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文化、法、社会、ファッションとデザイン、 国際関係

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2020年5月の記事一覧

国会がすべてに優先する権限をもっていても、自由な選挙が行われ国民の意思が敏感に国会に反映するため、国会がその権限を専断的に行使することが抑制され、国民の人権を侵すような法律を制定することがなく、法の支配と矛盾するようなことが起こらないのである。(英米法概説 田中和夫著 P74)

1円

1円

自分の信じる正解が必ずしも唯一の正解ではない。
引き落とし額が1円でも間違っていたら、日本で
はそれを正すのが当然と考えるが、アメリカでは
違う。1円のために修正コストをかけることはな
い。法人との取引では、100ドルまでのことは
許容されることになっている。
メリルリンチ日本証券小林いずみ社長

あるべき論

あるべき論

世の中では、実は、あるべき論とか建前論とかが当たり前のように幅を利かせている分けで、まるでそのあるべき姿とか建前が100%正しい、または、それが実現を目指すレベルであるといった前提で議論なり報道なりが進んでいったりするように思います。
で、あるべき論とか建前論を基本に議論が展開される場においては、そのあるべき姿とか建前を少しでも否定するような発言をすることは難しいですよね。
本当は皆、ほどほどを望

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コレラの時代の愛

コレラの時代の愛

ガルシア・マルケスの「コレラの時代の愛」を読んでいるが、たしかにこの本の感染症の様子を描く描写と、SNSが取り上げる現在の状況の様子が良く似ている。特に沢山の屍の埋葬の仕方や、不確かな情報や迷信が蔓延る状況が酷似している。
人類は何度も何度も同じような体験をしながらも、その体験を、安寧な未来を迎えるための知識として蓄え、活用することができていないんだなあと思う。
大地震や台風による水害から原発の崩

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里山

里山

日経の記事「若い家族そこそこで幸せ・都心より地元でしょ」「都会へ進学考えない」と、日経の昨日の夕刊にあった藻谷浩介氏が語る記事「豊かさを考えなおす」が、変にというか、うまく呼応している。

以下、藻谷浩介氏の記事から氏の発言を抜粋。

■里山資本主義とは、お金だけに支配されるのではなく、お金で計れない価値も大切にしよう、そんな意味です。

■経済指標で見て、常に成長していないとけいない

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肯定的に生きるためには、自分が暮らすその街にワクワク感や素敵な未来が来る予感、少しでいいから希望や期待がやっぱりあって欲しい。そんな声だかに未来を鼓舞しないでもいいけど。今がただずっと続くってのは、生きている感じがしないだろうな。

文字の文化

こういう時代の中で、音声や映像によるコミュニケーションを図ってみたが、結局、有馬先生のこの本に一旦戻ってきた。

先生は音声や映像を活用すれば人々は集う必要がないと言いつつも・・・、

”デジタルメディアも文字の文化に基づいている。それは、声の双方向性ではなく、文字テキストの方向性だ。“”文字の文化に基づいたデジタルメディアの双方向性は、はるかに広範囲で大規模で詳細に渡る共同作業を可能にす

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デザイン思考に対する違和感

デザイン思考に対する違和感

デザイン思考を取り入れながら〇〇を検討していくとか、そういうことを、さも先進的で特別なことであるかのように話す人が増えてきた。
しかしながら、デザイン思考って、それほど特別な思考の方法じゃない。今まで多くの人が実践してきたことだし、それをさも特別で新しいことであるかのように語られることには、ものすごく違和感がある。
デザイン思考という言葉が一人歩きをしている感がある。
重要なのは、思考の方法をどう

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横道清孝先生の話、面白すぎ!

横道清孝先生の話、面白すぎ!

○我が国の自治体は総合行政主体ということで、一般的権限、ドイツでいうと全権限性といいますが、外交(外交もきわどいのですが)とか防衛とか、ごく一部を除いて何でもできるのです。
法令で禁止されていない以上、何でもできる。
市町村もできるし、県も何でもできる。
まさに総合行政主体です。
総合行政主体でかつ条例制定権、罰則もつけられる条例制定権まで有するところの非常に強力な自治体だということです。

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マスビジネスは量的にサービスを展開するので、個々のニーズにはしっかりとはマッチしない。コミュニティビジネスが個々の態様にしっかりと応じようとすれば、市民の満足度は高くなるし、それに応じて事業者の遣り甲斐も向上し、また、ほどほどの利益も得ることができる。

思考や行動

思考や行動

今現在の”思考”や”行動”は、2次元的な広がりはもちろん、過去と現在、そして未来を見越して重要な価値を持ち、さらには、その”思考”や”行動”は、常に変化する未来の見通しによってダイナミックに変化していくものだ。その変化する未来の見通しに”思考”や”行動”が付いていけるかどうかは”洞察力の有無”に拠る。

町内会

町内会

さいたま市南区の文化センターを会場に
南区主催で大内田鶴子先生の講演が始まりました。

「これからの町内会の目指すべき姿」

《以下、勝手に生中継》

コミュニティガバナンス!
国家というものはとても抽象的なもの。
地理的境界を基本に設立されたアメリカのネイバーフッドの事業は、自治会と似ているが、ネイバーフッドには投票権という考え方がある。
どちらも給料をもらっている人はいない。
どち

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ファイリング・キャビネット

ファイリング・キャビネット

こんな時期、
マクルーハンの言葉を再確認しておこう。

「ファイリング・キャビネットがわれわれの生活になんら影響を及ぼさなくなったとき、自動車はこの世から姿を消す。閉回路方式のテレビ-産業用テレビなど-が古いグーテンベルグ方式のファイリング・キャビネットの依存にとってかわる。このとき、人々は仕事を家庭でするようになるだろう。自分の名前の署名以外は、会社へ車を走らせる用も無くなるのである。」

生存権

生存権

憲法第25条第1項は「すべて国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」とする。この権利はいわゆる社会権の中の生存権と言われるものだ。生存権と言うと、それを守る社会保障制度の整備を思い浮かべるけれども、現在のような感染症の脅威から個々人が守られることも生存権の内にあるんだろうと思う。
だとすれば医療崩壊を招かないような日頃からの医療制度の整備は国の責任だし、この規定がプログラム規定だ

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