった言葉、「全てはヨーガに含まれる」、はじめは、えっと思ったけど、調べてみると確かにヨーガに全て含まれていると感じた、経典スートラを読むと、ぼくの想像とは全く違った世界が広がっていた、ヨーガはエクササイズでもなくファッションでもなくビューティでもない、そこには人間の生き方が描かれている、人はどこを目指して生きるのか、それには日々どうすれば良いか、とってもありがたい、ぼくはそのメソッドを素直に受け入れて、毎日ただやれば良いのだ、シンプルに、それからというもの、毎朝起きては、ヨーガをしている、せっせと、日々の体の変化に歓喜しながら

で、ヨーガの教えの中に、プラティヤハーラというのがある、外部の情報の遮断するという意味だ、自分に必要ない情報は入れないということ、なぜそうするかと言うと、集中力を高め、自分を高めるためだ、自分の中にはたくさんの不必要な情報があって、例えば、1つの行為をする時いろんな邪魔が入る、あれもしたい、これもしたい、それも気になる、よって余計なエネルギーをたくさん使う、そうでなくて、もっとシンプルにやろうよというのが、ヨーガのスタンスだと思う

でで、自分に不必要なものをどうやって排除するのか、強い意志で、完璧なロジックで、自己暗示で、いやいや、脳でやろうとすると、これがなかなかできるもんじゃない、じゃあどうすればよいのだろうか、そんな時、ヨーガは教えてくれる、フィジカルだよと

日々、ヨーガをしていると、心身共にクリアになっていくのが分かる、と同時に自分に必要な情報と必要ではない情報がはっきりしてくる、そうなると管理しやすくなる、不必要ものは自動的に排除されていく、情報とは、文字、写真、動画に限らない、われわれのくらしにある衣食住も全て情報になる、そして、自分にとって本当に必要な情報を教えてくれるのは、フィジカルだ、なぜなら自分の心に嘘つけても体には嘘つけない、そんなわけで、今日も、ぼくはヨーガをやる、せっせと


▼eps1 マジンガーZのパイルダーオン

いつだったかなぁ、小学校の時にテレビで見ていたマジンガーZを40才過ぎてから観た、おもしろっ!、これはただの子供向けアニメではないなぁ、そう思った、でもなんで大人になって観ても面白いのか、といろいろ考えてみると、正義のヒーローがロボットであることにぼくはワクワクし、主人公とヒロイン、ロボットや基地のデザイン、鉱物学の専門性、広きに渡る地球科学の視点、主題歌のリズム感、などに魅了された、で、ぼくが最も気になるのが、パイルダーオンだ、これは小型戦闘機ホバーパイルダーがマジンガーZとドッキングすることで、それによりマジンガーZは動きだす、これがどういうことかというと、人に当てはめてると分かりやすい、魂、体、心の関係に似ている、たとえば、赤ちゃんの体に宇宙からやってきた魂がドッキングして、人は生まれ動き出す、ついでに心が生まれる、そして、心は常に発生し、生きてる限り発生し続ける、これを管理しようとしても、なかなか難しい

変化の激しい心を安定させるには人のどこを管理すればよいのだろうか、魂か体か、魂はすでにあるものだ、体は管理できるか?、できる、そう体は管理するものだ、マジンガーZも強靭なボディがあって機能に不具合がなければ無敵だが、もしボディが弱っていて内部に不具合があれば、さすがのマジンガーZもイライラして、必殺技がうまく出せないだろう、日々大事にするのは、メンタルよりフィジカルだな、そう思った時、ぼくの探究心が動き出した、ゴソゴソと


▼eps2、心理学者ユングとヨーガ

先日お亡くなりになられた松岡さんの編集工学を調べていたら、物語編集というのがあって面白かった、物語にもやはりアーキタイプ(元型)があって、いくつかのお決まりパターンがある、映画や小説のヒット作品や人気商品はそのパターンを巧みに使っている、そのパターンは、人の集合意識から自然発生されたものだから人は共感しやすい、だから売れるのだろう、分かっちゃいるけど……の世界だ、で、この集合意識とか物語のアーキタイプ(元型)を研究した人が心理学者ユングだ

ユングは人の内側を3つの世界に分けて考えた、意識、集合意識、集合無意識、これら3つが1つになることで、心が熟成されると説いている、なるほど、ヨーガでも同じことを言っている、心身魂が一体となることで、私は神と結合するのだと、最高の状態に達するのだと、そうヨーガという言葉は結合という意味合いがある、ユングの説く3つの世界観に心身魂を当てはめると、ピタッとはまる、少し頭の中を整理するとこうなる

1.心と意識・・発生しては消える
2.体と集合意識・・記憶やコンプレックス
3.魂と集合無意識・・すでにある

もし体を管理すれば、トラウマやカルマ、肉体的コンプレックスはクリアできると言われている、体が楽になると魂と心が、すっーと繋がって三つは一体となる、やっぱりまずは体なんだなぁと思う、体を管理すること、それは体を動かすこと、そして食べること


▼eps3 なぜ村上春樹は走るのか

ぼくの文章にはよく小説家の村上春樹氏が出てくるが、けっして大ファンではない、コアなファンはハルキストと言われているらしいが、ぼくはそうではない、村上さんの作品はそんなに読まないし、小説にもそんなに興味はない、じゃあなんなの!ということになるけど、ぼくが興味があるのは、なぜ村上さんの作品は全世界で人気があるのか?、その作品をどうやって制作してるのか?ということで、村上さんは小説の他にも翻訳、エッセイ、お悩み相談、絵本、音楽、ラジオなどなど企画ものも多数やっておられてる、実に楽しい人だ、なんでそんなのことあんなことできちゃうの?、というところに大いに興味があって、以前から研究を重ねてきた、そして、ついに、ようやく、その答えが見えてきた、村上さんの書かれた本にこういうのがある、「走ることについて語る時にぼくの語ること」、村上さんの全ての根拠はこの本に書かれてある、小説を書くというのは、集中力と持続力が大事で、それにはメンタルよりも強いフィジカルが必要だそうで、だから毎朝走るのだと、毎朝自分と葛藤しながらも、ぼくも少し前から毎朝ヨーガをするようになって、少しずつフィジカルが強くなってきて、集中力が高まった気がする、それによって今まで感じなかったこと、思いつかなかったこと、気づかなかったことがオンパレードで出てくるようになった、そうやってドンドン前へ進んでいくのだろう、なぜ村上春樹は走るのか?、やっとそのなぞが解けたような気がした


▼eps4 ジョコビッチはまだ強い

テニスのジョコビッチを知ったのは、錦織選手がきっかけで、全盛期の錦織が全く歯が立たなかった相手として認識している、10年ぐらい前のこと、そんなジョコビッチが先日行われたパリ五輪でなんと金メダルを取った、えっ、まだあの強さは健在なの、とまぁびっくりした、なんでなんでと調べていくと、なんと強さの秘密は食事法にあった、ジョコビッチは自分の好きだったものを全てやめて、完全なベジタリアンになり、それをかたくなに守っているらしい、これは並大抵のことではない、すごい、それにより試合中のイライラは解消され、集中力は高まり、球の反応スピードは速くなり、試合後半の息切れはなくなったそうで、食生活を変えることでジョコビッチの最強伝説は始まった、「ジョコビッチの生まれ変わる食事」という本を読むと衝撃的な事実がたくさん書いてある、ほんとうに今の自分に合った食生活をしないと人生は楽しくならないと思うし、全ては食生活だとさえ思う、ぼくの理想の食生活は、1日2食、ヨーガにあるように1回の食事を食べ物1/2、プラーナ1/4、水1/4で満たすことだ、理想vs現実の葛藤はあるが、食べすぎには注意だ、今ぼくの食生活は少しずつ変わり、それによって人生が大きく変わろうとしている、そんな気がする


おわりに
今回のテーマ、フィジカル、結論、食事と運動が大事、いかがだったでしょうか?、今まで当たり前だったことが実は間違っていた、今回そんな出会いが多くありました、とても大きな衝撃でした、早く自分を変えねばと、これから歩む人生の後半戦に向け、自分の基盤を大幅にリューアルしました、新しい自分と新たなスタート、新たな世界の始まり、これからがとても楽しみになってきました
今回のモリマガジンは特大号でした、長くなりましたが、最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。


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