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産後ダイエットに巻き込む作戦

夫の本気ダイエット開始から半年あまり。
特筆すべきことがないまま時は流れ、夫は華麗に元通りになっていた。

あすけん(ダイエットアプリ)の管理栄養士と共に走り出した最初の1ヶ月で、デッドラインを超えた分を元に戻したまでは良かったのだが、本当のダイエットはここからだというのにさっぱり前進しない。
やはり、スタート時の情熱が続かないのだ。
しかも仕事が忙しくなると、在宅勤務の夫は食事とトイレ以外ほぼ椅子から立ち上がらない。
朝起きて身支度して朝食、仕事、昼休みは食後に昼寝、午後の仕事、終業後に夕食、入浴、就寝(21:30早っ)。
たまに夕食後に息子を引き連れて散歩に行くこともあるのだが、目的はポケモンGOで手近なジムに行き(ポケモンが)戦うだけなので大して歩かない。
その帰りにスーパーでデザートやら値引きの惣菜やら買い込んでくるのだ。「明日の昼ご飯にしよう」と。
助かるけども…揚げ物…脂…

私にも悪いところはあった。
息子が夏休みに入ると、家族全員が毎日家に居て朝昼晩食べる生活が約40日続くので、食事作りのストレスに負けてテイクアウトやデリバリーを多用していたのだ。
もはやカロリーなど考えていられない。
夏休みを乗り切る、ただそれだけの母と化した。

夫は痩せようという気持ちが残っているのかわからないが、あすけんへの食事の記録だけは律儀に続けている。
朝昼晩の食事を登録するとその日の得点が出るのだが、それを発表する管理栄養士がだいたいいつも悲しそうに泣いているので、そのうち息子が「きょうは女のひとないてる?」と訊くようになってしまった。
夫も次第に泣き顔に慣れてしまい、平気でハイカロリーなメニューを選ぶようになっていた。怖い。
でもこんな状態でも記録し続けるのはなかなかの神経である。

ある日ふと思い立って、私も自分のスマホにあすけんをインストールしてみた。
これまでは娘の授乳を免罪符に食べる量を気にしてこなかったが、気づけば娘も1歳になろうとしており、授乳の回数は日に1~2回となっている。
もうしっかり3回ご飯を食べているので、母乳はオヤツ程度だろうし、ガッツリ飲まれていた頃のように授乳後にお腹が空く感覚もなくなった。
そろそろ産後ダイエットに取り掛かる時期なのでは。

やはり自分ごととして食事作りを考えないと、やる気を失っている夫のためだけにカロリーやバランスに悩むなど、率直に言って「やってられるかー!」となるのだ。

人を変えることはできない、自分が変わるしかない、というどこかで聞いた名言を思い出す。
私が少し痩せたところで、夫に響くかはわからない。
でも、私は少し痩せた体を手に入れることはできる。

以前のように材料をいちいちキッチンスケールに乗せることはしないが、夫と私のご飯を量るようになった。
昼食にも野菜を添えるようにし、晩ご飯は食べた後ではなく先に作る予定のメニューを入力して、管理栄養士のアドバイスを見てから内容を調整している。
(※朝昼晩の食事を入力しないと得点とアドバイスが出ない)

私の目標摂取カロリーは1,700kcal弱である。
自分で決めたのではなく、1ヶ月間で減らしたい体重によって自動的に計算されたものだ。
私が定めた目標は1ヶ月間でマイナス0.5kgなのでけっこうゆるゆる。
しかし、一日の食事をここに収めようとすると、今まで食べていた量に比べてなかなか厳しい。
全てが腹八分目となり、お菓子は厳禁。

授乳モードで食べていた私は、あすけんを始めて1週間ぐらいは常にお腹が空いていた。
けっこう辛い。
辛いので、おからクッキーをネットで大量に注文した。
あんまり甘くなくて、ちょっと悲しかった。

しかし次第に体が慣れてきたのか、足りない…という感覚がなくなった。
食後に夫と息子がアイスを食べていても、私はいらないかな、と思うようになった。
余分なものを求めなくなったのかもしれない。
スイーツは別腹と言うが、なくても大丈夫。(但し出されたら食べる)

現在産後ダイエット開始から約3週間、体重はマイナス0.3kg。
誤差?という程度の進捗である。
しかし、食生活は良い方に変わったので、あと私自身はストレッチなどを丁寧にすればもう少し効果が上がると思われる。

夫の尻を蹴飛ばして走らせることはできないので、とにかく私の食事改善に巻き込んで行こうと思う。
ただ、惣菜やデザートを買ってきてしまうのをどうするかが課題である。
羽交い締めにして止めるのは少々無理があるので、私が結果を出して夫の意識に刺激を与えるぐらいしか方法がなさそうだ。

頑張るしかない。

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