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あまり知られていない香水のはなし
濃度と香り
香水を見るときにこの表記を見たことがあるだろうか。
"EDP"や"EDT"
これは香水の濃度(全体に対してどのくらい香料が入っているか)を示していてオードパルファン(eau de parfum)、オードトワレ(eau de toilette)と呼ばれている。他にもパルファンやオーデコロンなどもあるが、基本的にはEDPやEDTのものが多い。
濃度が高い順から
・パルファン
・オードパルファン
・オードトワレ
・オーデコロン
となる。
濃度(賦香率)が高くなるにつれて持続時間が長くなると言われている。
しかし、ジョーマローンの香水は賦香率がオーデコロン並みなのに対し、持続時間はオードパルファンほど。
このように近年の香水は賦香率とは関係なしに香りの持続時間を伸ばせる調香ができるようになったので、正直言って最近の人工香料を使っている香水に関しては賦香率と持続時間の関係は基本的に無視していいと思う。
香りのジャンル
▪️シトラス系
レモンやオレンジなどの柑橘系の香り。レモンの皮のような爽やかで苦い感じのものから、オレンジのような甘く爽やかな感じのものまである。
柑橘系はさっぱりしたのが特徴で、クセがほとんどないので万人にウケるであろう香り。
1年通して使える。
▪️マリン系
これは夏の海を彷彿とさせるようなクールな男性のイメージの香り。有名どころでいうとドルガバのライトブルー、Diorのソバージュなど。
基本的にはウケがいいが、多少クセがあるので香らせ方に注意。
基本的には夏がメインだが、スーツを着る際は季節問わず似合う。
▪️フローラル系
バラやジャスミン、マリーゴールドや金木犀などのお花の香り。基本的には甘めのものが多い。マリーゴールドや金木犀は軽いから春、バラやジャスミンは重いから冬にオススメ。
重めのフローラル系は好き嫌いが分かれる(特にローズ)ため、付け方とTPOには要注意。(電車乗ると超匂いのきついおばさんいるよねぇ....)
▪️ウッディ系
その名の通り樹木の香り。深みのある香りが多くダンディーな男性のイメージ。
基本的に重めの香りなので食事に行く際は控えることをオススメする。
夏が明けた少し涼しい秋口から春前までがオススメ。
▪️スパイシー系
その名の通りスパイスがふんだんに使われた香り。
角が立っているものが多い。超クセ強。
香水初心者には馴染みがなさすぎて意味わからない香りだと思う。
(自分もそうだった)
クセが強いってこともあって基本的に食事の際につけていくのは控えておいた方がいいかなぁ。
年中いけるけど個人的には秋の終わりから冬くらいが好きだな。
▪️グルマン系
バニラやカシスのようなお菓子みたいに甘々な香り。
結構重く拡散力もあるので食事の際はNG。
雪が降るくらい寒い日に香ったらテンション上がるなぁ。
コートを脱いだ時にふわっと香ってきたら絶対惚れるわ。
▪️オリエンタル系
ヨーロッパから見た中東あたりをイメージした香り。
バニラなどのグルマン系をベースにアンバーやウード、ブラックペッパーやナツメグなどのスパイシーな香りを足した、なんとも言えない魅惑の香り。
グルマン系と同じで重く拡散力もあるので食事の際はNG。
秋の終わりから冬終わりの寒い時期にぴったり。
▪️サボン系
日本人が好きな石鹸系の香り。
最近できた新ジャンルの部類に入るのではないか。個人的にはあまり好みの香りではないが、香水っぽい香りを嫌う日本人にはウケがいいみたい。
基本的には軽い香りが多めだから気にせず付けられる。
通年で使えるかなぁ。
▪️グリーン系
森林や苔などを連想させる青い香り。
落ち着く感じのグリーン系から、茎の香りのような青くさい香りまで幅広くある。
正直言ってウケは良くないと思う。香水に慣れている人からしたら結構興味深い香り。
年中使えるけど、湿度の高い梅雨に使うと印象が被っちゃって個人的には好きじゃないかも。
他にもたくさんあるけど、王道なところといったらこの辺りだろう。
香らせ方、香りの種類と特徴を少しでも知っていたら今後香水を選ぶ際に役立つだろう。
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