見出し画像

最近の学び

大体の悩みは、すでに解決方法が確立されている。

最近の趣味が読書になったわたしは、その真理に気付いてしまった。

わたしには気軽に悩みを相談できる友人がもう居ないので、本の世界で理解者を探すことにした。

ある時ファッション誌のサイトが運営しているタイプの占いで「年上の女性があなたを助けてくれる」というアドバイスを見た。
しかも別のサイトの占いにも書かれていた。
その月は3回くらい同じアドバイスを見た気がする。

何となく「ああ、もうすぐわたしを助けてくれる救世主が現れるんだ」と期待した。

救世主の存在を切望するくらい、わたしには大変な時期があった。

家族や恋人には相談できず、職場の同僚は信用できず、友人も居ない。

どんな人間関係だよ、と思う人もいるかもしれないが、わたしは状況説明を面倒に思ってしまうので、異なるコミュニティの人に別のコミュニティで起きた悩みを相談できないのだ。

家族や恋人には相談以前に心配をかけたくない気持ちが大きく、悩みの根源は基本的に仕事、何度も繰り返すが友人は居ない。

でも誰かに助けて欲しかった。
苦しみを責任転嫁して楽になりたかった。

しかし、占いの救世主は現れなかった。

占いの結果に勝手に期待したのはわたしだが、結構絶望した記憶がある。

そんな時にふらっと書店に立ち寄った。

目的は自分の悩みを解決する一冊を探す!とかそんなものではない。
自発的に書店に行く自分が、昔から何となく好きなのだ。知的な感じがして。読書は嫌いだけど。

そんな雑念をたくさん持って大きな店内をうろうろした。

わたしが好きなコーナーはビジネス書のランキングコーナーだ。
トレンドの本はビジネス書というカテゴリにありつつも、自己啓発っぽい内容が中心だったりする。手法よりもマインドを重視している感じだ。

その中でピンときた本を手に取り、目次を見る。これを何冊か繰り返す。すると、

「ああ、わたしの悩みは言語化され、すでに解決方法があるらしい」ということを知る。

そして、その本を買って帰る。

本の中では、過去に同じ悩みを経験した先輩たちが悩みを丁寧に因数分解し、丁寧に解説して、丁寧に対策を教えてくれる。

救世主が生きた人間であるとは限らないのだ。

自分の悩みに効果覿面な本を読んでいると、どこかのタイミングからメンタルが回復してくる。
モヤモヤしたものがどんどんクリアになっていくんだと思う。

悩みを聞いてくれる人が居なくてもわたしが特に辛くないのは、本の世界に助けてくれる人が居るからだ。
しかも、周りにいる人よりも博識でこちらを否定する事はなく、的確な回答をくれる。

これに気付いてしまったので、読書はやめられない。本当に読書って好きになれないけど、こういう恩恵があるからやめられない。そう思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?