しょだまさし

愛知県は三河地方 御当地シンガーソングライター兼詩人 しょだまさしです。YouTube…

しょだまさし

愛知県は三河地方 御当地シンガーソングライター兼詩人 しょだまさしです。YouTubeチャンネルはこちら→ https://m.youtube.com/channel/UC3RXFn5YFHMnrYxAets7r6Q ♬糖尿病、躁鬱等の症状悪化の為療養中ですが宜しくお願いします。

最近の記事

短歌〈テーマ〉心

① ときめいてキュンと鳴ったり矢も刺さる 恋する私の胸の中 ② ときめいてキュンと鳴ったり矢も刺さる あなたに恋する私の的 ③ 笑ったり拗ねたり泣いて怒ったり 僕を惑わす君の胸中

    • 恋愛詩:一本道とチューリップ

      持病の関係で私は毎週末 院内併設の緑地園を歩いて 治療に通っている 門から延びる一本の歩道脇の 花壇の前に毎週いる車椅子の イケメン男子がいつもの様に 歌っているけれど今日は 何故か赤い花を手にしている そして今日来る途中 私のイヤホンの充電が 切れてしまった為 初めてその歌声を 聴くことになったのだ 「君の心へつづく長い一本道は いつもぼくを勇気づけた♬」 祖母の大好きな曲『青春の影』 それ知ってるよと立ち止まり 話し掛けた私の顔を 驚きの目で見つめながら彼は 私にチ

      • 五行歌:タンポポは練習用

        またタンポポの絵?と言われて だって好きだもんと誤魔化した 花の絵の練習してるの 母の日にも描くから とママには言えないし

        • 恋愛詩:改札口で会いましょう

          「私は結局前の時とほとんど 同じ様子で過ごしたわ」と 彼に言わなければならない はじめの数日は恋愛を意識せず 身軽に過ごせると楽観的になり その後これで終わりになるかも なんて不安を感じる様になり 今度はそれを打ち消す為に どうせ相手も好きにやってるし と我慢していたスイーツを 食べ漁ってみたりして また少しずつ不安になり それが膨らんできて 弾けてしまい寂し過ぎて 電話しようか迷い始めて そんな心情を見計らった様に 電話がかかってきて泣き声を 聞かせることになるそして 気

        短歌〈テーマ〉心

          恋愛詩:花と言葉と足し算と

          私達は過去の恋愛で負った 傷心を舐め合うだけの 関係だったはずなのに…  イラストレーターの私は 一枚の作品を前に嘆息した 十七本のチューリップ 花言葉は『絶望の愛』 彼を励ます中で気づけば 本気で好きになっていた 裏切られた過去の傷が疼く 彼女の傷の裏側には誠実さと 秀麗な人柄が隠れていた…  時間の問題だったのだ 僕が彼女に真愛を抱くのは また恋愛に裏切られるのは 怖いけれど寄った花屋の 人気の春花が語りかける さぁ私を彼女に贈りなさいと 四本のチューリップを手に

          恋愛詩:花と言葉と足し算と

          恋愛詩:山道に燃ゆ

          山躑躅が美しく燃えている 考え事をしていたら 仲間に置いてかれて 山道に独り佇んでいた 傍にはツツジが赤く咲いている 先日同期の女性に言われた 「貴方なんて大嫌い」が 頭の中を巡っているのだ 彼女を愛する気持ちは ずっと隠してきたつもりだが 今思えばある時期から 彼女の様子はおかしかった 二人きりで話す時は 彼氏との別れ話ばかりになり そしてあの日彼女は あれは全部嘘だったのに 何で気づいてくれないの と私の胸で泣いたのだ 山の中腹で私の恋慕が今 燃える様に咲き誇ってい

          恋愛詩:山道に燃ゆ

          (スピンオフ)小話:ちいかわ部長

          「ぶ…部長それって…」 なっ!ノックぐらいしなさい… 見られたからには 説明をせねばなるまいな 先日君のを見せてもらって 部下が興味を持つ物について 私も勉強しようと思ってな 栞を1枚手に入れたのだが… いかんせん…他のデザインをな… そう!君の言う通りメルカリでな 確認していたらつい ポチッとな… タイムボカンシリーズ? それは知らなんだが… そのアニメもポチッとする 作品なのかね?違う? まあいいとにかく私もこの ちいかわの白色が気に入って… 何?白以外のちいかわは無い?

          (スピンオフ)小話:ちいかわ部長

          恋愛詩:私を旅行に連れてって

          あなたは歳上なことを気にしていた あなたは稼ぎのことを気にしていた あなたは周りの人の目も気にしていた あなたは誰の目も気にしなかった あなたは最初好きだけど無理と言った あなたはあの時年下の自分を嘆いた あなたは少しずつ本気を信じてくれた あなたはその後も変わらずにいた あなたは数回目の告白を受けてくれた あなたは何度も好きだと言ってくれた あなたは山登りに誘ってくれた あなたは私の趣味に付き合ってくれた あなたはこれはアセビの花よと教えた あなたは花言葉をネッ

          恋愛詩:私を旅行に連れてって

          「金色の道標」:連作自由詩(屋上のアネモネ)

          『もしもしいいえ 相談事はもう済みました 誰かの悩みを聞く側に 私もなりたい そう思って電話しました』 死に場所を探し求めていた時 この生垣は白黒の壁に見えた でも今はレンギョウの黄花が 私に歩むべき道を示している 簡単なことだったのだ 何故か屋上にアネモネと 珈琲を持って現れた人に 苦しい日々に追い打ちを かけた失恋を打ち明けてから 相手の悩みも聞いてあげた ただそれだけのことで 負の願望がしぼんだのだ そして一階のコンビニで いのちの電話のカードを 見つけて帰路につき

          「金色の道標」:連作自由詩(屋上のアネモネ)

          自由詩:屋上のアネモネ

          『裏切られるのは これで何度目だろうか もう何もかもに疲れた 大好きなこの春花が 苦のない世界へと 私を導いてくれるだろう』 珈琲を片手に屋上に出ると 先客がいて様子がおかしい 「死ぬ前に話を聞かせて」 と彼女を思いとどまらせて 持参したアネモネを その手に握らせてから 失恋の苦を互いに共有し 二人で無事下階へ降りた 思いがけず人助けをして 部屋に戻ると書き置きした 遺書を破り捨てて 私は新たに購入した 白のアネモネを窓辺に飾った

          自由詩:屋上のアネモネ

          恋物語:バーデンベルギア

          「紫の花が連なる植木の側で 女性が貧血で倒れており 近場の診療所まで背負い 彼女を預けた後私は 営業先へと急いだのだが… その時から時折 赤い毛糸が私の手に 絡まって見える時がある 一年前の不思議の始まり」 『帰宅途中 誘われる様に寄った花屋で 小町藤を衝動買いし 道へ戻るとその先に 赤い紐が延びていて その方向から突然 悲鳴が聴こえた 男性が倒れた様子 一年程前 誰かに助けてもらった経験が 私の足に力を与え 「看護師です」と 叫びながら走り寄り 大事ではない事を確認して

          恋物語:バーデンベルギア

          恋愛詩:ふたいろチューリップ

          「人気の桃色を探してたら 時間に遅れてしまった 食事の誘いを初めて 受けてくれた彼女に 告白する日だというのに バガバカ俺の馬鹿」 『待ち時間を過ぎてからは 灰色に濁って見える 不誠実な人だったのだ 初デートをすっぽかすなんて 白のチューリップが 私の涙を受け止める』 「ゴメンお待たせ… あれ白色の!」 『もう来ないのかと… あっ一番好きなピンクの♪』

          恋愛詩:ふたいろチューリップ

          散文詩:すみれ

          新年度の慌しさも落ち着いた頃 道の入り口に花が咲いていて 愛犬との春の珍事を思い出した 散歩道に咲くすみれを 嗅いでいた愛犬は 鼻がくすぐったくなり 花粉症の主人と同時に くしゃみをしたのだ 時を経て 足腰も弱りはじめた頃 朝の散歩を待ちきれず 室内でお漏らしする様になり 数年後の別れの日を最後に あの道を私は歩けなくなった そして今 晩春の風に吹かれて 揺れる紫の花が けして買うことのできない 真の幸福の在った畔道へ 手招きするように 私を誘ってくれている

          散文詩:すみれ

          散文詩:甘いおやつと兄妹と

          義姉さんと添い遂げて 兄も幸せだったなぁ 私とも仲良くしてくれるし お墓参りの帰りに こんな素敵な群生地に 寄ってくれるしそういえば 義姉さん知ってた? 兄は妻の誕生日プレゼント 聞きに来てたのよ毎年私に 子供の頃の思い出? 母が兄妹のおやつ代を兄に 渡していてある時私が甘い ポップコーンをねだったの 高価なそれを買ってくれて 結局自分のは買えなかった 兄貴らしいよね 禁句? そうかぁミツマタ観ながら ポップコーンってねぇ(笑)

          散文詩:甘いおやつと兄妹と

          恋愛詩:海の見える窓辺から

          『この部屋の窓から 海が見えるのを今夜ほど ありがたく感じたことは なかったかもしれない 幸いにも星月夜だ 今日私は貴方のことを 好きな自分を認めた 海にしか話せない恋心』 「山上のこの部屋の窓から 見下ろせる港町を こんな気持ちで 見つめたことはない 今日私は貴女の前で 愛する心を隠さなかった 不思議そうに私を見返す あの美しい瞳を 今夜の星月にも 見せてあげたかった」 『あ…流れ星』 「あっ流れ星だ」

          恋愛詩:海の見える窓辺から

          恋愛詩:白木蓮

          『元気でいらっしゃいますか? 病院の中庭で貴方と見た頃を 思い出しながら 緑化センターの白木蓮を 見上げています 回復した自分の身体で 足を運べたことに 感謝しながら』 「いただいたお手紙を 読める喜びを味わいつつ 今時のスマホで 公園の木蓮を撮影し 現像もしました メールでは味気ないので 元気を取り戻したこの身で 運転をしてドライブがてら あなたの街へ届けようと 考えています お時間頂けたら幸いです」

          恋愛詩:白木蓮