見出し画像

ポメラとの1週間

こんなに忙しい12月ははじめてかもしれない。

「師走っていうけど、わたしは走ることなんてないわ~、仕事もないしねえ・・・」
なんて自虐するのがすっかり癖になるほどに社会とのつながりは薄かったし、そもそも冬になるといつも心も体もガクッとパワーダウンしてしまう。

今年、いつもと違うことがもうひとつある。デジタルメモ「ポメラ」を買ったことだ。まさに今それを使ってぽちぽちと文章を書いている。

言うなれば小さめのワープロという感じだろうか?
物理キーボードはやさしい押し心地で、キーの間も一般的なキーボードに比べて狭めなので、少し体を丸くして書いている。
その感じがなんとも心を穏やかにしてくれる。

文章を書きたいというわたしの欲求は、自分でも不思議なくらい強い。

実際のところスマホでもすごい勢いで長文を打てるし、今までのnote記事もスマホで書いたものはかなり多い。MacBookで書くこともある。でも、「書く」という行為だけのために特別なデバイスを用意したらどうなるのか興味があったのだった。

そうしてポメラと一緒に過ごして1週間ほど。朝起きて、スケジュールを手帳と確認して、そうしたらポメラを開いて頭の中に溜まっていることをそのまま書く。そのあとはお昼のタイミングや、一息つきたいときに開いては、好き勝手に頭の中のものを打ち込む。ポメラは単体ではネットワークに書いたものを共有することができない。だから、大切な秘密をこっそり書いているような気分になって、とても楽しい。

毎日毎日、文章は書いていたのだけど、何かが足りないと思っていた。でもそれが何なのかわからなかった。MacBookやスマホを使うときは、誰かに向けて書くことがほとんどで、相手にきちんと伝わるように意識を働かせて書く。
でも、ポメラと遊ぶうちに、わたしは「ただ書く」がしたかったのだ、と思った。誰にもシェアしない、自分が楽しむだけの文章を書きたい。そういう思いをはじめて自覚したのだった。

大きな気づきをくれた小さなポメラと、明日は何を書こう?うまく書けなくていいし、ただ楽しければいい。そもそも文章って、きっとそういうものだよなあ。


心のどこかに引っ掛かったら、ぜひ100円のサポートからお願いします🙌