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モリマガジンvol.6 勝手にシティポップ

<目次>
1.シティポップとの出会い
2.ユーミンのラジオ
3.風景を描く
4. シティポップの奔流を眺める1
5. シティポップの奔流を眺める2


1.シティポップとの出会い 

文: 森のマスター

言葉って面白いよね、発する人によって響き方が違うし、国によってイメージが違う、日本ではシティって聞くと、ちょっとダサい、ちょいダサな感じだけど、欧米のシティって、かっこいい響きがある、たとえばホンダシティとニューヨークシティ、ホンダシティのCMは今見ても面白い、日本のシティのルーツ、そしてシティポップ、街の洗練されてる感じとシティのちょっとダサい感じの組み合わせがすごくいい、洗練されすぎると、緊張して近寄りがたい、だけど、ちょっとダサいと、なんだか親近感がわく、なんかあつたかい感じがする、商売もちょっとダサい方がいい、ちょっとだけね、シティポップの出会い、さかのぼると、ぼくは小学生、1986オメガトライブ、君は1000%、夜のテレビ番組を見ていた、今思えばタイトルからして…、カルロストシキの声が好きだつたなぁ、抽象的なVOICE、シティの表と裏を映し出し中和していく、深めていくと、中庸、そこから和洋折衷へ、たどり着いたのは、日本人の美意識のルーツ、今、シティポップが海外で人気だという、世界でジャパニーズカルチャーがヒットを飛ばしている、その昔、ヨーロッパで浮世絵が評価されて、日本ブームが起こった、巨匠たちはこぞって自分の絵の中に浮世絵を描いた、ゴッホ、モネ、ルノワール、セザンヌ、歴史は繰り返すというが、そんな再来も近いかもしれない

2.ユーミンのラジオ

文: 森のマスター

森に暮らし始めてから少しだけユーミンを聞くようになった、少しだけというのは、ぼくの仕事の1つに植物の蒸留というのがあって、その時に聞いているというか流してる、どうも波長が合うみたいだ、なんでかは分からないが、ぼくと植物とユーミンと、植物がつないでくれた、ちょっと前に雑誌BRUTUSのユーミン特集を買った、古いやつね、インタビューは名言の嵐、そうなんだそうなんだ、全部吸収したいが一生かかっても足りないかあ、やっぱり売れ続ける人ってすごいなあと思った、そういえば、ぼくは昔ユーミンのオールナイトニッポンをよく聞いていた、曲は全く興味がなかった、リフレインは叫んでいなかったし、恋人はサンタクロースとも思わなかった、ラジオは普通におしゃべりが面白かった、もう30年ぐらい前のこと、今でもユーミンはオールナイトニッポンをやっている、すごいよなあ、だから今もミュージシャンとして現役なのかも、ラジオから生まれた曲もたくさんあるみたいだ、ミュージシャンは好んでラジオをやるけど、ラジオって音楽を含むカルチャーの起点の1つだと思う、ユーミンも言っている、縛りやモチベーションがないと発見はできない、発見は創造につながる、毎週人前で喋るという圧をかけることはひらめきを生む、1人でかける圧より多人数から受ける圧の方が圧倒的だ、適度な圧がかかったおしゃべりはひらめきの連続、ワクワクの連鎖を引き起こす、カルチャーの起点としてのラジオ、圧から生まれる表現の世界、これまた素晴らしい



3.風景を描く

文: 森のマスター

ユーミンのインタビューを読んでいて、ハッとした、わたしの歌詞はストーリーでなくて風景を描いている、なるほどなるほど、ストーリーを描くと頭ん中は物語でいっぱいになる、楽しいけどなんだかつまんない、風景が描かれてると自分のの中で自分だけの物語が生まれる、楽しいよねクリエイティブって、ユーミンの名曲、シティポップの名曲、中央フリーウェイ、都内でレコーディングを終えたユーミンを、実家の八王子まで、後に夫になる松任谷さんが車で送っていたという、そんなユーミンの風景の詩、町の灯りがやがてまたたきだす、2人して流星になったみたい、この道は滑走路、夜空に続く、ユーミンの感性と世界観、風景はそこにあるもの、世界観は人が創り出すもの、メロディもいいね、だから名曲なんだね、ストーリーって、因果を言葉で繋いだ一本の線、社会、風景って、1個の点、今ここ、因果もない世界、果てしなく広がる、宇宙、今、シティポップが世界に広がっている、一方で、今、経済が停滞してるニッポン、復活の源は、車でも電気機器でもデジタルでもない、AIでもロボットでもロケットでもない、カルチャーだ!、ぼくはそう願っている、文化大国ニッポン、文化で経済を創るのだ!、そういえば昔そんなこと言ってた日本の首相がいたなあ

4.シティポップの奔流を眺める1

文: ダサワミイロウ

細野晴臣さんやティン・パン・アレーもシティポップの  一覧に入っており、ぼくもよくきいていたけれどもまた  現在のネオ・シティポップと呼ばれるアーティストにも  入るかはいらないか別として、とてもそれら70~80年  の時代を彷彿とさせるポップスが沢山現れているようで  鼻息荒く興奮することがある。一度は(((さらうんど)))を  きかれたことがあるだろうか?”君はNew Age”にハマり  このなんとも映像でかつてのタケノコ族をみつめたときの  感覚などを、君はNew Ageさ♪と語りかける斬新な歌詞  すでにポップスでなくても良い。とご本人達は仰ってるのを、ちらと見かけていた  けれど、このポップスの源流より  ほとばしるほどの、ネオ〇〇ポップのセカイは果てしない

なにか、樹海に入り込んで、そこでコンパスが狂うなどと  言われるほどの、迷い酔う感じ、そこに楽観的にしかない  そこでは、なにか、かつての子供時代を想う無邪気な自分  その明るさのみを抽出して、奏でだす技術的なポリシーが  演奏者の中に潜在的にはある気がして、ならないのだった

では、なぜポップスか、作ったことがないから解らないが  ただ、純粋にきいていて楽しい。ドライブが豊かな時間だ  そうゆう純利他の要素があることは否定できないだろう…



5.シティポップの奔流を眺める2

文: ダサワミイロウ

山下達郎さんもシティポップの時代に合っているとも  伺って、そこには光りと影ではないけれども、そんな  映写機では飛んでしまってうつらない風景さえもあの  ミュージックにあらわれていたのだ、感慨深く頷いた  そこで、ぼくは『流線形』による、さまざまなポップのセカイを、また堪能したくなるのだった。どこかでみたことのあるジャケットから入ると、そこにはまた  キリンジの堀込さんや、児玉奈央さん、一十三十一と  コラボフィーチャーして産まれるボーカルの世界観に  まさにシティポップの情景が重なって、本当に本当に  たぶんドライブなどには打ってつけである、思わざる  得ないボリュームを上げて海へ、山へと駆けだそう。

多分何処か地中海、あるいはそこに走るミニみたいな  かわいい車。お魚のおいしい料理を頂いて、花の香り  いつも夏の季節で、その暖かい空気を吸い込むと更に  体の幸福感が半端ない、この旅を終えると郵便受けに  一通の封筒が挟まれてて、自分でも気付かないとこを  褒めてもらえる言葉がしたためてあったり。きいてる  だけで、眠るでもなく浮遊感に異世界の天球の音色を  そばだてて一瞬のうちに連れてってくれる奇跡の感触  それら、シティポップは旅するアストラルトリップだ


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