毎日違う自分と、毎日違う関わりを
先週金曜日から、普段の制作環境に変化があった。機材トラブルだ。動揺している。金曜日はその中で文章を書こうとしたものの、できなかった。文字を書くことはできてもちっともまとまらないし、発想が浮かばない。
そんなことを思い出しながら今も少し緊張する。今日は書けるだろうか?とポメラに向かっていたら、上の階の足音が響いてくる。更にまたどこからともなく、何かを叩いている音?が聞こえてくる。どこかで工事をしていたっけ・・・?
できるだけひとりの時間を確保したい。そんな気分なのに音で注意力が持って行かれてしまう。落ち着かない。そうだ!と思い立ち、イヤマフをした。ノイズキャンセリングイヤホンで気持ちの落ち着く音楽を聴き、その上からイヤマフをする。
頭がしっかりと支えられる感じがして、少し安心する。普段出かけるときはノイズキャンセリングイヤホンだけで済ますことが多いのだけれど、イヤマフもまたもう少し持ち歩こうかしら。
出かける先に音が苦手な区域がある。線路が特殊なのかわからないけれど、電車に乗っていて音が大きく響く。一度ここでパニック発作のようになってしまった。その後は必ずイヤマフをして通るようにしている。イヤマフをしていてもまだ怖くて、だんだんその区域が近づいてくるといやな思考に追い詰められる。パニックになったときの視界が狭くブラックアウトしていく感覚が襲ってきたり、もし倒れてしまったらどうしよう、みたいな不安が思考の行き先を塞ぐ。
思い詰めた時の自分なりの対処
思考の行き先が固定されてしまう時、わたしはとんでもなく不安になる。気持ちが狭い方へと追い詰められる。この時はもう逃げ場が全くないように感じる。
でも、あとから振り返れば自分でもわかりやすい。「なんであんなに思い詰めていたんだろう」と気づくのだ。ということは、思考がどんどん狭いところに行っている、と気づくのが大事だということ。
苦しくなってきたら、文字で今の思考を記録しておく。思い詰めているときに自分の思考の矛盾には気づきづらい。だけどそこは発想の転換だ。「思考が偏っている」という前提で読む。チェックするタスクと捉える。そうやって読むことができると「これしかない」と思い詰めている自分の思考に、自分で隙間を作っていける。
とはいっても全部リアルタイムでやらなくていい。書き留めておいて、なんとかその思考から逃れる気晴らしをして、それからもう一度文章を読めばいい。
とにかく自分に気づいていく
ずっと昔、不調が出たときに検索して「これは大変な病気に違いない」と思い詰めたこともあった。今日のように今まで通り文章が書けないときも「もう書けないんじゃないか」って思い詰めはじめてしまう。
かわいらしい映像のジャズ動画に切り替えて、少しでも自分の身体と心を弾ませてみようとする。どんどん自分の状態に気づいていく。
「思い詰めているときの対処法」を書いている間、肩が上がっていたことに今気づく。今日は、先週とはずいぶんコンディションが違う。先週はとにかく勢いで書いてもそれなりにまとまって、流れも心地よかったのだけど、今週はそれを目指さなくてもよしにしよう。脚が冷えている気がするので、違う部屋着にしよう。
着替えながら上半身も冷えているなと思い、着心地が大好きなパーカーを羽織った。そして、香りの大好きな紅茶を入れる。お湯を沸かす間、イヤホンとイヤマフの装備のせいで、ケトルの音が聞こえない。そろそろかな?とわくわくしながらケトルを見つめるのが、なんだか楽しいと感じた。いい感じだ。
毎日違うコンディションと付き合う
できるだけ気をつけて調子を整えていても、それだって思い通りにいくわけじゃない。今日も、あまり調子は良くない。それでも思い詰めすぎずに過ごせるようになりたい。思うように書いてみたいと思っている文章、いつもとは違っても、これだけ文字を並べられたことにほっとする。自分自身は、思っている以上に毎日違う人なのだ。
毎日違う自分とそれぞれ仲良くする方法を見つけていきたい。「自分たち」と仲良く連携をとりながら、大好きなものづくりをしていけたらとってもいいなあ。だから、無理はせず、でも毎日できるだけ作ってみたい。
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