夏が終わったらしい 気づけば彼岸花が 控え目に川堤に顔を出し 昨秋の燃え盛る様な 群れ咲の影もなく まばらに咲いている 今夏まで一年ほど続いた 裏切りと失恋が生み出した 憤然たる憎悪と憔悴は今尚 私の内に燻っているだろう 小さく短い秋も過ぎれば 全てを冷ます寒冬が 生命の炎を縮めるはず 私は私的な憤怒を球根大に 握り潰し 来秋こそ再び 河岸で燃え盛れとばかりに 曼珠沙華の傍らに埋めて 鎮魂の願掛けとした
文字が滲んだラブレター 僕には必要ないかもと 戸惑う彼女に突き返し 「僕の方が先だから 好きになったのは」と告白す
恋文に涙が落ちた 書いている自分に言の葉が 囁く様に教えてくれるから 「私はあなたのことを こんなにも好きなんだ」と
なぜそこなの? と貴女は言う ちょうどいい感じだから と私は答える 頬っぺたは?と貴女 ちょっと恥ずかしくて と私は答える 鼻先とかは?と貴女 愛犬に先を越されたから と私は答える 本当のこと言って と貴女に請われて 恋人になったばかりだからさ と正直に答えて 私はもう一度 額にキスをしてから 彼女と初めての 口づけをした
お月見デートを ドタキャンされて 泣きたいのは私なのに… 寄り添って 慰めてもらいたいのも私なのに… 一人部屋に帰宅して 玄関を開けると愛猫が うるさいほどのなき声を上げながら しつこく脚元にすり寄って来る 憎めないこの仔を抱き上げて 愚痴を聞かせていると スマホが鳴った チャイムが鳴り開けると ドタキャン彼氏が玄関口で お詫びの月見ケーキを提げて すり寄る猫に話しかける 「これはお前のじゃないぞ〜」 と猫撫で声で
「中秋の名月は強く 輝きすぎているわ」 とつぶやく君に僕は 君だけは言う資格はないよ と冷たく突き放してみた 「何それ嫌な感じ 私は星も瞬く夜空の方が 好きなのよ」 とムキになる君に 僕は告白した 僕には他の女の子が皆 星ほどにも存在して 見えなくなったんだよ 君を好きになったお陰でさ と
あなたを嫌いになれたなら 私は愛犬を預けるの あなたを嫌いになれたなら 一人で旅に出かけるわ あなたを嫌いになれたなら 外国のカフェでお茶をして あなたを嫌いになれたなら 夜までに一冊読み終えて あなたを嫌いになれたなら ドレスで恋人を探しに行くの でもこの片想いを 私はやめられそうもなく 可愛いこの仔を抱きしめて 愛犬の柔らかな毛を ハンカチ代わりに 泣いて過ごすの 今夜も一人
私を覚えていますか? 今秋もあなたの姿を見られて 私は向日葵の様に空に向かって 笑顔を咲かせる気分でいます 車椅子にのったあなたは 「大好きなチョコレートを 思い出させてくれるわ」 と言いながらそっと 私の頬をなでてくれましたね 昨年より少し痩せたとはいえ よく似合う外出用の洋服から 細く伸びるその腕で 足元が濡れるのも構わず 水遣りをする姿に 私は今年も 恋をせずにはいられません 必ず きっと 是非とも 絶対に 来年もお会いしましょうね あなたに恋する秋の花 チョコレ
海外ミステリーが続いていたので久しぶりの時代小説になります📕 永井紗耶子著『木挽町のあだ討ち』(直木賞受賞作品) 知る人ぞ知る高評価の時代ミステリーの佳作は、一人称一人語りの文章が快活で心地良く、第一幕の人情物語の部分だけで星5つの好評価を上げたいくらい😭後半より面白くなるであろうことを既に確信しております👍
負けて悔しくてでも暑過ぎて 涙が乾いてしまった時 夕立ちが 私の代わりに落涙した 寂しくて恋しくて肌寒かった 傘は持っていたけれど 差す気分ではなかったその日 雨は温かで 私の肩を優しく包んでくれた 私の機嫌の波に振り回された 時雨が 「冷たくしてごめんね」と 虹を掛けて去ったから 「今回だけよ」と 許してあげた そして 桜を散らした花時雨は 不安も洗い流してくれたから 雨上がりの晴天を 虹の様な笑顔で 私は 見上げることができたのだ
猫語を解す🐈⬛ 「この仔犬(または猫)が私の目を見つめて“あたいを飼ってだワン(またはニャン)”って鳴くのよ…🐶(🐱)」なんて… ペットショップで心が通じ合った運命の出会いの話はよく聴きますが、先日雑貨店でそれは起きました😵 “買ってニャ〜🐈”という猫語を耳にしたのです😍周りを確認すると店員さん達には聞こえていない様子…まさしオンリー⁉︎ 可愛さに抗えず衝動買いしてしまいました😹💸 激カワな猫の箸置き
先週末外出もままならず自宅で遅滞する台風にブーブーと内心文句をたれていましたが、こんな時こそ本気を出そうと久しぶりに男の手料理を披露したのです🍳🔪 家族が育てたゴーヤとナスを分けてもらって豚肉と炒めました!いや…ソテーいたしました🐷👍
台風を畏れながらも その荒々しい雨風で 私を海原へ連れ去っては くれまいかと 挑発する様な気分で 窓ガラスを叩く雨粒を見る 「仕事の区切りがついたら 次会う日を決めようか」 それが彼の最後の言葉となり もうどれ程経っただろう 災いに呑まれたら 命はなんと儚いものよ この嵐の夜に見た悪夢が 私の暗心に積もる澱を濾して 星月に預けてくれたのだろう 台風一過の晴天の朝が 望まなくとも活力を与え 私は婚約指輪をそっと 外してからドアを開けて 朝陽に素顔を託し はじめの一歩を踏み出
先月の姪っ子の誕生会でほんの悪戯心で男の子向けのカード入りお菓子をプレゼントし、残念がらせようとしましたが、 日頃ジジババ4名に甘やかされているお嬢様園児はおじまさしの企みを簡単に見透かして「はいはいどうせ後から本当のプレゼントを贈ってくれるんでしょ」と平然と過ごしておりました… 今日日(きょうび)の小娘は義務教育の前にすでに(女として)仕上がっているのです…(T . T)
洋楽💿とか小説📕TWICEのジョンヨンちゃん💃などなど色々と好きだったり推していたりしますが、実はスニーカーもめっぽう好きなわたくし👟 中でもリーボックのポンプフューリーの色違い数足を履き分けて生活している程です👍 がしかし暇潰しに閲覧したメルカリで驚きのリーボック(⁉)を発見…こんなスニーカーも意外とありかもしれませんな🥸🐈
古き良きレンタルDVDで8話まで見た後、中断していた韓流ドラマ『主君の太陽』がNetflixで配信されたので鑑賞を再開しましたが…いいっす!毎回終盤にジュン😭とかキュン😍とさせられる… そろそろ街中で体調不良でうずくまっている人に「ケンチャナヨ?(=大丈夫ですか?)」と声掛けする日が来そうな気がする今日この頃(※字幕派です)…😅 『主君の太陽』は2013年の作品ですが家族に勧められてどハマりした『最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン』『オレのことスキでしょ❤️』など2011