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伊東園ホテルズのマスク未着用宿泊拒否をめぐる案件について

11月18-19日に、Go Toトラベルを利用し、長野県の伊東園ホテルズの施設に宿泊しました。
その際、マスク着用をめぐる宿泊拒否のトラブルが生じましたので報告します。

当日は、松本駅より送迎マイクロバスを利用し3時にチェックインしました。5時30分からの夕食バイキング時にトラブルが発生しました。バイキング会場にマスクを着用せずに入場し、係員のマスク着用要請も拒否しました。飲食を行う場においてマスク着用を求めることに合理性はなく、私自身マスクの着用は困難であるからです。

5時50分頃にホテルの支配人が食事中の私のもとに訪れ、返金の上、宿泊をお断りする旨を告げられました。私は、旅館業法上マスクの未着用によって宿泊拒否をすることはできないことを指摘し、宿泊拒否の申し出を否定しました。支配人から繰り返し宿泊拒否による退去を求められ、その都度、当該施設の宿泊拒否の違法性を指摘しました。

6時過ぎに、調理場から板前2名が加わり、支配人と板前が退去を強要する事態になりました。その際、板前から人格を否定する暴言(そんな人生楽しいか)、および事実に沿わない発言(コロナに感染しているからわざとやってるんでしょ)との発言がありました。もう一人の板前からは調理用の手袋をした手を私の顔に近づける等の嫌がらせ行為を受けました。短いバイキング時間ですので意に介さず食事を続けていましたが、途中で前者の板前が、着座中の私につかみかかり身体接触が生じる事態になりました。板前が料理の入った皿やコップの乗った机ごと外に無理矢理に移動させようとする実力行使に出て、私がそれを阻止しようと机を抑えたところ、食事机がひっくり返されようとする程の一触即発の事態になりました。(阻止する際に私は右足を机の脚に打ち負傷しました。)

長野県警の警察官10名近くが出動し、夕食会場は騒然とした空気になりました。現場ホテルに到着し仲裁に入った警察官に、事件が発生した経緯と宿泊拒否の業法上の問題点を伝えました。当初は支配人と板前の謝罪、宿泊続行での着地点が試みられましたが、ホテル側がこれを拒否しました。私とホテル支配人がそれぞれ警察官と話を続けましたが、伊東園ホテルズ本社の渉外担当役員の指示があり「当日の宿泊を拒否すること」、「今後の伊東園ホテルズの宿泊を一切お断りすること」、「従業員の謝罪は行わないこと」を支配人から告げられました。私としては、警察官の立会いのもと穏便に解決することを望んでいましたが、ホテル側の予期せぬ強硬姿勢かつ不当な態度がありましたので、警察官に刑事事件として被害を申告したい旨を伝えました。

9時頃に長野県警松本警察署の刑事複数名と鑑識が到着し、現場検証と調書の作成が行われました。法律で認められていない宿泊拒否および退去を、言語的かつ行為的に強制的な手段をもって行うことは「強要罪」に該当し、有形力を行使した板前1名の行為(身体接触・食事机)は「暴行罪」に該当することを申し立てました。事件現場となったバイキング会場では鑑識による撮影、警察官をモデルに用いた現場検証、刑事による調書の作成が行われました。署名・捺印が終わった頃には0時を過ぎていました。

深夜から宿泊先を退去することは現実的でないため、翌日まで当該ホテルに滞在することになりましたが、再度のトラブルを回避するべく警察官を挟んだ話し合いが行われました。夜中1時になり伊東園ホテルの渉外担当役員から電話があり、伊東園ホテルズの見解を説明したいとの通話依頼がありました。謝罪の意思でなく見解の通告とのことでしたので、深夜の非常識な通話を拒否し翌朝にメールで話をするよう提案しました。当該役員はメールでの文章で出す場合は「役員会の決議がいる」「貴方はおよそ議論が成り立つ相手ではない」等と述べて、やり取りを拒否したため本社との協議は決裂しました。支配人からは「民事訴訟でも何でもすればいい」「今後の伊東園グループの全てのご利用はお断りする。個人情報は保管する」との発言もあり、凡そ反省の色は見られませんでした。

翌朝7時に朝食バイキング会場に食事を取りにいったところ、支配人と従業員2名が体を押し付けて入場を阻止する実力行使に出ました。宿泊契約により受領した朝食券に基づき食事を行おうとしましたが、その契約履行を拒否しようとする支配人等3人と押し問答になりました。(私は手を後ろに組み一切手を出していないので正確には「押し問答」ではなく、一方的に押されただけですが。)体格の大きな成人男性従業員複数名が食事会場入り口の狭いエリアで客の体を押すわけですので、被害が生じる予見可能性が十分にある危険な状態でした。私は転倒しドア外側の机に左肩を強打しました。その後、さらに揉みあいになり押されたはずみで、食事会場入り口に置いてあった消毒液に衝突し再度転倒する事態になりました。朝7時から再度警察が出動することになりました。警察官が仲裁に入りましたが、支配人は安全配慮義務を認めつつも暴力行為の謝罪を拒否しました。2時間近く警察が介入することになり、最終的にホテル側が朝食代金の返金に応じることになりました。

駅までの送迎車の利用をホテル側が拒否したため、(パトカーではない)刑事課の一般車両で駅まで送って頂きました。担当刑事からは「捜査資料に基づいて事件として進める。親告罪の部分(侮辱罪に相当する部分)に関しては被害届を出してほしい」旨を伺いました。

伊東園ホテルズは、現場の支配人も本社役員も謝罪を拒絶し誠実な対応を行わず、「今後の宿泊を一切お断りする」など反省の色すら見られませんでした。今回楽しみにしていた旅行で被害が生じたことは残念に思います。伊東園ホテルズの従業員が行った行為については、粛々と法の下で判断が行われることにならざるを得ません。

なお、この長野県の伊東園ホテルズの施設については、夕食会場での宿泊客へのマスク強要を行う以前の問題として、施設側のコロナ対策が不十分でした。

・ホテル正面玄関に置かれている消毒液は一つのみ。団体客も多い大規模ホテルでは消毒液利用時に逆に密が発生する状態でした。
・入館時の検温・身分証の確認が行われていませんでした。
・宿泊客に飲食時のマスクを強要する割に、従業員にはマウスガードのみの者やマスクを正しく着用していない者もいました。
・夕食のバイキングでは、料理を小分けにする等のホテル側の工夫が行われず、大皿料理やドリンクバーがそのまま提供されていました。
・トングの交換が行われず、1時間の夕食で料理の更新も行われていません。
・アルコール飲料の提供はドリンクバーでセルフ方式でした。
・定員数百名の大規模ホテルであるにも関わらず、食事会場は狭く座席間の距離が保たれず、食事時間が短く設定されているため密回避の対策がとられていませんでした。
・調理用の手袋をつけたままの板前が、厨房から飲食中のスペースに乱入するなど食品衛生観念を大きく欠いていました。
・(倒産したホテルを買収する手法のため)伊東園ホテルズの設備は全体的に古く、空気清浄機などの感染対策設備投資も怠っていました。
・検温等の体調管理も行われていませんでした。
なお、上記でコロナ発言を行った板前に、「ウィルスをばらまいている証拠はあるのか」と聞くと、この板前は「スパコンで全て見えている」と言っていました。

伊東園ホテルズとは一切の事後協議は決裂しました。必要な対応は警察及び関係官庁によってなされるものと思います。

なお、本件に関しては、事件として警察署で対応中であり、写真や動画をSNS上にのせないように刑事から要請を受けていますので、文字テキストのみの報告とさせて頂きます。

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