散文詩:君から逃れられなくて
行きも帰りも君はそこにいた
僕は授業中先生に叱られる
「ボーッとするなたるんどる
来年は受験だぞ」なんて
たるんでる、か…
再び君を思い出す悪循環
放課後ファミレスで
恋人未満友達以上?
の密かに片想いしている
クラスメイトの女子と
課題を済ませていると
「何見つめてんの?
私の事好きなの?」
とか可愛い目で言われて
でも今のは恋ではなく
ここでもまた君のことを
考えていたのだった
彼女に負けないくらい
愛らしいあの目を…
僕は今日はごめんと
席を立って夜の街を
走って迎えに行く
寂れた商店街の一角に
捨てられている
垂れ耳の子犬の元へ
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