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来日したイタリア人がよく驚くこと

こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112

今までたくさんのお客様と接してきて思ったのは、みんな日本文化とイタリア文化の違いを楽しんでいるということ。
お互いの国がお互いの文化に興味があって、知れば知るほど好きになる。
その文化の違いの中で、よくお客様に言われることを書いてみた。

トイレは無料で貸してくれる
イタリアではほとんどの施設は無料で貸してくれるところは少ない。基本的に有料か、何か買わないとトイレに行けないところが多い。カフェでは、何か頼むとチケットやコインをもらえるのでそれを使ってトイレに入ることができる。公衆トイレはあるが、とんでもなく汚いので使う気にならない。日本のように綺麗に掃除されてるトイレは珍しい。

水とお茶が無料で出てくる
日本では飲食店に行くと必ず水やお茶が出てくる。寒い時期には暖かいお茶まで出てくるから素晴らしいホスピタリティだ。イタリアでは水は注文しないと来ないし、料金がかかる上に下手したらワインの方が安い時がある。水の代わりにワインを飲むから、イタリア人の陽気さはもしかすると常に酔っ払っているからかもしれない。

無料で暖かいおしぼりが出てくる
このシステムはイタリアでは見たことがないし、来日したイタリア人はいつも驚く。暖かいしぼりを使ってイタリア人がよく口にするのは「イタリアにも欲しい」「なんて素敵なサービス」「おもてなしを感じる」など。お店にもよるけど、食事前と食事後にしぼりをもらえたイタリア人はニヤニヤしながら興奮して喜んでいた。

席料が殆どない
イタリアでは多くのバールで立ち飲みと座り飲みによって値段が変わる。レストランの場合、必ず席料が付く。話は少し変わるが、店内が混んでる時にはスタッフさんがはっきり「追加注文するかお会計するかどうする?」と言ってくる。ほぼ「帰れ」の意味だ。更に、待っているお客様は席に着く前に先に注文することも少なくない。時間がもったいないし早く飲みたい食べたいし、お店の外で座る前に先に飲み食べ始めている。日本のカフェやレストランはまったりゆっくりしながら時間を忘れることができる。

料金に関係なくサービスレベルが高い
スタッフの言葉遣い、行動、思いやりを常に感じる。日本のサービスを肌で感じるとイタリアの適当さがより鮮明になる。日本といえば、ユニークなサービスよりお客様の細かいところまで考えるとイタリア人はよく言ってた。

お釣りはカルトンに乗せて返す
イタリアでは直接渡すか、適当にレジのところに置くかしかない。日本の預かり方、渡し方に対する文化を見たイタリア人は非常に驚いてた。イタリアでは考えられないやり方は日本で自然に行われているからイタリア人にとっては距離感を感じる時もあるけど、お客様に対する丁寧な気持ちがわかるとイタリア人が言ってた。

買い物の後、スタッフが出口まで見送り
イタリアでは高級なブランドのお店ならあるけど、普段はない。見送りとか声出しとか日本特有の文化かも。日本にあることは歴史や島国の感覚がよく出ているように感じる。相手を不快な思いにさせないように行動したりいい思いを感じてもらえるように気を遣ったり、昔からの考えが今も強く根付いている。一度日本の文化に慣れたら、海外に行ってしまうと不便や不親切を強く感じる。

お米と漬物がおかわり自由
日本の強いところは「おかわり自由」。イタリアでは寿司の食べ放題があるけど、一般のレストランはおわかりがない。テーブルについてるパンやグリッシーニは席料に含まれてるから、追加料金がかかる時もある。日本人とお米はとても強い繋がりがある関係で、この「おかわり自由」はまるで日本人の魂を頂いているように感じる。本当に貴重な仕組みで、全ての人たちは食事を残さず感謝しながら食べて欲しい。

Massi

みなさんからいただいたサポートを、次の出版に向けてより役に立つエッセイを書くために活かしたいと思います。読んでいただくだけで大きな力になるので、いつも感謝しています。