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海外で暮らしていたら、無意識に私の中に起きていた変化のこと

〜これまでの生活ダイジェスト〜

フリーランスになって「自分が好きな国で暮らしたい」という理由から海外を遊牧。数週間〜数ヶ月を20カ国近い国で暮らす。夏は涼しいヨーロッパ、冬は暑い東南アジアと季節感のまったくない生活を送る中、バリ島のリゾート地でコロナの一報を聞いて突如帰国。日本の夏に耐えられず引きこもりに拍車がかかっている現在。


というわけで日本にいる間に「自分がどの国に住みたいか」という自由研究の考察が捗るなか、今月は移住計画の頭の中をnoteに連載してきました。

これまでnoteを書いてきて、海外をふらふらする前の自分と今の自分の思考がだいぶ変化していることに気がつきます。

今回は海外で暮らしていて無意識のうちに起きていた変化を考えてみようと思います。


1.意識の変化

ある日ツイッターで「海が好きで肌が焼けてしまう」という白肌と小麦肌の写真を投稿した方がいました。

本人は「焼けるのいやだなぁ」という気持ちで投稿した内容ですが、それをみたとき私の脳内には「色白は赤が映えて素敵だけど、日焼けした肌にはターコイズブルーの綺麗な色が似合いそう」という感想がでてきました。まるでナンパする人の台詞みたいですね。

3年前まで「この肌ならこの色がかわいい」なんて考えていたでしょうか。否、多くの人と同様に、どうしたら色白を保てるかばかりを気にかけていました。


この変化はいろんな国を渡り歩くことでいつの間にか身についていました。

フランス・パリで浮かない服装を研究したとき、パリの人たちのおしゃれは服じゃなくて自分が主体なんだなとわかったこと。(☞パリで、街にとけ込むファッションを研究してみました)

多民族が暮らすマレーシアで、肌の黒い方がパキッとした色をカッコよく着こなしているのに見惚れたこと。

誰々がうらやましいとか、こういう服が似合う人になりたいという感情ばかりでなく、自分らしい美しさの形は人それぞれであるということを心から理解しました。

自分のことも「ダメだなぁ」という感情ばかりじゃなく「こうしたらもっと良くなるかも」という思考で受け入れられるようになっています。

ロンドンのコスメショップには、真っ黒から真っ白まで20種類近くのファンデーションがあったし、髪の毛のないおしゃれも、身長も鼻の高さもスタイルの違いも、身をもって経験してきました。

それぞれに異なる良さがあって、似合うものがある。

そう自然に思えるようになった今の自分は「だいぶ心が豊かになったな」という気がしています。


2.声を前にだすようになった

これは必要に迫られたところもありますが、現在は意識してやっていることでもあります。

大声をだすのではなく「声を、前に」だす。

会話をするときぼそぼそと喋っていても、日本はなんとなく店員さんがニュアンスで察してくれます。

けれど海外のほとんどの地域では「は?」て聞き返されるだけ。

声を前に、押し出すように話すようになったのは、自分の中でかなり大きな変化です。

シンガポールで中国語に触れて、そもそも音を出すのに口の大きさが重要だということもわかりました。

決して大声で怒鳴るわけではなくて、声を、前に。そう意識するだけ。

音に必要な形をしっかりとることで、相手が聞き取りやすくなります。日本語だとさらにハキハキ話しているように聞こえるらしく、カフェやコンビニなどで店員さんと話すとき印象が良くなっているのを実感します。

慣れてしまうと意識せず忘れがちですが、あ・い・う・え・お、は結構口の形が違う。

過去の私は口をもごもご動かして喋っていたなと反省しました。


3.日本語が聞こえてもふりむかない

海外暮らしをはじめて2〜3ヶ月くらいは「こんにちは」と言われると足を止めたり、日本語が聞こえると振り返ったりしていました。

けれど半年を過ぎると振り返らないでいられるように。1年も経てば、街中で日本語が聞こえてもほぼ気にならないでいられるようになりました。

日本語だから相手はわからないと大っぴらに下品な話をしている人たちもいますが、海外で日本語が聞こえてきてもとにかくスルー。

日本語が『日本でしか聞こえない特別な言語』そんな意識がなくなりました。


日本語で話しかけられても直接目の前にこない限りスルーします。

海外で日本語を使って話しかけてくる人には「日本人だったらいいな」という何かしらの理由があって話しかけてくるんですよね。

それが「日本に興味がある」とか「日本語を話したい」とかポジティブな理由ならいいですが、何か売りつけようとか、騙そうとか、相手にとって利益のあることの方が多い。

日本の旅行者は「こんにちは」と言われると足を止めて、しかも愛想よくしてしまう傾向がありますが、日本に住んでいていきなり話しかけられたらめちゃくちゃ警戒しますよね。海外でもそれでいいと思います。

「Hello?」「Excuse me.」または現地の言葉で話しかけられたら相手も困っているかもしれないので普通に会話します。

今は世界中にさまざまな言語を話せる人がいます。

私も英語・フランス語・中国語を話せるマルチリンガルになれるよう、日本にいる間に勉強しておこうと思っています。


関連リンク

Twitterやってます(@mug_i11

Instagramに海外での日常生活を載せています☞(#mugi_trips

ブログに海外暮らしで役立つ情報をまとめています☞https://kura-tabi.com


数ヶ月ずつ滞在して「どの国に住みたいか」を考える自由研究をしているフリーランスの考察・感想です。このnoteは移住計画の頭の中を綴っています。よろしくお願いします。