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【採用担当よく聞いて】エントリー数減少の背後にあるもの:「コロナ以降の新卒採用:口コミがキーに?」


秋ですね。今日も良い秋晴れです。
最近はこの秋晴れの日に・・・
土日休みたい気持ちを押し殺して(笑)
私は採用活動を行なっております。。。


1. はじめに

就職活動のシーズンが近づくと、
学生たちと企業が一堂に会する「企業合同説明会」が注目されています。
大手就職会社の主催するもので、
東京ビッグサイトなど、大きな会場で行われるこの説明会は、
企業にとっては自社の魅力を伝え、学生たちの興味を引きつける大事な場です。
一方、学生にとってはインターンシップへの第一歩として、
企業の情報を収集し、現役の社員や人事担当者との交流の場となります。

しかし、新卒採用において、多くの企業が「母集団形成」、
つまり十分なエントリー数を確保することに悩んでいます。
新卒採用は企業にとっても、学生にとっても非常に重要なプロセスですが、
近年、このプロセスには大きな変化が見られます。
特にコロナの影響を受け、従来の方法での採用が難しくなってきた中で、
企業は新たな課題に直面しています。

この記事では、現代の新卒採用の変化とその背後にある要因、
特に企業の口コミの影響について考察します。
これからの採用活動を考える上での参考としていただければ幸いです。


2. 企業が直面する3つの採用活動の課題

新卒採用の過程で、企業が直面する課題は数多く存在しますが、
ここでは特に顕著な3つの課題に焦点を当てて考察します。

2-1.早期化、長期化する採用活動

若い世代が減少し、企業は人材を確保するための競争が激しさを増しています。
その結果、採用活動の早期化・長期化が進行しているのが現状です。
学生の活動時期が分散している中、企業は
「自社が希望する学生を他の企業に取られたくない」という思いから、
採用活動を早期にスタートさせる傾向にあります。
しかし、早期からの活動が必ずしも内定承諾へと結びつくわけではなく、
企業にとっては活動の工数や費用の点での悩みの種ともなっています。

 2-2. 多様化する学生の価値観

近年の学生は、働く上での条件や働き方、キャリアの形成に対して、
多様な価値観を持っています。
生活の質やワークライフバランスの重視、
短期的なキャリアチェンジを考慮するなど、
従来の安定志向とは異なる考え方が増えてきました。
企業側としては、これらの多様な価値観にどう応えるか、
どう見せるかが課題となっています。

2-3.オンライン採用活動の普及と企業の口コミ情報の影響

コロナ渦の影響で、オンラインでの採用活動が急激に普及しました。
これにより、面接や説明会の形式はもちろん、
情報の伝達方法や双方のコミュニケーションスタイルも変わってきました。
オンライン環境での魅力的な情報発信や、
より効果的なコミュニケーション方法を模索する中、
新たな採用戦略が求められています。

また、SNSの普及や企業評価サイトの存在により、
学生は企業の内部情報や実態を手軽に知ることができるようになりました。
良い口コミはもちろん、悪い評価や評判も瞬時に拡散します。
企業側としては、情報の管理やブランドイメージの維持、
そして真実味のある情報発信をどう行うかが大きな課題となっています。

実は先日、ある学生から伝えられたこと。

「イメージと違いました。インターンに参加して良かったです」

聞くとどうやら、
口コミを見てインターンに行くか迷ったとのことでした。
あまり良い口コミが書かれていなかったようです。
慌てて他の参加学生にもアンケートをとりましたが
2/3の学生が企業の口コミを参考にしているとのことで
私自身が大変驚きました。


3. 学生の口コミ確認の現実

採用活動を進める学生たちは、企業選びにあたり様々な情報を求めています。
中でも、現役の社員や過去のインターン生の体験談は、
非常に価値ある情報源となり得ます。
そこで彼らが頼りにするのが、口コミサイトやSNSでのシェアです。
このセクションでは、学生が口コミを確認する現実について深掘りします。

3-1. 口コミサイトの利用

採用活動を行う学生の多くは、企業評価サイトを頻繁に訪れます。
これらのサイトは、
実際に企業で働いた経験を持つ人々からの評価を収集しており、
企業の雰囲気や給与、待遇、キャリアパスなど、
多岐にわたる情報を提供しています。
学生たちはこれらの情報を元に、
自身の希望や価値観に合った企業を見つけ出す手助けとして活用しています。

3-2. SNSでの情報共有

SNSは、友人や知人とのコミュニケーション手段として利用されるだけでなく、
企業情報の共有にも使われています。
例えば、インターンシップの体験談や面接の内容、
待遇に関する情報などを含む投稿が、
TwitterやInstagramで見られることがあります。
これにより、学生たちはリアルタイムでの情報を得ることが可能となっています。

3-3. 口コミの真偽

ここが企業にとって悩ましいことです。
口コミの情報は非常に価値がある一方で、
彼ら学生にその真偽を判断するのは難しい場合があります。
特にネガティブな情報や非構築的な批評が目立つ場合、
それが一部の不満足な個人の意見であるのか、
それとも企業全体の問題であるのかを見極めることが難しいからです。
本来であれば、学生たちは、多様な情報源から得た情報を、
総合的に判断するスキルを身につける必要があります。

4. 口コミの影響と採用の現状

企業の採用活動における成功は、
単に待遇や福利厚生の良さだけでなく、
学生たちの間での評判や印象が大きく影響しています。
この章では、口コミの影響と、それが採用活動の現状に、
どのように関連しているかを詳しく探ります。

4-1. 口コミの直接的な影響

学生たちが企業の情報を収集する際、
口コミは非常に重要な役割を果たしています。
良好な口コミがある企業は、学生からの注目度が高まり、
採用活動がスムーズに進む可能性があります。
逆に、ネガティブな口コミが多いと、
学生たちの間での企業イメージが低下し、採用の難しさが増す可能性があります。

4-2. 歩留り(内定承諾率)の変動

口コミの影響は、最終的な内定承諾率にも現れます。
良好な口コミが続くと、多くの学生がその企業を第一志望とするようになり、
内定承諾率率が上がることが期待されます。
これに対し、不利な口コミが流布すると、
採用の難易度が増し、優秀な人材を獲得するための努力が必要となります。

4-3. 企業の対応策

企業側としては、口コミの真偽に関わらず、これを無視することはできません。
企業が積極的に情報発信を行い、透明性を保つことで、
学生たちとの信頼関係を築くことが重要です。
また、内部の問題点を改善し、
ネガティブな口コミの原因を取り除く努力も必要です。

【私がおすすめする企業側へのおすすめ対応策はコチラ】

4-4. 新たな採用手法の導入

現代の採用状況は、口コミやオンライン情報の普及により、
従来の方法だけでは対応が難しくなってきています。
VRやARを使った採用イベント、オンライン面談、情報公開の強化など、
新しい取り組みを導入することで、
学生たちとのコミュニケーションを深めることが求められています。

5.まとめと提案

今回は、学生たちの就職活動における情報収集の現状と、
それに対する企業の採用活動の課題についてお伝えしました。
特に、学生たちが口コミ情報を重視していることは明らかであり、
このことを踏まえ、以下に企業側の対応策を提案いたします。

5-1. 透明性の向上

学生たちが信頼できる情報を求める背景には、
企業の情報が不透明であることが一因として考えられます。
企業は、自らのビジョンや働く環境、従業員の声などを公開し、
透明性を高める取り組みが必要です。

 

5-2. 積極的な情報発信

待っているだけでなく、企業側からの積極的な情報発信も求められます。
SNSの活用、オンラインセミナーの開催など、
学生たちがアクセスしやすい形での情報提供を心がけることが重要です。
学生はほぼ100%!と言っていいほどSNSを見ています。

5-3. 内部の再確認

ネガティブな口コミが出る原因を真摯に受け止め、
企業文化や職場環境の再確認・改善を進める必要があります。
良好な職場環境は、ポジティブな口コミを生むだけでなく、
実際の採用活動でも大きな武器となります。

5-4. 2方向のコミュニケーションの強化

学生たちとのコミュニケーションは一方通行でなく、双方向のものとすべきです。フィードバックの収集や質問コーナーの設置など、
学生たちの声を直接聞く機会を増やすことで、
よりよい採用活動を進める手助けとなります。


最後に


学生たちの情報収集の方法や評価基準は日々変化しています。
この変化を恐れることなく、企業として受け入れ、適切に対応することで、
持続的な採用の成功を実現できると確信しています。

採用活動にご尽力されている皆さん♡
共に頑張りましょう♪





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