映画 赤線地帯 

監督は溝口健二。
これまた世界を代表する映画監督ですね。
俺は映画マニアではないが、ちょっとだけ映画アンテナがある方です。でも溝口健二の作品は初めて観ました。

つくづく思うが、義務教育で「映画」という授業があってもいいんじゃないの?
31歳になって初めて溝口健二の映画を観てるようじゃもったいないよ。こういうのは自分で発見するよりも誰かに教えられた方がいい。
外国人たちがシビレまくった日本映画が実は山盛りあってきっとそこからいろんな文化が生まれてるんじゃないかと思う。

アップリンク京都で岩尾文子特集をしていてそれでたまたまこれを観たんですが、ほんとにおもしろい。
今の時代にこんな映画作れないやと思う。
コンプライアンスという言葉が世の中を支配し過ぎているからね。

岩尾文子は小津安二郎の作品で何回か観ていたが、相変わらずべっぴんさんです。今どきの顔面をしている。
そしてやっぱりえげつないのは京マチ子。
存在感が横綱だ。
この人は表情だけでセリフを言っているようだ。
メソッド俳優という言葉がしっくりくる。

決して俺が昔の映画マニアという訳ではなくて、普通にモノクロ映画の時点で抵抗はあるタイプです。
ただどう考えてもおもしろい。セリフに嘘がない。
人が隠そうとすることがくっきり表現されている。

話は全く変わるんですが、なんで昔の日本映画は世界で高く評価されたのか。
これは完全に俺の勝手な妄想やけど、この作品のように1950年代というのはバリバリの戦後なんですよね。敗戦というおっきな断絶が当時はあった。そこらは這い上がろうとしてきたのが当時の日本人たち。
これはきっと反骨精神のようなパワーがあったと思う。いろんなことの憤りや反骨精神。これが当時は凄かったんじゃないかな。

アメリカでいうとベトナム戦争。
ベトナム戦争で芽生えた憤りや反体制の精神がその後、どれだけのカルチャーを作ったことか。

だから俺はこの1950年代は、アメリカでいうアメリカンニューシネマの日本版。ジャパニーズニューシネマ時代なんじゃないのと思っています。

ってな感じで勝手にこんなこと考えてわくわくしている。
おわり。

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