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区別をしない最高級の温かさ

こんにちは、フードライター マッシ(@massi3112)です。

日本に住み始めてからよくお世話になっているスープストックは、いつも僕の心を支えてる。夏でも冬でも美味しいスープを食べることができるし、落ち着いた雰囲気で一息つける。ミネストローネなどのイタリア料理もあって、1000円前後でヘルシーに満足感高く食事ができる。間違いなく、コスパが良い。

そんな中、最近目に入ったのが「離乳食後期の全店無料提供」というニュースだ。丁寧で体に優しいバランスの料理をいつも考えているスープストックは、このような素敵な提供もし始めることを読んでほっこりした。その反面、反対意見の方もいて色々な個人意見もあった。感動したのはそれらに対してのスープストックトーキョーの対応だ。

この記事を読んで非常に良い勉強になった。綺麗で純粋に会社方針を曲げずに納得できる返事。「申し訳ございません」や「配慮に欠けた」などがなくて、強い意志を感じる。

私たちは、お客様を年齢や性別、お子さま連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません。

スープストックより

この文章で企業の素晴らしさが目に見える。読めば読むほど、感動してしまう。様々な人々に温かさを提供、つまり、スープだけではなく思いやりを形にして温かい気持ちにまでさせる。

「Soup for all」というシンプルな単語の並びは、最高の美味しさも伝わる。人々のことを考える。人々の好みと気持ちを考える。そして、人々の育てまでもを考える。大人のように子供も美味しく親と外食をしてそのお店との繋がりも強くなり、母親のカレーライスのように、宝物の味にもなる。

単純に考えてみた時に、多くのお客様は確かに女性だけど「女性向けのサービス」ではなく、性別と区別をせずに「子育てする人向けのサービス」ということがわかる。全ての食べるのが好きな方、外食したい方に対してこのような離乳食を提供できる飲食店が増えると、外食のスタイルや感覚が進化していく。

どう考えても最高の味と思い出は、最高の環境と雰囲気から始まる。高い金額=美味しい、子供がいない=最高のサービス、子供がいる=大人向けではない、という考え方を捨てれば、食事の楽しさが増えると思う。料理は高級なブランドのように見せるものではない。

炎上をものともしなくて「私たちの本気!」という心がよく伝わる文章から、スープストックの取り組みが僕の頭に残り続けるだろう。

最後に感じたのはスープストックの中の人、相当優秀だと思う。これからも応援する。

Massi

みなさんからいただいたサポートを、次の出版に向けてより役に立つエッセイを書くために活かしたいと思います。読んでいただくだけで大きな力になるので、いつも感謝しています。