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最後の灯火

まーた余計な所にカネが掛かってしまう事になった。

というか、前から気付いてはいたんだけどね…。私の実家は特殊な構造で、二階がリビングになっている。一階に私の部屋やお風呂があるのだ。

よって二階が玄関なのだが、そこに繋がる階段が鉄で出来たよくある「あの」タイプなのである。

で、築50年も経過しちゃったもんだから、いい加減朽ちて落ちそうなのだ。新しい階段に取り替えるお金は無いので、溶接で済ませるのだが…やれやれ、このカネの無い時に。

今後事故が起きる事を考えれば、必要な出費ではあるんだけど…。

地元の工務店にお願いしたところ、幸いにも肝心なところはそこまで腐っていない為、溶接と塗装で問題ないだろうとのこと。良かった…。それなら、何とか支払い出来ると思う。

カネという面だけで言えば、おふくろが遺したものは本当に少ない。親父に至っては、恐らく何も遺さず死ぬだろう。

いや…むしろマイナスなのだ。

貯金など勿論、ない。ゼロ。

彼が死ねばこの家が残る。ぶっちゃけ、私はこんなボロ屋要らないのだよ…。土地が100坪ほどあり、無駄にでかいので、仮に全部リフォームするにしても、1,000万円ほど掛かりそう。

取り壊す際にも、通常の家なら200万円程度で済むのだが、大きいと言う事で3〜400万円ほど掛かりそうな感じ。しかも場所が場所なので、土地の価値も下手すりゃ坪単価で1万円を切る。

よって、親父が死んだ後にこの家を「処分」するなら、タダでもいいから貰ってくれる人を探した方が良いくらいなのだ。

しかも最近の親父の車の運転は、さらに危険度マシマシ(汗)。

まぁ幸いにして運転自体にそこまで問題はない。でも、数秒後に目的地を忘れる。例えば「〇〇まで来て。待ってるから」と電話で伝えても、すぐに忘れてしまうもんだから、なかなか来れない。

保険には入っているが、そういう問題でもない。電柱と仲良しになるくらいならまだいい。もう運転が危ないのに「運転したい」という自分勝手な都合で運転し、人身事故を起こしたとなると、洒落にならない。その際の責任は、大きな大きな「飛び火」となって、私に飛んでくるだろう。

よって、車のキーは私が預かる事にした。尤も、車の名義は私なんだけどね。はやく普通免許、取らなきゃな…。

はぁ…アタマ痛いねぇ。やる事も問題も、なかなか減らない。

ただ、悪いニュースばかりではない。

おふくろが遺した阿寒町の500坪の土地だが、無事に私が受け取る事になった。親父が兄に話し、了承したらしい。

後は担当の司法書士を通して、手続きを完了させるだけ。

場所は悪くない。綺麗な平地だし、阿寒の住宅地の中にあるので、この町で言えば利便性も高い。釧路へもそう遠くない。実際、宅地ならそこそこの坪単価になる。

地目が「畑」ゆえ、「宅地」に変更出来れば良いのだが…ハードルが高い。でも、それが可能なら実家のリフォームも現実的な話になる。

おふくろが私に託した、最後の灯火。

…決して、無駄にしたくない。

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