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熱中症対策しよう。夏の暑さを舐めてはいけません。

さて、本格的に夏がやってきました。来てしまいました、、。
我々農家も体力的に大変な時期ではありますが、夏が暑くないと秋作以降の作物は不作であったので、個人的には夏の暑さは歓迎ではあります。
が、気をつけなくてはいけないのは熱中症です。
熱中症は高齢の方が亡くなるものではなく、若い人も亡くなる可能性のある
決して舐めてはいけないものです。
実はわたしたちの農場で数年前に熱中症の事故を起こしています。それからどのように対策するか、スタッフや社労士さんと話し合いました。その内容をまとめてみます。

勤務時間の変更

6月から8月末までの勤務時間は5時〜13時。
いちばん暑い時間帯を回避しつつ、拘束時間が長くならないように昼休憩を長く取るのではなく、昼休憩は無しで途中細かい休憩をとりながらの8時間勤務にしています。
それからWBGTの予報を前日の夜に確認。それの度合いに応じて対策しています。

WBGT厳重警戒以上で対応

WBGT値は1-5段階に分かれていて、厳重警戒は4段階目(5段階目は危険)の危険度を著しています。前日に翌日の仕事の予定を共有するのですが、その段階で何時からWBGT値がレベル4以上になるのかを記載しています。


これが前日に共有する予定表。
時間帯の下にWBGT値が記載されており、オレンジがレベル4の厳重警戒、赤がレベル5の危険です。
右の赤枠が夏ルールなのですが、連絡が着くようにすること、体調が悪くなったら報告は常時やっています。

レベル4厳重警戒で具体的にやること


・1時間に一回の水分補給
・↑のタイミングで塩タブレットを舐める。(その時にリーダーは全員の体調を確認します。)いつでも水分補給はしても良いのですが、このタイミングでは必ず休憩水分補給します。
・ペットボトルを凍らせた氷を作業場に常備。畑に持っていく。
・日陰のない圃場はパラソル持っていく。

レベル5危険で具体的にやること

・外仕事をやるときは空調服必須(貸し出しあり)
あまり危険の状態で外仕事になることはないのですが、やるときは空調服必須にしています。危険になることは大抵12時からなので、どうしてもなときは1時間やってもらう時があります。

その他始めた事

農作業に慣れていない人に対するケアをしています。
夏場は忙しいので、知人が手伝ってくれる場合もあるのですが、私達と違い普段から外で仕事しているわけではないのでよりこまめにケアしています。
健康診断も個人任せ(金額は農場負担)だったのですが、賞与の査定に組み込むことによって受けてもらえるようにしました。

事故を起こした日は安全祈願

事故を起こした日は主要メンバーで安全祈願に行っています。
農場は掃除をして、午後はみんなでご飯を食べます。忙しい時期なのですが、そういう時こそ気持ちが焦ってしまって事故や怪我の原因になります。
気持ちをリセットしてこれからも安全に怪我なく頑張ろうという日にしました。
事故を起こすまでは、体調管理は個人まかせだったのですが、やはりそれでは人によって遠慮があったりするので一定のルールを決めてあげることは大事かなと思います。
事故や怪我があっては誰も幸せになりません。特に農業はこの辺りが緩いので、良い農場作りの大事な1つと思ってこれからも取り組んでいこうと思います。



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