北朝鮮を見に行った話
2月15日〜18日に韓国・ソウルへ行きました!
日本からとても近くて行きやすい韓国ですが、海外渡航歴10年にして初韓国でした🇰🇷
今回の韓国旅の一番の目的は、観光地巡りでも韓国料理でもオタ活でもコスメ爆買いでもなく
「北朝鮮を実際に自分の目で見ること」。
実際に自分の目で北朝鮮を見て感じたこと、行った場所などを写真付きで詳しく書いていきます!
なぜ北朝鮮を見に行こうと思ったのか
そもそも北朝鮮をなぜ見に行こうと思ったのか。その理由は、以前韓国に行った人のブログで北朝鮮を肉眼で見れる場所があると知り、私も好奇心から実際に見てみたいと興味が湧いたからです。
謎に包まれた近いけど遠い国「北朝鮮」。それがごく一部ではありますが、韓国側から北朝鮮の様子を実際に見ることができると聞いて、ソウルに行ったら必ず見に行こうと思っていました。
ちなみに北朝鮮へは旅行で渡航できます!
しかし、日本からの直行便は就航していないため北京などを経由して行きます。個人でも渡航可能らしいですがビザの手配などが大変なので北朝鮮専門の旅行代理店でツアーを手配してもらう必要があります。
ただ、いろいろ調べてみると持ち物検査がめちゃくちゃ厳しかったり、スマホやタブレットの中身をチェックされたり、観光中もガイド必須、写真撮影もガイドの許可が必要など面倒くさいことが多いです………。
ちなみに、北朝鮮に行くとアメリカのビザ『ESTA』が取れずアメリカへの入国が難しくなる等、帰国後も注意することが多々あります。
私が参加したツアー
私は現地ツアー専門サイト『ベルトラ(VELTRA)』で渡韓前に『南北境界線(DMZ)ツアー』を申し込みました。DMZはdemilitarized zone(非武装地帯)の略で、南北境界線(北緯38度線)付近の非武装地帯に一般人も行くことができます。
このDMZツアーでは朝鮮半島の統一を願うために建てられた『臨津閣』や臨津江を渡る唯一の橋『自由の橋』、北朝鮮が見られる『烏頭山統一展望台』といった歴史深い場所へ訪問できました!
個人では行きにくい場所なので、ツアーに参加して効率よく回るのがオススメです。
ツアーに参加する前に、駅で購入した『ホドゥクァジャ』を朝食として食べました。ホドゥクァジャとは、くるみをこし餡やカスタードクリームでくるみを包み焼き上げた、くるみの形をした韓国のお菓子です。
臨津閣と周辺の観光地
ソウルから車で約一時間。最初に臨津閣を訪れました!
ガイドさんは日本語ペラペラの韓国人女性でした。
参加者は私の他に20代の日本人男性2人組がいました。
臨津閣(イムジンカク)は朝鮮半島の統一を祈願するために、1972年に建設された観光施設です。北朝鮮との間の軍事境界線付近を見渡すことができる展望台です。
朝鮮戦争の最中に被爆し脱線後、半世紀以上非武装地帯に放置されていた蒸気機関車の頭の部分。南北分断のシンボルとなっています。よく見ると銃弾で穴だらけになっていて生々しい………。
韓国から北朝鮮まで繋がれていた線路。日本の軍人に物資を届けたり、韓国のいろいろな物資を日本軍に運ぶのに使われていたらしいです。
韓国に住む人々が北朝鮮に住んでいる親族たちに自分たちの想いや近況を手紙で伝えたい、という意味で作られた「南北統一」の象徴のポスト。
ちなみに韓国のポストは赤色です(北朝鮮のポストの色は青色かは不明)。
驚いたことに慰安婦像が設置されていました。
今は北朝鮮との問題よりも日本との問題の方が重要なのかな、と感じてしまいました。
国連軍として参戦した国の国旗が周りを取り囲むように旗めいていました。中央はアメリカの第33代大統領・トゥルーマン元大統領の銅像です。ちなみにこの元大統領、日本へ原爆投下を指示した人物です。韓国の民主主義を守るために力を尽くしたとして銅像が建てられました。韓国にある唯一の米国大統領の銅像です。
タイトルに「失われた30年」と書かれています。韓国の国営放送が建てた、1983年に離散家族を探し出すための記念碑です。戦争でバラバラになった家族のために生い立ちや逃げる時の状況を書いたスケッチブックをかかげ、家族の写真をテレビで放送したら、放送を見た人が人から人へ話を伝え、家族が再会できたらしいです。
離散家族の祈りの場所。北朝鮮に親族がいる人たちが親族には会いに行けないため、旧正月やお盆に果物や餅、お酒を置いてお供えしていた場所です。
自由の橋
臨津閣のすぐ近くに自由の橋があります。
臨津江を渡る唯一の橋です。
朝鮮戦争で韓国と北朝鮮間の鉄道が通っており、韓国側の捕虜が北朝鮮から帰還した際に通った橋らしいです。
この橋を渡り、自由の身となって韓国に戻ってきたことから、自由の橋と命名されました。
現在は橋自体を渡ることはできません。
烏頭山統一展望台
臨津閣と自由の橋から車で約20分かけて、北朝鮮が見える烏頭山統一展望台に行きました!
烏頭山(オドゥサン)統一展望台は首都圏から最も近い統一展望台の一つで、ソウルの漢江(ハンガン)と北韓の臨津江(イムジンガン)の合流地点にある烏頭山の頂上にあります。
ちなみに北朝鮮が肉眼で見える場所は烏頭山統一展望台の他に江華平和展望台や都羅展望台もあります。
展望台の中は北朝鮮と韓国の歴史や主な産業、韓国歴代大統領たちのサインが展示されていました。
ついに、展望台から北朝鮮が見えました!!!
展望台から北朝鮮までの距離は約2km!
しかし、あいにくの霧が出ていて、肉眼ではうっすらとしか見えませんでした。残念😣
臨津江の向こう側にうっすら見えるのが北朝鮮です。
望遠鏡で見たら、白色の建物や畑などがハッキリ見えました!
韓国では写真を撮る時に「ハイ!キムチ!」って
言います(笑)
展望台の中では日本語の音声でテレビ画面でのDMZの解説を聞くことができました。
北朝鮮を肉眼で見るという、中々貴重な経験ができてとても満足度の高いツアーになりました!
その他韓国で経験したもの
ツアーは午前中で終わったため、午後は明洞で解散となりました。
明洞ではまず最初にサムギョプサルを昼食で食べたり、屋台が出ていたのでタンフルというフルーツ飴を食べたり、お土産を買ったりしました。
明洞、歩いているだけでめちゃくちゃ楽しかったです!
何度も誘惑に負けそうになり、財布を出す回数を抑えるのに必死でした(笑)
ツアーの前日には、韓服をレンタルして古宮を訪れました!
ちなみに韓服を着て古宮を訪れると入場料が無料になります。
景福宮では守門将の交代式も見学できました!
軍楽奏に合わせて鮮やかな衣装を着た守門将たちが行進する様子は圧巻でした!
交代式後は守門将と記念写真も撮れます。韓服を着て一緒に写真を撮ると映えますよ♪
韓服をレンタルした店で髪の毛も結ってもらいました。私が韓服をレンタルした場所は『Oneday Hanbok(ソウル特別市鍾路区北村路5ギル4 2階)』
という北村韓屋村の近くにあるお店です。
髪の毛アレンジ・バッグも含めて4時間レンタルで約2,700円でした!
東大門のタッカンマリで有名な店で食べた『タッカンマリ』
韓国の醤油と酢とおろしニンニクと一緒に食べると本当に美味しかったです!
ちなみにこの写真は二人前です。私は一人旅だったのですが、昼食を食べていなかったので二人前でも余裕で食べれちゃいました(笑)
梨泰院で食べた『スンデグク』という韓国料理。
豚の腸の中に韓国春雨や豚の血、もち米、香草などを詰めて蒸した『韓国風ソーセージ』がスープの中に入っている料理。
正直、クセが強く、人を選ぶ料理だと感じました。
ソウル市内のコンビニで日本の某大手食品会社の某有名お菓子と激似の商品を発見したので、買ってみました(笑)ちなみにパッケージに描かれているキャラクターはチョコソンイ君というらしいです(笑)そのまんまやん(笑)
たけ◯この里の類似品は売られていませんでした。
味もクオリティーも某大手食品会社のお菓子の方が上でした(笑)
ビスケットは味が薄かったです。
チョコレートは甘めですが普通に美味しかったです。
しかし、ビスケットの位置がどれも雑すぎる(笑)
찰옥수수(チャルオクスス)という名前のとうもろこしの形をしたモナカアイス。
とうもろこしの粒入りのとうもろこし味のアイスクリームで、香ばしくほんのり甘かったです。
モナカの下には薄いチョコレートが敷かれていて、パリッとしてとうもろこし味と相性抜群でした!
やみつきになるくらいとても美味しかったです!
ちなみにラオスに行った時も似たようなとうもろこしアイスを食べましたが、ラオスのはチョコ無しでした。
韓国旅行まとめ
韓国旅行で一番の目的だったDMZツアー。最初は北朝鮮を実際に見てみたいという興味で申し込みましたが、臨津閣で爆撃後の壊れた列車や橋脚、線路などの展示を見て戦争の悲惨さと恐ろしさを強く実感しました。あまり詳しく知らなかった韓国と北朝鮮の歴史についても深く学ぶことができて良かったです。南北分断を考えさせられる観光でした。
ガイドさんは、韓国人は南北統一を望んでいる人が多いと話していましたが、資本主義国と社会主義国が統一されたらいろんな問題が起こるので現実的ではないと思いました。
元々は同じ文化を持ち、同じ言語を話す同じ民族がアメリカとソ連の対立によって政治と経済が異なる2つの国に分断されてしまったのは本当に悲しいことだと思います。一日でも早く、北朝鮮と韓国の人々が自由に隣国に住む家族と再会しやすくなる時代が来るのを願います。
韓国は他にも韓服を着て景福宮などの古宮巡り、明洞・南大門での買い物や食べ歩き、美味しい韓国料理など魅力がたくさんある国でした🇰🇷
近いので、また機会があれば訪れたいと思います。
次は釜山の方にも行ってみたいな!
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