時期尚早

先日、復帰についての面談に行ってきた。

日が近づくにつれ、不安が大きくなった。

あまり考えないように数日を過ごした。

久しぶりにスーツを着て、ヒールを履いて、戦闘モード(見た目だけ)

電車の中では、ずっと手をぎゅっと握り、深呼吸。

私は復帰をする。この緊張感は今でも数か月後でも同じだ。

そう言い聞かせた。

校長との面談の前に、復職支援サポーターとの面談。

とても優しそうな女性2人だった。ホッとした。


経緯や現状を話し始め、ぼろぼろと零れ落ちる涙。

止まらない呼吸の乱れ。

あぁ、無理なんだ。

痛感した。

とても情けなかった。


校長と対面は危険だと止められた。

会うことさえできなかった。

病休・休職をして約5ヵ月。仕事のことを考えない生活が続き、とても調子が良くなっていた。睡眠・食事・外出も休み始めた頃から比べると改善されている。だから戻れると思っていた。でも、時期尚早だった。

久しぶりに履いたヒールが痛かった。

心も痛いのに、足まで痛いなんて。

帰り道の商店街。ショーウインドウに映る自分の情けない姿を見て

ポロポロとまた涙が溢れた。

家に着いてからのことはあまり覚えていない。

ただ、あったかいお風呂に浸かって、ぽろぽろと涙が零れ落ちたことだけは覚えている。

そういえば、最近は温かい湯船の中でぽろぽろ泣くことが多いな。でもそれ以上でもそれ以下でもない。色んな意味で諦めながら、仕方ないと受け入れられている自分がいる。数か月前はどん底だと思っていたけれど、今はそうは思わない。30年生きてきて、辛いことはたくさんあった。けれど、私は全て乗り越えて今を生きている。だから、私は乗り越えられる。そう確信している。

機が熟していなかった。

それだけだ。

それが分かって良かった。



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