人を行動させる心理学を活用したプレゼン資料の作り方! その7

【まとめ】

慣れないうちは、異なるベクトルに向いているタイプ両方に伝わる言い方が表現できない場合があります。その場合はあまり深く考えず、一つのタイプを捨ててしまい勝負をしても問題ありません。

なぜなら、「外食をするときいつも変わったメニューをオーダーする人」でも説明したように、一つの行動に対して人は複数の動機が隠されているからです。

説明した4つの動機全てに合致しないと人は全く行動しないわけではありません。その中の1 つでも合致すれば、人は行動するきっかけとなります。

ただし、動機付けの優先順位はありますので、もし、捨ててしまった動機付けが、相手にとっての最優先の動機付けに該当してしまった場合はあきらめることも肝心です。

それよりも、構成の方が大切です。特に、「理由」部分にまとまりないがと全体的に曖昧で漠然とした内容となってしまうため、十分に注意が必要です。

優先されるべきは「戦術」よりも「戦略」です。「戦術」がどんなに優れていても「戦略」なき戦いは負けてしまうのです。ですので、「構成」はしっかりと作り上げてください。

また、「行動」はより具体的な内容にしてください。

具体性の乏しい「行動案」では、何をしたらよいのか分からず誰も行動することができません。そのため曖昧な表現は避け、具体的で断定的な表現の方が相手にとってはイメージし易く行動が明確になります。

また、感情だけで表現する事は避け、客観的な判断が可能な数字のデータで表現をするように心掛けましょう。

例えば、自分が一生懸命考えた企画などは、どうしてもその想いを伝えたくなってしまいます。しかし、聞いている方は決してあなたとお同じ感情にはなりません。多くの場合、話し手が自分勝手な感情移入すればするほど聞き手は醒めてしまいます。

プレゼンを聞く側は常に「自分のメリット」を聞きたがっています。会社の上司であれば、会社の売上であり、結局それが自分の実績評価につながりますから、結局は「自分のメリット」に他なりません。

そのメリットを相手に伝えるには、自分勝手な感情よりも正確で信頼性の高い数値であるほうが、より効果的なのです。


プレゼン資料制作でもっとも重要なことは「相手に伝わる言葉で表現すること」です。もし、あなたのプレゼンに全く関心を示さない相手がいるとしたら、それは、関心を持ってくれない相手が悪いのではなく、相手の関心を引き出す事ができなかったあなたの責任です。

そうならないためにも、「このプレゼンは一体だれの為のプレゼンなのか?」を考える必要があります。当然、「相手のためのプレゼン」ですので、「この表現で相手に伝わるだろうか?」「相手が求めているものは一体なんだろうか?」などを常に考え、決して一人よがりのプレゼンはしないことです。

相手の立場になって考え、自分自身が相手と同化することで、伝わる言葉を表現できるようになります。

最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
この投稿がお役に立てます事を祈っています。

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