たら、れば
今日、久しぶりに学生時代の同級生「H」からLINEメッセージが来た。
正直なところ、もう接する機会は無いと思っていたので、リストの中から削除していたのだが...向こうは消してなかったみたい。
今は静岡の某観光ホテルのフロントマンをしており、「カネに困っているので割りの良い副業を探している」...との事。
まぁ、コロナの中、この業種はキッツイよなぁ。
...と思いきや、話によると、彼女が心臓の病気で入院しているからお金が必要だというのだ。
私は「ネットで稼げる方法を見つけてみては?」と言った。
すると、「経験が無いからムリだわ」と即答された。
その後、私は「なら、どっかから借りれば良いんじゃないの?」と言った。
そしたら「リスクが大きすぎる」と言われた。
......じゃあ睡眠時間削って、コンビニでレジ打てとしか言えんがな(笑)。
もう、この二つの答えで私は「見切り」を付けた。まぁ、他人につい厳しくしてしまう、私の悪いクセでもあるんだけど。
ともかく、こいつは何も変わっていない。相変わらず、「しなくてもいい」を探すプロフェッショナルだ。当然、本人はその自覚がゼロ。よくあるパターン。
放っておけばいいものを、私もヘンなところが優しいというか、お節介というか...まぁ聞きたい事もあったので、こちらからLINE通話を掛けた。
私 : 「今の君は、今までの君が行動した結果なんだよ。
金銭的に不満があるなら、今に至るまでの君の人生に問題があったって事でしょう?だから君が今すべきなのは、目の前のカネをかき集める事じゃなくて、人生を振り返り、反省して自分を変える事だと思うよ。」
すると彼は血圧を上げ、怒り口調で以下の様に返してきた。
H : 「いやいや、今の精神状態じゃムリだよ!いいか?彼女が病気なんだぞ?彼女の病気が治ったら、落ち着いてネットで稼ぐ方法とか勉強したりできるけど。」
私 : 「ふーーーーーーーん...。で?彼女の病気が治れば、改めて人生を振り返って、変わる努力をするの?...ごめんね、断言しちゃうけど、君はしないと思うよ。今までもそんな感じだったじゃんか。」
H : 「いや、だからちゃんと聞けって。別に将来の事なんて聞いてないよ。今月だけ助かればいいんだ。彼女の病気も治らないものじゃないんだからさ。たまたま、今月が辛かっただけなんだよ。ネットで稼ぐとか、そんなの...知識も全く無いのに!何ヶ月も掛けて勉強しなきゃダメじゃん。」
私 : 「...俺も今、ネットで稼いでるけど、全くカネが無くて困ってた時に始めたし、最初っからスキルや知識があったわけじゃないよ。タイピングすら出来なかったんだけど。」
H : 「いや、だからさ...聞けって。」
私 : 「よーく聞いてるよ。」
H : 「彼女がまずは退院する事が先決だよ。だからこそ、すぐにでもお金になる事が無いか聞いたんだよ。何ヶ月も掛けてどうする?今、必要なの!」
私 : 「なら簡単じゃん。借りなよ。かき集めりゃ300万くらいすぐだよ。」
H : 「無理」
私 : 「はは。無理じゃないよ。個信に傷あんの?無いよね?確か君、現金主義だし。ちゃんとした所で働いてるんでしょ?余裕、余裕。」
H : 「あのなぁ...。そんなのリスクが大きすぎるだろ!その後、返せなくなったら、彼女の親とか、その他にも色々...ダメになるじゃないか!もっと長期目線で見ないと!」
私 : 「......???」
...ツッコミどころ満載で思わず吹き出しそうになったが、笑うのも失礼なので堪えた。目の前のカネが欲しいとかほざく奴が、長期目線もクソも無いもんだ。「即金を入手する事」と「リスク無し」...まさか、その二つが同時に成立するとでも思っているのか?カネを稼ぐノウハウも、稼いだ経験も無いクセに?どんだけ都合良いんだ、どんだけ。
私 : 「ふーん。で、今君が主張したものが『今の君』だよね?その考えで四十年間生きて来たんでしょ?...そして今、そこにいるわけだ。言ってる事分かる?ハッキリ言うけど、また君は数年後も同じ様な状況になってると思うよ。だから、『変わる必要があるんじゃない?』って言ったの。
二十歳とかなら分かるよ。でももう四十歳なら、今までの生き方が合っていたのか、間違っていたのかなんて、もうとっくに答えが出ているんじゃないかね?カネが欲しいのは分かるよ。でも、今の君の根本的な問題は、そこじゃ無いわ。」
H : 「......」
私 : 「長期目線って(笑)。言っておくが、そんなモン不可能だよ。一般常識では、そう教えるだろうね。でもね、実際ガチで追い詰められて『早く何とかしないと...』ってなった人間は、長期目線でなんて考えませんよ。借金してでも動くさ。まぁ、バランスも考えなきゃいかんし、それが良い事か悪い事かは別としてね。でも、俺はそれも『行動力』として捉えるよ。やっぱり人生は、行動なのさ。君に無いのは、それじゃないのか?」
H : 「......」
彼はどうやら、カネとこの世の仕組みに関しての知能指数が小学生並みらしい。同じ年齢の人間とは思えん。
それに、向こうから助言を求めてきたクセに、この偉そうな態度は何様なんだよ(しかも、わざわざ私から通話を掛けている)。そもそも、静岡にいるクセに、なんで北海道にいる私に副業に関して聞いてくるんだ。
頭悪い上に経験も浅く、行動力も無いくせ、チンケなプライドを振りかざして独自のダメ理論を押し通す。死んでしまえよ、本当に。最近はこういうの多いね。
私 : 「...ていうかさ。君が優しいのは分かるんだけど..。彼女の治療費をどうして君が支払ってるの?」
H : 「いや、蓄えがそろそろ無いとか言ってるし、俺がクソみたいな時も、ずっと俺について来てくれたから、そのお返しもしたいし...」
...うーん、そうかそうか。
あくまで私の意見なのだが、本当に彼の事を大切に思っているのであれば、治療費なんて出させないと思うけどね?結婚してるわけでもあるまいし。これは本人には言わなかったけど。
聞いたところによると、彼女は母親も健在みたい。病気も基本的には自己責任なんだから、貧乏人の彼氏になんぞに払わせてないで、てめーらが金借りてでも払えよって感じ。
もし私が入院する事になって、彼女が治療費を払うなんて言い出したら、ひっぱたくよ(笑)。そんな事にカネを使わないで、自分の人生に投資しろって言うわ。
私は、彼をずーっと前から知っている。そして久しぶりに話したが、彼の精神レベルは全く上がっていなかった。
だからこそ、彼に対して「カネを求めるんじゃなく、自分を変える事を考えろ」と言った。そうじゃないと、十年後も二十年後も、今のコピー&ペーストの人生が待っている。
実際、以前会った時も似た様な状況だった。結婚詐欺師みてーな訳のわからん女に引っかかって、出来た子供が流産しただの何だのと慰謝料請求され、金に困っていた。
基本、アホなんですよこの人。そういう経歴を知ってるから、テキトーに厳しく言ったのもある。
私が「勉強が必要?時間が必要?リスクがある?バーーーーーーーーカ。当たり前だろうが」.......的な事を言うと、決まって「俺だって状況が好転すれば、やるよ」と言う。彼はそれを約四十年間、ずーっと繰り返して来た。
そんな簡単に人生を変えられる話がこの世にあるかよ。自らへの投資をせず、楽して目の前のカネばかり追いかける様なアホだから、今の状況になったんだろう?そこに気付けないなら、今後何をやってもダメ。
私 : 「彼女の治療費が欲しい...?それって、彼女の方から求めてきたの?それとも、君が自発的にやってる事なの?」
H : 「もちろん、俺が自発的にやってる事だよ(ドヤァ)。」
...あーあ。なーに胸張って言ってるんだか。一般的には「優しい彼氏」と見るかもしれんが、私からすればバカ丸出しだよ。自分の人生に投資出来ない、最悪のパターンじゃないか。
さっきも言ったけど、本当に相手の事を想っているなら、自分の治療の為にお金を支払ってもらうなんて考えられないと思うんだけど...。私だけなんだろうか。
もちろん、彼に潤沢な資産があるなら話は別だよ。
彼女の治療費を支払っても、生活が苦しく無く、やりたい事にも向かっていけるなら、払ってやるのも良いだろう。でも実際、カネが無くて苦しむくらいなんでしょう?その彼の姿を見て、その女はどう思ってるんだ?
「そんな事しないで。自分の好きな事に使ってください」と言うなら、分かるんだけどね。本当にイイ女なら、そこで怒ってでも止めるべきだ。
でも、彼女もその母親も、それを普通に受け取ってるみたい。話にならんね。何だそりゃ。
事情もあるのだろうが、そんなん、下げマンも良いとこじゃん。私なら、パートナーにそんな思いをさせるくらいなら死を選ぶよ。
目の前のカネを求めて頑張っても、一向に彼らの幸せ度数は上がらない。
心から彼女が大切だと思うなら...だからこそ「今、状況的にキツイから」とかそんな情けない言い訳せず、死ぬ気で勉強して、もっともっとカネを稼げるような人間目指し、「今から」努力し始めるべきでは?
1分でも、1秒でも早く、ね。それが最善でしょう。精神状態が最悪?バカか?みんなそうだよ。そんな中、自由時間を削ってでもスキルを磨くんだ。それは絶対、今からでも出来る事だからね。
未来の自分の為に時間とカネを使う。もしそれを応援出来ず、「それより私の治療費に使ってよ」とかほざくなら、その女とはマジで別れた方が良い。当たり前じゃんね。
「こうなったら」とか、「ああなったら」とか悪気無く普通に言えてしまうのは、時間が無限にあると勘違いしている証拠だ。
多分、本人にそう言うと「そんなことない」と言い返して来ると思うけど。
さっさとカネを稼げるノウハウを身につけて、大きく稼げる人間に少しでも早くなれりゃ、それこそ彼女を早く幸せに出来るってもんだ。...でも、彼はその計算が出来ない。
通話の最後に、「じゃあ、今度会って遊びましょう」と誘われた。当たり障りのない返事をした後、通話を終え、私は再び、彼をリストから消去した。
別に上から目線でモノを言うつもりは無いけど、私と彼とではもう、色々な意味で住む世界が違いすぎる。今後、二度と接点は生まれないだろう。
「たら」、「れば」。
まさに「呪いの言葉」だね。
もし私の研究に興味を持って頂けたなら、是非ともサポートをして頂けると嬉しいです。サポート分は当然、全て研究費用に回させて頂きます。必ず真理へと辿り着いて見せますので、どうか何卒、宜しくお願い致します。