松下都

専業主婦。夫と息子(小2)と娘(2歳)の4人暮らし。 育児と同じぐらい夫のメタボに頭を…

松下都

専業主婦。夫と息子(小2)と娘(2歳)の4人暮らし。 育児と同じぐらい夫のメタボに頭を悩ませている。 かれこれ2年産後ダイエット中。

最近の記事

私だけのダイエット(後半)

何をするにも育児という突発タスクが壁となり挫折してきた産後ダイエット。 食事記録も筋トレもままならない日々の中、いつもぼんやり眺めているネットニュースの中でダイエット記事を見かけた。 『ダイエット母さん、20kgの脂肪をちぎり捨ててみた。』(にーよん著) こちらの書籍を抜粋して紹介している記事だったのだが、状況が自分と似ていたために、立ち篭める暗雲が割れて光が差し込んだような心境だった。 5人ものお子さんを産み育てる間に、ATMのタッチパネルの台にお腹が乗るほどになって

    • 私だけのダイエット(前半)

      レコーディングダイエットは自分に合っていると思っていた。 あすけんのアプリでカロリーや栄養バランスを確認しながら献立を考えられるし、痩せるための適量を知ることができる。 家事の合間に記録しつつ昼と夜の食事のことを考えることが、私の一日の中に組み込まれていた。 このサイクルが壊れたのが、年長さんだった息子が卒園し、春休みに入った一日目である。 「おかあさん、おひるごはんなに?」 「おかあさん、いっしょにプラレールやろうよ」 「おかあさん、ゲームやっていい?」 「おかあさん、

      • そしてさらに一年が経った夫婦の現状

        noteを閉じて1年が経過していた。 夫は42歳になり、私は40歳になり、息子は小学生になり、娘は2歳になった(イヤイヤ期である)。 noteを全く書けなかった理由として、息子の新生活とそこら中を駆けずり回る2歳児に振り回され、母の体力が21時に尽きてしまうことが挙げられる。 『子育ては体力勝負』という使い古された言葉が重くのしかかる40代である。 夫はいつも「ちょっと体重が減った」「ヤバイまた太った」と言っては一喜一憂している。 しかし、やはり1年を通して繰り返されるロー

        • そして一年が経った今

          夫がダイエットと本気で向き合うようになってから、気づけば早一年。 月日が流れる早さに驚くばかりである。 本来ならばもっと経過を書いて報告したかった。 どんな食事を続けてこうなったとか、息子とジョギングやサッカーをしたとか。 しかし、ネタになるようなことがほぼ見られなかったのだ。 それどころか、夫の体重は再び70kgの壁に迫り壊さんという勢いである。 理由は明白。 年末年始の弾け飛んだ飲食だろう。 クリスマス会など3回は開催した。 24日が金曜日ということで、通常の金曜日

        私だけのダイエット(後半)

          食べ過ぎても溜め込まない体

          産後ダイエットを始めて早3ヶ月、見た目には劇的な変化は見られないものの、減った体重はきちんと維持できているので我ながら上出来である。 毎日の食事を記録することがすっかり習慣になり、摂取カロリーの上限を超えないための献立作りも少しは楽しいと思えるようになり、授乳期よりも少ない食事量にも慣れて以前より早く満腹感を得られるような胃袋になった。 この3ヶ月で減ったのは2kg程度だが、これから健康的に痩せていくための礎が出来たというのが重要な点なのだ。 私は専業主婦で幼稚園児と1歳

          食べ過ぎても溜め込まない体

          最終日の追い込みとハイカーボの男

          私が産後ダイエットを始めてから1ヶ月目という日が目前に迫っていたある日のこと。 ゆるゆるの目標を立てたにもかかわらず、あと0.3kgが減らせずにいた。 この誤差みたいな数字、たかが0.3kgされど0.3kg。 摂取カロリーを守ってアクティブに家事育児に勤しんでも、簡単には減ってくれないのである。 最初の1ヶ月、何としてでも目標をクリアしたい私は、強硬手段に出た。 主食を低糖質食材に置き換えよう。 夫が一緒だと文句を言われそうだが(言える立場ではないと思うのだが)、幸い週末

          最終日の追い込みとハイカーボの男

          豚コマとのお付き合い

          家計の味方、豚コマ。 カレーや炒め物など何かと使い勝手の良い豚コマ。 そんな豚コマ氏との付き合い方を考えるようになったお話。 これまでは、お肉が安いスーパーで豚コマを特大サイズで購入し、数回分に分けて冷凍保存して使っていた我が家。 夫の本気ダイエットが始まってから、豚肉の脂を避けようとすると、豚コマのパックには当たりと外れが出てきてしまうことに気づいた。 豚コマとは『豚小間肉』のことで、豚肉の色んな部位をキレイにスライスなどした余りの部分であり、パックの中にはモモ・ウデ・

          豚コマとのお付き合い

          産後ダイエットに巻き込む作戦

          夫の本気ダイエット開始から半年あまり。 特筆すべきことがないまま時は流れ、夫は華麗に元通りになっていた。 あすけん(ダイエットアプリ)の管理栄養士と共に走り出した最初の1ヶ月で、デッドラインを超えた分を元に戻したまでは良かったのだが、本当のダイエットはここからだというのにさっぱり前進しない。 やはり、スタート時の情熱が続かないのだ。 しかも仕事が忙しくなると、在宅勤務の夫は食事とトイレ以外ほぼ椅子から立ち上がらない。 朝起きて身支度して朝食、仕事、昼休みは食後に昼寝、午後の

          産後ダイエットに巻き込む作戦

          何故かサポーターが追い込まれる夫のダイエット

          夫のダイエットは停滞しているので、少し時を戻してダイエットアプリを使い始めた頃の話をする。 夫がスマホに入れたのは、かの有名な『あすけん』というアプリだ。 私は使ったことがないのだが、健康管理といえばコレ!というぐらい評価が高いらしい。 別の記事で書いたが、家事も運動に含まれるため夫は積極的に家事をしてくれるし、晩に作る予定の献立を入力して、摂取カロリーを超えていれば副菜などを調整できるので、妻としてはなかなか助かっていた。 しかし、のめり込むと細かいところまで突き詰め

          何故かサポーターが追い込まれる夫のダイエット

          痩せるためなら息子も巻き込む

          レコーディングダイエットを始め、自分の体と真剣に向き合うことになった夫。 幼稚園児の息子とこんな約束をしていた。 「お父さんのダイエットに協力して。それで痩せたら何か欲しいものを買ってあげる。」 パッと見は教育上良くない雰囲気が漂う台詞である。 しかしこれは報酬であって、父の延命に貢献したとなればそれなりの対価を受け取る権利は十分にあるのだ。 協力する内容は以下の通り。 ・お父さんのジョギングの伴走をする(自転車も可) ・お父さんとサッカーをする 要するにお父さんと遊

          痩せるためなら息子も巻き込む

          あなた誰?本気を出した夫の変貌

          ついに夫が本気でダイエットに乗り出した。 きっかけは、晩ご飯のお好み焼きを食べた後の体重が73kgに達していたことらしい。 身長180cm台であればまあまあかなという数字であるが、夫は160cm台。 アウトである。 まず夫はダイエットのアプリをスマホに入れた。 食べたもの、運動した内容を全て記録して、摂取カロリーと消費カロリーを算出する。 1ヶ月で何キロ落とすかの目標値により、1日の摂取カロリーの上限が決まる。 そのため、夫は何を食べるにも慎重になっていった。 最初は食

          あなた誰?本気を出した夫の変貌

          リバウンド王におれはなる

          日本国内にコロナ感染者が増え始め、ドラッグストアからマスクが消え、息子が通う幼稚園が自由登園になっていた頃のお話である。 第2子を妊娠し、つわりで食べ物など見たくもない状態だったので、夫のメタボなど心底どうでもよくなっていた。 それが落ち着いてきて、またキッチンに立てるようになり、レシピサイトなども見られるようになってきた矢先、夫が胃腸炎で体調を崩したのだ。 さすがの夫もまともに食べられず、ゼリーや雑炊が続き、3kg体重が落ちた。 そこで私の目が光った。 これはダイエッ

          リバウンド王におれはなる

          夫を痩せさせたい

          ある日、夫が会社でメタボ指導を受けて帰って来た。 メタボと判定された社員たちが集められ、食事や運動について懇々と説かれた後、その場でできる体操をさせられたというのだ。 これにはさすがの夫も情けない気分になったようで、私の「何とかせねば」という夫への愛情が早速再燃した。 とはいえ、前回のような大根の皮餃子や高野豆腐サンドといった置き換え食材は夫に合わないことがわかっている。 私も手のかかることはしたくない。(この時点で無駄に終わりそうな気がしている) 所謂“ダイエットメニュ

          夫を痩せさせたい

          妻の愛は押しつけだったのか

          夫のメタボとの戦いについては、是非私のこれまでの奮闘ぶりを知っていただきたい。 あれやこれやと食事作りを工夫したのにことごとく無下にされた悲しさを、ここで成仏させたいと思う。 夫の食生活を観察していると、糖質と脂質にまみれていることがわかる。 和菓子より洋菓子派で、「最近ケーキを食べてないなぁ」というのが口癖。給料少なめで質素な一人暮らしだった私はケーキなんてそもそも自腹で食べる習慣がなかったので、このセリフは雲の上の人間のものだった。 ちなみにパウンドケーキはケーキに含

          妻の愛は押しつけだったのか

          プロローグ ~夫が肥えていく~

          夫が肥満になっていく過程は実に奇妙だった。 奇妙だけれど、誰にでも起こりうる流れともいえた。 元々は中肉中背の、特別太っているわけでも締まっているわけでもない、まあまあ普通の体型。 背は高くないので、体重は私よりもだいたい5kg重い、そんな程度だった。 デートでよく食べ歩きをしたけど、その分二人でジョギングもした。 私が妊娠するまでは。 妊娠した私はジョギングに行けなくなり、つわりで異常に歩行スピードが落ちてウォーキングさえ困難になった。 一人ではつまらないと、夫も走ら

          プロローグ ~夫が肥えていく~