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噂に聞いてたけど想像以上だった日本

こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112

ある日、日本に来たときに感じたことをふと思い出してツイートをしたところ、思いの外皆さんが盛り上がってたからツイートで書けなかった部分を詳しく書きたいと思う。

残業
イタリアにいた頃、テレビで日本社会のドキュメンタリーを見ていつも驚いていた。今も覚えているのは遅くまで働いて終電も乗らずカプセルホテルに泊まったり会社で過ごしたりしているシーン。イタリアではほとんどあり得ないことだったからインパクトが強かった。日本に来て会社で働いてわかったのは自分の仕事が終わっても上司が帰らないと帰れないし周りの目が気になる。それによって残業が発生してしまう。イタリアの場合はどうしても今日中に終わらせないといけない仕事がない限りは定時になったらすぐ帰る。会社を出た瞬間に仕事を忘れて自分の時間を過ごす。日本での多くの残業はわけわからない会議や、確認の確認の確認などが多いように思う。それらをカットしてスムーズに自分の時間を中心にしてストレスがたまらないようにすればよりやりがいが出る。仕事のために生きるのではなく、生きるために仕事をする。最近は日本でも働き方改革があったり、コロナの影響でテレワークが多くなったり、若者は自分のやりたいことを自由にフリーランスとしてやったりしている。今も驚いているのはサービス残業。無料で働くなんて考えられない。

紙文化
日本といえばテクノロジーや最新の機械のイメージが強いけど実は「紙」。会議の書類も紙、提出も紙、マニュアルも紙。ファックスの文化がまだあるのも驚き。更に印鑑文化も残ってるのは驚愕。どこでも印鑑がないと進められないし市役所の印鑑証明が必要な時もある。サインはすぐできるし便利だけどそれもメリットでメリットがある。印鑑があるということは紙も必要。こういう仕組みで日本にはまだ紙や印鑑文化が残っている。

暖房便座
これは日本に来て一番ありがたい出会い。イタリアの実家は冬の時トイレに行くのはいつも辛かった。便座が冷たすぎて凍っているみたいだったからだ。日本の最新のものだと自動的に蓋を開閉してくれたり掃除してくれたり便利なものもある。直接手で触らなくても使えるし今の時代にぴったり。もしイタリアで売ったらすぐ人気になると思う。

白米うますぎ
日本の白米はどの日本料理にも合うし熱々の時も冷めた時も美味しい。18歳の時初めて日本を旅行したとき、白米を食べたときに食べられなかった。なぜかというとイタリアのリゾットと比べて味がないしくっつくし食感がアルデンテではないから。現在は日本の白米がない生活は考えられないし、生卵にそのままかけるだけでも大満足できる。

車は常にピカピカ
イタリアの車は汚いし凸凹だしボロボロの車が多い。僕もイタリアで持ってた車は同じような状態だったけど、問題なく走れるし洗車をしたところでまたすぐ汚くなるし汚いままの方が汚れも気にならないし、全く気にしていなかった。日本の車を見るといつでもどこでも新車のように綺麗だし少しでも傷がついたらすぐ修理を出していつもピカピカ。

アイロンをかけない
子どもの時にシワシワの服を着てるとお母さんやおばあちゃんによく怒られていて、こんな格好で出かけるなら帰ってこないで!や周りに何を思われるか恥ずかしい!、出かける前には軽くアイロンをかけるから待ってて!ということが普通だった。イタリアはファッションや格好に厳しい。今も思い出すおばあちゃんの思い出は靴下、パンツ、下着、バスタオルにまでアイロンをかけていた。目で確認できるかできないかの問題ではなく、気持ちの問題と言ってた。日本はアイロンをかけずにシワのあるTシャツやズボンを着ていても平気だからすごく楽。

スーパーのレジの丁寧さ
イタリアのレジは戦争のよう。次々と品物が流れてきて袋詰めもぱぱぱっと高速でしないと次のお客様はすでに迫っていて、かなり忙しい。2人で行った時は1人は指示と支払い担当で1人は袋詰め担当で手分けしないと、次の人の目線や圧が気になってしまうし払ったらすぐ出ないといけない。日本のスーパーはゆっくり丁寧に優しくしてくれるし食品に対する丁寧さもすごく感動。

アパートは狭いし掃除は楽
イタリアの実家は広くて掃除や物を探すのが大変で、こんなスペースはいる?と思ったことがある。日本は狭いと言っても不便さを感じない。掃除は楽だしなんでもすぐ手に入るし一つの部屋で全てのことができるからすごいと思う。イタリアの家より日本の方が住みやすいし楽だし好きだ。

炊飯器で色んな料理ができる
炊飯の予約ができるからそれだけでもありがたい。白米に野菜や肉や魚炊き込みご飯になるから一つの機械で全てができる。冬の場合は朝炊いたら夜まで熱々の状態で食べられる。大好きなさつまいもも水と一緒に炊くだけでむし芋が美味しくできる。調べたらパンケーキもできるし炊飯器によっては色んなプログラムがついているし、炊飯器がないと生活はできない。神の機械。

コンビニや24時間のお店は多い
子どもの頃、まずはスーパーは日曜日が休みだった。土日は多くのお店は閉まっていたから何か必要な場合は月曜日まで我慢するしかなかった。夜中にこれ欲しいと思った時は日本ではすぐ買いに行けるしどんな必要な物でもすぐ手に入る。レストランも24時間営業のところもあるから助かるときもある。最近イタリアでも土日営業や24時間のところも増えているけど、日本には負ける。日本で生活して当たり前なことがイタリアに帰った時カルチャーショックになるだろう。

レストランでお茶とおしぼりは必ずくる
サービス業ではないのにこんな高いレベルのサービスが来るのは今でも感動する。イタリアのお客様も来日するたびにこの話が出て盛り上がる。レストランではお米のおかわりが無料のところも多くてびっくりする。


いかがでしたか?
メリットデメリットはどれもあるけど大事なのはバランスを取ること。あとはポジティブにいけば何事もプラスになる。今後も大好きな日本で深く詳しく学んで、今よりさらに満足のいく生活ができるようにしていく。

Massi

みなさんからいただいたサポートを、次の出版に向けてより役に立つエッセイを書くために活かしたいと思います。読んでいただくだけで大きな力になるので、いつも感謝しています。