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絶対にありがとうを言わなかった私の、夫に「ありがとう」チャレンジ月間

こんにちは!
キャリアコンサルタントのめぐみです。
働くパパママのライフとキャリアのチューニングや、家族会議のファシリテーターの活動をしています。

只今、夫婦で育休中(2回目)。
夫に「ありがとう」チャレンジ月間を敢行して、思った以上に良かったので共有します。

きっかけ

①自分自身のパートナーシップに関して、夫に「ありがとう」を言うことが効果的だとの複数のアドバイスがあったから。
※近しい分野で活動しているので、自分のパートナーシップについても専門家の方にスーパーバイズしてもらってます。
「ありがとう」を言えていない自覚あり。

②仕事用に「心理的安全性」について調べていたら、職場よりも夫婦間での心理的安全性が脅かされてる場面が想起されてマズイと思ったから。

なぜ夫には「ありがとう」が言えないのか?

普段、私はどちらかというと「ありがとう」を口にする方だと思います。
あまり人のことを悪く思わないタチですし、色々な人に助けてもらう場面も多いためです。

でもなぜか夫に感謝を伝えるのが苦手。
では、そもそもなぜ自分は夫に「ありがとう」が言えない(言いたくない)のかまずは言語化してみました。
前提としては、現在夫婦で育休中です。

家事育児を親(私・夫)がするのは当然だと思っているから。

これが私にとっては1番の理由です。
0歳、3歳の子を除いて、家に大人は2人しかいないのだから、家事育児を私が行うのも、夫が行うのも当然だと思っています。発生する家事の4/1は自分or夫が使ったものですし、家事育児は女性が、という考えはしっくりきません。ましてや夫も育休中。出産のダメージや授乳の疲労がない分ちょっと多めに担ってくれてもいいんじゃないの、と思っていたこともあります。

私が何かしても「ありがとう」を言ってもらえないから。

夫婦で育休中でも、家事育児の比率は私(妻)多めです。
授乳(母乳)100%、料理100%に加え、
上の子の「ママがいい!ママ!ママ!」の時の対応(毎日複数回、多岐にわたり発生ですべてが止まる。パパがいい!は今の所2%くらい)
1人目の育休の時に夫には、家事育児の分担を提案しましたが不評だったので、我が家は気づいた方がやる方式=私の方が断然気づく=多めに分担の状況できています。
夫からは、たまーに「ありがとう」の言葉がけがあります。
多分、私がしていることの全貌は見えてなくて、気づくことが一部だから?もしくは家事育児は妻がメインだと思っているから?ここら辺は不明です。今度聞いてみます。

家事育児をするのは感謝されることが目的ではないから。

こんな状況なのですが、私自身は特に「ありがとう」を言われないことへの不満はありません。
例えば、料理は好きでやっててそれ自体で楽しい(趣味)のに、さらに食べてもらえるんだからもう「ありがとう」はなくていいです。一人暮らしだと納豆ご飯くらいしかしなかったのに、家族のおかげで自分の栄養状態も良くなって最高。掃除や洗濯も、やらないと自分が気持ち悪いからやってるだけ。
授乳はミルクを使えば夫もできる事を、私が母乳を選択して(=夫の授乳機会を奪っているともいう)赤ちゃんの”かわいい”を享受している感覚です。上の子の「ママがいい!」対応はわかりやすく自分を求めてくれる、それ自体が心のご褒美になっていると思います。もし逆に「パパがいい!」と毎日聞かされたらきっと心が折れてしまうことでしょう。
だから、私にとって家事育児をするのは「ありがとう」をもらうためではなく、もっと自己の満足に近い感じなんだと思います。

感謝を強要されるのが嫌だから。

反対に夫は「感謝」と「ねぎらい」を求めているように感じます。
「〇〇やっときましたから!」
「炊飯スイッチ入れるの忘れてたよ(押しといたよ)」
「なんか言うことない?」
子連れで外出して「大変だった、あー疲れた」
「やってもやっても甲斐がない」とかいうので、
黙ってやったら素敵なのに、私は何かしても報告とかしないのに、
これはきっと感謝とねぎらいを言わせようとしてるな、と感じてしまい益々言いたくなくなるの負のスパイラルです。
見返りを求める善意ってどうなよ。と。
(これはちょっと私が、ひねくれてますかね・・)


「ありがとう」で済まそうとするように感じるから。

これは子どもに「ごめんなさい」させる場面と似てる感覚なのですが、
(例)
大人「ほら、ごめんなさいは?」
子1「ごめんなさい」
子2「いいよ」

本当は「ごめん」と思ってないのに言葉だけ言わせる、
本当は「いいよ」と思ってないのに、「ごめん」を言われたら許さないといけない、この感じ。伝わりますかね?
私は、「ありがとう」「ごめんなさい」みたいな大事な言葉は、とりあえず言っとけ見たいな感じで軽々しく扱いたくない/言われたくないと思っているようです。
本心から感謝をしている時の「ありがとう」だからうれしいし、
逆に「ありがとう」よりも「助かったよ!」とか「大変だったでしょ」とか「居てくれてよかった」とかその場に即している言葉の方が感謝が伝わってくるとも思っています。


「ありがとう」に関する解釈を色々たれて来たんですが、
今回は、夫に「ありがとう」月間!
ここまでの自分本位な話は全部わきに置いといて、
夫が何かしてくれたと気づいた時に、「〇〇してくれて、ありがとう」を敢行、どんな変化があるか試してみることにしました。


検証「ありがとう月間」

検証方法


夫が何かしてくれたと気づいた時に「〇〇してくれてありがとう」を言う。
必ず、何に対しての「ありがとう」なのか具体的に伝える。

経過

1日目
夫が捨てたゴミでちょうどゴミ箱が満タンになった
「ゴミ袋替えてくれてありがとう」
夫→「え、何?絶対にありがとうを言わないめぐちゃんがどうしたの?」とびっくりされる。
※ゴミが満タンになったら、そっと入らない分のゴミをゴミ箱の蓋の上に置いておくような奥ゆかしい?対応がこれまで、何度かあったのでゴミ袋交換は初日にしてナイスだった!

2日目
出かけたついでに食パンを買ってきてくれた
「パン買ってきてくれてありがとう」
夫→「何、ありがとう月間なの?」ニヤニヤしながら言われる。
「そうそう、心理的安全の本読んだから試してるの」と趣旨を伝えておく。

3日目
ティッシュケースの中身がちょうどなくなった
「ティッシュ替えてくれてありがとう」
夫→「くるしゅうない」とドヤ顔。
(自分が使ってなくなったんやったら、次の人が困らんように新しいのだし得のは当然やろー!)と心の中で思いながら
「どこの公家やねん!」とだけツッこむ。

4日目
キッチンの排水溝のネットを交換してくれた
「排水溝ありがとう、明日ゴミ出しする時に焦らずに済むよ」
夫→「そうでしょ!もっと感謝する事ない?」
ありがとうをせがまれる(え、ウザッ!と心の中だけで思う)

5日目
夕食を子どもに食べさせていたら、先に食べ終わってカラになった食器から洗ってくれた
「お皿洗いありがとう」
夫→「いいよー」

6日目
近所の八百屋で色々な野菜を買ってきてくれた
「野菜ありがとう」
夕食時に子どもにも「今日はお父さんが買ってきてくれた珍しいお茄子だよ」と一緒に盛り上がってうれしそう。

7日目
食後のコーヒーを入れるときに、私にもいるか聞いてくれた
「ありがとう、お願いします」
夫→「おっけー」

つづく・・・
こんな感じで、
「〇〇してくれてありがとう」を継続。
1ヶ月経つと慣れてきたので
「ありがとう月間」はご好評につき延長します。と宣言して現在に至る。


結果

・夫婦でのコミュニケーションの緊張感がほぐれた(心理的安全性が高まった)

・「ありがとう」に関する自己の認知を脇において、チャレンジ月間扱いにすることで言えるようになった
→今はシンプルに、slackチャットに「読んだ」スタンプを押すくらいライトに「〇〇、ありがとう(気づいたよ)」と言うことにした。言わないと伝わらないしね。

・夫との連携がスムーズになった
→毎日いろいろな場面で感じますが、特筆すべきは夕食の時間。
以前は夕食を夫1人先に食べ終えて、そのままドカっと横になってスマホ見てた時間(その裏で、私は子ども達食べさせながら、自分は冷めたごはん掻き込む、間髪入れずに皿洗い!風呂!授乳!寝かしつけ!怒涛)だったのが、
今は夕食時に一緒に子どもの食べるのを手伝うor食器を洗うor風呂掃除 のいずれかその時に必要なことを行ってくれています。とても助かっていますし、食卓での団らんもより楽しい時間になっています。
夫に変わって欲しくて始めた訳ではないのですが、結果的に動いてくれる場面が格段に増えたと感じます。


何日もやってくると判を押したように「〇〇してくれてありがとう」だけ言うのも違和感ある場面も出てきたので、パターンも少しずつ増やし中です。

(例)
①前日や、さらに過去に実施してくれたことについても、気づいた時点で「~の時に〇〇してくれてたの、ありがとう」と遡及して伝える。
②どういう効果があったかも伝える。
「〇〇してくれてありがとう。おかげで間に合ったよ」

まだまだ修行中の身なので、おすすめの「ありがとう」パターンあれば教えてください。

ではまた!

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