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人は読書によって幸福になると同時に不幸になる

あまり深くものを考えないで生きている方が幸せなのか、いろいろ考えられるようになる、というか「考えてしまう」人である方が幸せなのかというのは難しい。

今回、読書の効用について、というテーマを考えたのだが、それでまず上のように思った。読書をすると、考える人になる。多く読書をこなしていくと、世界への向き合い方が変わってくる。読書は大きな変化をもたらし、それは瞑想といった修行にも似て、魂のあり方が変わると言っても大げさではない。

先日、大澤真幸さんと『勉強の哲学』をめぐる対談をした。

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