当たり前と思わないで!ニッポンの発想

こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112

日本には自動販売機が多いという話がよく耳に入ると思うけど、それよりももっと驚く話がある。日本人から見ると当たり前で何も感じないかもしれないけど、外から来た僕にとって、全く考えられない発想だ。SF映画から出たようなもので、初めて出会った時に、驚きからの感謝!という気持ちが滝のように激しく波打った。

僕の人生が変わった物の一つは、ペットボトルだ。日本に行くまで冷たい飲み物しか使えない物だと思っていたけど、日本に来て自動販売機でもコンビニでも同じ飲み物は温かいか冷たいか選ぶことができるのだ。生まれた時から来日するまでこの選択肢は絶対ないと思っていた。イタリアでは温かいペットボトルを一回も見たことがない。缶もペットボトルも冷たいのみだ。

驚いたもう一つの理由は飲み物の種類。お茶やコーヒーだけではなく、ポタージュやぜんざい、ホットレモンまで真冬にどこでも買える。寒すぎてどうしようもないと思った瞬間、いつも助けてくれる。現在は実はカイロとしても使ってる。
温かいペットボトルは、例えると片想いの人から素敵な笑顔で「ありがとう」と言われるように、ドキドキさせられて芯まで暖まる。ある意味、大切な存在!

驚きはこれだけではない。温かいペットボトルはなんと全てではないが、キャップを外して電子レンジで温めることができる。日本の細かさを感じたところは以下の写真にある。量によってワットが変わるから、わかりやすい目安が書いてある。これを見るだけで、さすが日本!しか出てこない。気がついてない人が多いかもしれないけど、ホットペットボトルのキャップはオレンジ色か赤色になっている。

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飲み終わったら、捨てずにお水を入れて温めたら最高のカイロになる。ベッドに入れてもいいし、ジャケットのポケットに入れるのもおすすめ。不思議に思うのは、見た目は普通のペットポトルと全く変わらない。しかも、普通のペットボトルを電子レンジに入れたら溶けたり、爆発したりするから、怪我にならないように気をつけないといけない。

そして、最後の驚きはヒーター機器ペットウォーマーだ。コンビニやスーパーにある、温かい飲み物専用のボックスのこと。冷蔵庫のように、入ってる飲み物はずっと温かさが保たれる。冷蔵庫の逆バージョンは未だに、見るたびに驚く。じっと見てしまう時もある。

これらは日本人から見ると当たり前。慣れすぎて、何も感じないかもしれない。僕から見ると、神様からの特別な贈り物のような存在を感じる。

当たり前よりありがたい、と言う気持ちに変えれば、より美味しく飲める。

これからは、ホットドリンクを飲むときに、海外にないペットボトルではなく、海外にはこのような発想がないと思うことで、冒険者のように、特別な魔法を手に入れた気分になれる。

寒い朝から、冒険者のように、きっと精一杯頑張れる。

Massi

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