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2.発症から入院へ

こんにちはmasayaです。

今回は、私が多発血管炎性肉芽腫(以下血管炎)の症状が発生してから入院するまでを書きたいと思います。

時間があれば最後までお付き合いください。


3月下旬:毎年この季節になると鼻炎の症状が出ます。小学生の頃からアレルギー性鼻炎を持っていて、年に1回は耳鼻科を受診をしないと鼻水で生活できない状況になります。" 今年もつらい時期が来たな、早めに受診しないとな "と思っていました。

さっそくかかりつけ医に連絡するも予定がなかなか合わず、受診日までは市販薬で耐えることにしました。


4月10日:受診日まで市販薬を使っていましたが、一向に症状は改善しません。鼻の状態を見てもらうと、アレルギー性鼻炎の他に副鼻腔炎(蓄膿症)を発症していると言われました。" 今年はいつもより鼻の調子が悪いんだな "と思いましたが、とりあえず薬を処方されたので一安心です。

しかし、耳鼻科の帰り道に急な倦怠感に襲われました。立っているだけで息切れし、熱っぽさも感じましたが、その当時は" 1週間くらい放置していたから悪くなったのかな? "程度にしか思っていませんでした。

今思えば、この時から普通の鼻炎じゃないことを疑うべきだったかもしれません。


自宅に戻ってからも体調は悪化する一方で、熱は37℃~38℃を行ったり来たり。鼻は両方閉じていて眠ることも出来ない。起き上がると血が混じった鼻水が出てくる。それが一晩中続きました。

ただ、朝になると36.5℃になり体調も回復。鼻の症状に変わりはないですが、週明けには会社にも行けるようになりました。

日中と夜の体調の変化があまりにもひどく、妻から「鼻以外にも原因があるんじゃない?」と言われ、内科を受診することになりました。


4月14日:内科の受診日、これまでの症状と耳鼻科の状況を伝えると、血液検査とレントゲン検査をすることになりました。

検査の結果、「体調不良はおそらく鼻の病気によるものではない。血液検査のデータを見ると、体の炎症を示すCRPが10と高い(正常値は0~0.3)。 何かしらの細菌に感染している可能性もあるので、週明けに再度来てくださいと」言われました。

この段階に来てもなお、体調不良は鼻炎が悪化したのが原因で、もう一度耳鼻科に行けば治してくれるだろうと簡単に考えていました。

それか、まさか自分が病気にかかるはずがないと目を背けていたのかもしれません。いずれにしても正常な判断はできませんでした。


4月17日:再度耳鼻科を受診。内科の検査結果を先生に見せると「これ鼻炎で出る数値じゃないよ。もう入院していないとおかしいくらいだよ。薬は処方しないから、早く内科を受診して相談したほうがいい」と言われてしまいました。この時にやっと自分の感覚がおかしいと気づきます。


4月19日:再度内科を受診。改めて血液検査をしてもらうと、CRPの数値が15にまで上昇していました。先生から「紹介状を書くからすぐに大きな病院を受診してください。本当なら今日から入院してもらわないといけないレベルです」と言われました。

今まで言われたことのない入院という言葉。自分に何が起こっているのか、不安で仕方がありませんでした。毎晩まともに寝れず、体温も上がったり下がったりを繰り返し、早く楽になりたいという気持ちが勝っていました。


4月20日:1番大きな病院を受診。紹介状はありましたが、検温の結果38℃だったためコロナの抗体検査を受けることに。鼻の中に綿棒を入れると大量出血。検査をした医師も驚いていました。

1時間くらいで陰性の結果が出て病院の耳鼻科を受診。先生が鼻の中をカメラで見ようとしましたが奥が全く見えないくらい閉じており、洗浄をすることになりました。しかし、それを行う時にも大量出血。これ以上の検査は不可能と判断されて、血液検査とCT検査を受けることになりました。

2度の出血でノックダウンしてしまい、フラフラになりながら結果を待っていました。

1時間後くらいに検査結果の説明。「詳しい診断は改めてしないとわからないが、血管炎の症状に似ている。とりあえず今日帰ってもらうわけにはいかないから、とりあえず入院の手続きを取りましょう」と言われました。

血管炎という聞きなれない病名&今日から入院という事実。ダブルでショックでした。" なんで私がこんな目に合うのか。もっと早くから病院に行っていればよかったのか "などいろいろな感情が浮かんできました。

ただ、体はもう限界で入院して早くこの状態を治してほしい。という気持ちが1番にありました。

この日から約1か月半にわたる入院生活が始まります。


私が入院するまでに出た症状は、鼻炎と副鼻腔炎に似ています。後から分かったことですが、非常にレアな病気のため医師でも見つけることが難しいそうです。

今思えば幸運だったと思います。鼻炎から始まったのに、かかりつけ医は別の病気を疑いました。偶然熱が出て体調不良になって内科を受診した時は、担当の先生が大きな病院を紹介してくれました。病院の耳鼻科の先生は血管炎の疑いを持ってくれました。そもそも、妻に言われなければ内科を受診することもありませんでした。

本当に感謝しています。この病気は付き合っていくのが大変ですが、それ以上にありがとうの気持ちがたくさん浮かんできます。当時はそんな余裕ありませんでしたが。


次回からは治療の経過について書いていきたいと思います。

お時間があればまたご覧ください。

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