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ニューヨークアクター MASAYA OKUBO

大久保全也(おおくぼまさや)、ニューヨーク俳優をしています。

本当はゼロから異世界生活を始めたかったです、出来るものなら。

25歳でゼロから始めてニューヨークで少しづつ俳優で生活出来るようになり始め、これまで学んだことやこれから経験することをちょっとずつ書いていこうかなと思います。

俳優というと日本では職業として一般に認められているのでしょうか?
あまりそうは感じなかった、というよりは有名な人のみ認められているという感じ。

アメリカは業界がデカいからかもしれないけど、アクターは職業です。もちろん仕事が無くてアルバイトをしている人も多いけど、スターみたいに有名でなくても俳優だけで生活している人も多い。エキストラの仕事が多い俳優でも妻子を養っていたり。というのも映像俳優組合SAG AFTRAがあるから可能なのですが。

映画俳優組合(えいがはいゆうくみあい、英語:The Screen Actors Guild、略称:SAG)は、アメリカ合衆国にかつて存在した映画・テレビ俳優が加盟する労働組合。日本語では全米映画俳優組合、スクリーン・アクターズ・ギルドなどと記されることもある。組合員数は約12万人。SAGの綱領によると、包括的な労働契約を運用することにより、適正な報酬、福利厚生、労働環境を確保すること、組合員の出演する作品の利用に当たって報酬を確保すること、これらの作品の未承認使用から保護すること、組合員の労働機会の確保と拡大を図ること、が設立趣旨とされている。SAGは1933年に、ハリウッド俳優が大手の映画製作会社から、不利な労働時間や休暇条件、制作会社側の一方的な自動更新を含む搾取的な多年契約を強要されつつあることを受けて、俳優側の条件改善を期するため設立された。1995年から全米映画俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards)という映画とテレビの賞を設けている。2012年に米国テレビ・ラジオ芸能人組合と合併し、SAG-AFTRAとなった。

日本に居た時って、「役者してます」って言う自分も周りも「劇団?(アルバイトしながら劇団で友達呼んでお芝居観てもらってるの?)」って言われてたりしてたような。

日本には俳優やスタッフの労働組合みいなのも無いから大変。

ちなみに現在のSAGのBackground(エキストラ)のレートは$170/8時間
今の為替レートで8時間¥18,611(1万8千円)ほどです。

週5日を1ヶ月(4週間)働いたとして、20日 x ¥18,611=¥372,200

エキストラでこれっすよ。

ちなみに(Part2)、セリフが一言でもある俳優はPrincipal(プリンシパル)と呼ばれ、働くのが一日だとDay Player(デイプレイヤー)とも言われます。
そしてこのDay Playerの現在のレートは$980/8時間。日本円で約¥107,290(10万7千円)です。8時間で。

まぁ仕事取るのも簡単ではないですけどね!

ちなみに僕はニューヨークに来て約4年、2年間の演劇学校HBスタジオのプログラムを終了してOPT(Optional Practical Training)という1年間俳優として合法に仕事をするという期間で、ラッキーな事にすぐにSAGに入る資格をもらいました。入会費が高額なことや他にも僕としてはリスクがあるのでまだ入っていませんが。

ニューヨークで俳優活動をしていて、芝居のクラスや現場などなどで時々聞く言葉が「Full time actor」そのままの意味で、俳優一本で生活している人。多くの俳優が目指してますよね。特に物価が馬鹿みたいに高いニューヨークで、しかも競争率も高い、俳優で食うというのは簡単な事ではないです。
それでも沢山いるんです。

俳優で生活する事というのは日本と同様に簡単な事ではないですが、沢山のチャンスもあって、やっていける希望も大いにあるのです。

知り合いや友人がいきなりハリウッドスターになってしまったり。

夢と希望がいっぱいのアメリカ俳優生活です。

まさや

サポートありがとうございます。いただいたサポートや有料記事の売り上げは、ある程度貯まったら、これからアメリカでの俳優活動に挑戦する方の為になることに使わせていただきます。それと、僕自身にもちょっと贅沢なコーヒーを一杯くらい。