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日経の記事「若い家族そこそこで幸せ・都心より地元でしょ」「都会へ進学考えない」と、日経の昨日の夕刊にあった藻谷浩介氏が語る記事「豊かさを考えなおす」が、変にというか、うまく呼応している。

以下、藻谷浩介氏の記事から氏の発言を抜粋。

■里山資本主義とは、お金だけに支配されるのではなく、お金で計れない価値も大切にしよう、そんな意味です。

■経済指標で見て、常に成長していないとけいないというのは途上国の場合。
子どものときは体重は増えた方がいいが、大人になれば健康の方が大事。

■経済が上位の位置にあり、きちんと回るレベルを保っていれば、その先で大切なのは健康であり、平和であり、生活の自足ができて、一人ひとりがそれなりにかけがえのない存在であることです。単線の価値観から脱皮し、豊かさを考え直す時です。

■大都市で競争し、いい学校、いい企業に入らなければという強迫観念にとらわれた優秀な人ほど、子どもを生むことを断念する。マネー資本主義に追われて仕事を一生懸命やりすぎた結果、子育てができないっていうのは、どこか変です。

■共働きでそこそこ仕事をして、子どもが普通に育ち、巣立つようでないと社会が回っていきません。

■今日本で出生率が高いのは田舎と離島です。田舎ではそれほどお金をかけなくても十分暮らしていけるからです。夫婦で共働きをして大人二人に子ども二人。田舎では結構そういう形が成り立っています。

■田舎(里山)には古井戸があり、雑木林があり、生態系が維持され、食料、水、燃料がほとんどただで手に入る。そういう人間らしい暮らしを営める場という、里山の安心感がその根底にあるからです。

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