モリノマスター

小さな森でお宿を営みながら暮らしているマスターが、ぶつぶつとつぶやきます。

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マガジン

  • 細野晴臣

    細野さんに関するつぶやき

  • モリマガジン

    森のマスターと画家のダサワミイロウが描く、宇宙からのメッセージ

  • 詩ポエム

    風景を描く、見えないものを描く、空気を描く

最近の記事

谷川俊太郎さんが亡くなった

詩の世界って、抽象的で捉えにくいけど、谷川さんの作品は読んでいて、たとえ捉えきれなくても、どこか楽しくて、ユーモアかあって、安心感があって、前向きになれる、そんな雰囲気というか、オーラがあった、言葉を超えたあったかさ、以前、谷川さんのインタビューを読んでいて、心に残った言葉、ぼくはお金を稼いでくらしていくために書いている、はじめは、えっと思ったけど、待てよ待てよ、確かにそうだ、そのあつい想いというか決意が、きっと谷川作品のオーラの、あったかさの根源なんだと思った、心よりご冥福

    • まるさんかくしかく

      先日近くの寺に版画を見に行った、圧巻だった、墨の力強さ、不器用さ、ぶかっこうで、大胆で、濃い黒かと思えば、かすれてみたり、ズドンとまっすぐかと思えば、斜めににゆがんでみたり、一方で繊細な感性が、全体のバランスを取り、秩序を保ち、世界観を創り出す、作者は寺の和尚さんで墨を奏でる指揮者で、寺と版画が一体化した、そう、ここは美術館 そしてさらに、ぼくの興味をそそったのが版画にも多く登場していた◯△□、この思想がとても深くて面白い、禅の思想では、◯は宇宙、△は座禅、仏、つまり私、□

      • 細野晴臣を聞きながら

        先日細野さんのラジオを聞いていたら、ゲストの女優さんが興味深いことを言っていた、細野さんが20代の時に読まれたナ・ダームという本を私も読んで、呼吸したり、瞑想してますと、当の細野さんはその本を読んでから、すぐに腹式呼吸を習得されて今もやってらっしゃるとのこと、70代半ば、元気なわけです、ナ・ダームというのは、細野さん曰く、カルフォルニアヨーガのニューエイジだそうで、超簡単に言うと、呼吸する時に、心の中で、ナ・ダームと唱えるらしい、ぼくのやっているヨーガにもソーハム呼吸というの

        • お楽しみはこれからだ

          そんな本がある、和田誠さんの本だ、映画の名セリフに和田さんがイラストを添えてコラムする、ぼくも昔映画をよく見ていたので、その本のシリーズを集めていた、和田さんの一見単調なイラストと、奥深そうな名セリフを割とチープに扱い、それに小さな笑いを添えて描くセンセが素敵だった、まるくてポップなイメージだったけど、所々がトンガっていて、どこか粋な感じがした、今思えば、映画という芸術は、壮大で深くて無限に広がる世界なので、一回観ただけではよく分からない、どんだけの人が関わりどんだけの人の想

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          3本
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        記事

          モリマガジンvol.12 特大号 physical

          <目次> ・はじめに ・フィジカル ・ヨーガ eps1 マジンガーZのパイルダーオン eps2 心理学者ユングとヨーガ eps3 なぜ村上春樹は走るのか eps4 ジョコビッチはまだ強い ・おわりに 文、イラスト: 森のマスター はじめに なぜ、ぼくは文書を書くのだろうか、別に書かなくてもいいのに、なぜなぜ、理由は分からない、でも深く自分を内観した時に、言葉では表現できない何か、ぼくを突き動かす大きな何かがあるのに気付いた、それはなんだろうか、カルマかもしれないし、はるか

          モリマガジンvol.12 特大号 physical

          ヨーガ

          少し前、半年ぐらい前から再びヨーガを始めた、毎朝1時間ぐらいしている、そもそも毎朝するようになったきっかけは、音楽家の細野晴臣さんの本に書いてあった言葉、「全てはヨーガに含まれる」、はじめは、えっと思ったけど、調べてみると確かにヨーガに全て含まれていると感じた、経典スートラを読むと、ぼくの想像とは全く違った世界が広がっていた、ヨーガはエクササイズでもなくファッションでもなくビューティでもない、そこには人間の生き方が描かれている、人はどこを目指して生きるのか、それには日々どうす

          フィジカル

          フィジカルについて、何か書こうと思っている、何か書こうと思う時は頭の中で考えてることがある程度まとまったサインだ、そんな時はまとまったイメージというか塊を無償に放出したくなる、放出魔なのかもしれない、もしかしたら誰かの心に響くんじゃないかという下心を少し持ちながら…  という訳で、書いていこうと思う、フィジカルと聞いてまず浮かぶのが、ミュージックだ、そう、オリビア・ニュートン・ジョンのヒット曲、フィジカル、あの楽しげなエアロビな感じと80年代の匂いがプンプンするポップな浮遊感

          松岡さんの編集工学

          先日松岡正剛さんが死去された、先人が残した知恵、編集工学、編集を体系化した技術書、そもそも人生とは、編集であるとも言えるだろうし、映画監督の黒澤明は「映画とは編集である」、ラグビーの平尾誠二も「ラグビーは編集だ」と言っている、そう考えると、全てのヒト、モノ、サービスは情報であり、それらをそれぞれが都合よく切り取って、組み合わせて、因果をつけて、ストーリーにしている、例えば、黒澤明監督の映画「羅生門」は、1つの事件について複数の証言が描かれている、それぞれが都合よく、ある事件に

          松岡さんの編集工学

          久しぶりに「π」を観た

          あいかわらず意味は分からないが、モノクロ感、コントラスト、怪しい感じ、神秘主義、老人、密教、数学者、法則、螺旋状、数字の羅列は、かっこ良かった、始めて観たのは、映画館の地下2階だったか、20年前ぐらい前に、これまた怪しげな空間で怪しい映画を観た、衝撃体験、こっからアロノフスキー監督は地上に出て躍進していった、ぼくはエレクトロニカの電子音楽の世界に入っていった、あなたにとってカッコいい映画はなんですか?、πです、この投稿は、ぼくなりのオマージュです

          久しぶりに「π」を観た

          瞑想とスマホ

          2007年にアップル社のスティーブ・ジョブズがiPhoneを発表して、スマホが誕生した、これは人類にとって、とても大きな出来事で、ありとあらゆるものたちが、数値化され言語化されデータ化され、いのちを奪われていった、そうなるとモノはいらない、サービースもいらない、お店もいらない、当然仕事はなくなり、社会はコンパクトになる、それでも情報は日々増え続け、頭の中だけは以前よりまして忙しいという変な世の中になっている、そんな時、人には、ぼーとする時間が必要みたいだ、ぼーとして自分に耳を

          無題アート

          ある日の午後、相方が、油絵具を全部捨てると言うので、これはチャンスと、贅沢に描いてみました

          続アート論、そしてマーケティング論

          先日デジタル発刊したモリマガジンvol.11「現代アートとトイレ」、たくさんの方に読んで頂きまして、誠にありがとうございました。さてさて今回もダイロウくんが素敵な文章を寄稿してくださいましたので、それでは早速、ぼくがビビっときた箇所を改めてどうぞ 現代アートを想うとき、この深部のあたりから浮かび上がって光と影を強烈に認識させる感覚を覚えるので、多分傷を負った魂がかさぶたを作る過程であらわすモーションみたいなイメージを映しているのだ。露骨に世間の熱を浴びた魂はやけどしているヒ

          続アート論、そしてマーケティング論

          モリマガジンvol.11 現代アートとトイレ

          <目次> 1.「現代アートってなに?」森のマスター 2.「トイレとは何か?」森のマスター 3.「現代アート考」ダサワミイロウ 絵.「デュシャンのトイレ」 ▼「現代アートってなに?」   森のマスター 現代アートの原点といわれているのは、なんとトイレである。 作品名 泉/噴水 作品 トイレ 作者 マルセル・デュシャン(フランス) 制作 1917年 作品としての物体は、男性用のトイレである、なぜトイレが現代アートの原点になったのか?というところに面白さはあって、ようは、ア

          モリマガジンvol.11 現代アートとトイレ

          ひまわりと

          窓を全開にして車を走らせ、風を目一杯浴びながら、少し先に見える、ひまわり畑、真っ黄色のエナジーは全開で、夏の太陽のパワーを届けてくれる、ぼくをそれを全身で感じ、ゆっくりと吸いながら、受け入れ、ゆっくり吐きながら、内側に循環させていく 木々に触れながら 息を吸う 木々とともに ほほえみながら 息を吐く ティク・ナット・ハン マインドフルネス  お手当ての世界

          ひぐらし

          夏の朝4時、夜から朝に変わる時、ひぐらしたちは、一斉に鳴きだす、大合唱、静なる世界が心地よい波動に包まれる、1日のはじまり、祈りの時間、今日も1日が平穏でありますよう、新鮮な空気を自分の中に取り入れ、ほほえむ そして夕方、夜の始まりに、再び、ひぐらしたちは鳴き出す、大合唱、激なる世界に癒しの波動を、今日も一日お疲れ様でした、ゆっくりと深呼吸する 夏の一日、ひぐらしと共に

          エキナセアを描く

          夏の森、ハーブ畑にエキナセア、名前もステキだけど、ビジュアルも素敵、赤、黒、ピンク、紫の色合い、上にかわいい苺が乗っかって、その周りを今にも羽ばたきそうな花びらたちが笑う、神秘的で知的で、根は暗くとも前向きな花、そんな花が毎年7月に姿をあらわす、なんともまあ、そんな花を描きたくて、丸ペンとサインペンとパステルで描きました、用具を変えるだけで、手法を変えるだけで、描く紙を変えるだけで、こんなにも絵を描くのは楽しいのか、片岡鶴太郎さんや安西水丸さんは言っていた、自分の線を見つけな

          エキナセアを描く