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お仕事での契約 - デザイン業を続ける上で気をつけるべきこと

雇われ、フリーランス、経営、長くデザイン業にお世話になってきました。その中で、デザインスキル意外に重要なものも多く気づきました。
最たる一つは、

契約です。
※あくまでも法律家でないデザイナーの経験によるものです。



デザイン業を、会社として行っていても、個人として行っていても、契約書を書いていないというところも多いのではないでしょうか?
少なくても10年前ぐらいは、契約をするのは信頼関係が弱いから?みたいなムードは業界にあったと記憶をしています。


私の感覚としては、契約書で読み取れる契約以外の情報も多いので、
契約はすることをお勧めします。

契約以外の情報とは、、、、
契約をめんどくさがる会社・人は大丈夫なんだろうか?

とかです。
面倒かもですが、危険なまま仕事するのも、、、とも思いませんか?


デザイナーは、普通に受託業をしている分には、危機的状況に陥ることは、そんなにパターンは多くないです。
デザイン業が不味くなってしまうケースは、概ね下記の通りです。
案件をやったけどトータルで赤字だった
 →次回からちゃんと管理すれば、黒字!
営業力が不足して、仕事がなくなる
 →徐々に金が減るだけでそんな急にやばくはならない。
月々の支出が大きい問題(事務所の家賃とか)
 →徐々に金が減るだけでそんな急にやばくはならない。
●デザイン業における契約のしくじり
 →場合によっては、『一気に金が減る』。

という感じです。
上記、四つはどれもいいことではないわけですが、一気に体力(金)が減る可能性があるのは契約の不備やしないことであることが多いかなという感じ。
例:
デザインでミスって、広告出稿費用が無駄になった
→広告出稿費用をデザイン受注額をオーバーして支払うことになった
例えば100万円でデザインを作るところ、広告代500万払うみたいな。
あるはある話です。
契約の場合は、受け取る金の返金&無料の労働以上に払えないみたいなことをいったりする場合もあります。
それが認められるかどうかはその時々ですが。

逆に上記がなければデザイン業は、体力・健康に気をつけられればそうとう安定感があるかなとすら思います。

ということで、今回のお題は、デザイナーの契約!

先に結論を言うと、
なんか変だなと思ったらすぐにプロに相談しよう!
と言うことだったります。
医者と一緒でプロに聞くのが一番!

とはいえ、中身を説明します。


注文を受けるタイプの受託デザイナーが接するであろう契約は大まかにはたった2つです。
①機密保持契約(NDAといったります。)
②業務委託契約
私のキャリアで、95%は上記2種類
です。たったの2種類!

①デザイナーにとっての機密保持契約(NDA)とは

本格的にデザイン制作を始める前に、会議とかで話した内容もばらさないでね〜みたいな約束です。

デザイン業においてバリエーションもなく妙だなぁともうケースもこれまでとても少なかったです。
気をつけるべきところがあるとすると、
・機密保持の期間
・秘密を公開してしまったときの罰則の大きさ
なんかが自分の手に負えるのか確認はした方がいい
でしょう

例えば、機密保持を期限なしとか、罰則が上限なしとかは、デザイナーには追えないでしょう。
小さいビジネスが一般的ですから。

機密保持は、お付き合いのある弁護士さんなどにテンプレートを作っていただいてそれを微調整して使っていくのが良いと思います。
※知り合いの弁護士いないなら紹介してもらったりしましょう!
どちらにしてもそのプロは仕事に必要です!

最初から自分で作るのは私はお勧めしません

②デザイナーにとっての業務委託契約とは

独立を目指すなら、今会社員・デザイナーでも絶対読みましょう。
学校では教えてくれないですし、自分でまず読んでみないと知識は向上しません。

あった方が100%いい知識です。

業務委託契約の難しいところは、案件により形が変わります。
ただし、大きく気をつけるところは、前項と変わりません

『自分の手に負えるのか?』です。

私の場合は、契約書が英語やその他の言語になるのはOKですが、
指定裁判所が海外になったら基本的にはその案件を追うのはやめます。
理由は簡単!手に負えないからです。

蛇足ですが、海外の契約書の場合、納期やスケジュールを記載することも多く日本に比べるとかなり厳しく規定されます。

例えば、納品後もデザインが気に入らないことがあったら、修正を受け入れるとかは、納品後もずっとやり続ける可能性もあるので、そういうのは期限をつけたりしなくてはいけません

私の場合、自分のミスなら無料で修正するが無限の期間は対応できない。
理由は、私は無限に生きることができないから

という感じ。
大きい会社なら後任もいるでしょうからその時々によって判断すればいいかと思います。
あくまでも私の場合です。

まとめ

私がとにかく気にしていること、デザイナーが法務系の文を読むときに気を付けるべきことはたった3つ

其の一:絶対に読むこと
慣れていれば数分、慣れていなくても10-20分で読めます。
(案件の規模にもよりますが、長すぎる契約書はそもそも怪しいかなぁ。)
そこで意味がわからないことも出ると思います。それをプロに聞いたり修正を依頼してみると相談料も安くなるでしょう。
超注意点は、相手から初稿をもらうときは特にしっかり読む。基本的に初稿は言いたいことを言われることが多いので、相手に有利に仕上がっていることが多いため。

其の二:自分で責任を取れるか想像

『自分自身や自分の会社の体力』と『その仕事に対する期待』を天秤にかければ良いのだと思います。
デザイナーである以上どうしても突っ込みたい仕事ってあると思います
しかし、そのリスクは見た方がいい
世の中全てリスクは存在はすると思います。それをやりたいか、正常に判断してやるべきかをこの視点でも考えれば良いだけです。

其の三:プロに頼ること
私は経営をしておりますので、私が専門でない書類も山ほどあります。
しかし全部読んでわからないところは聞きます
次回からはそこに自社の戦略に合わせてここをこういう意図にして欲しいとお願いできるようになります。
それは、デザイナーがエンジニアに実装をお願いするときに、こう動かして欲しいとお願いするのと変わらないと思います。


という感じです。
デザインをいつまで続けるのかは人それぞれだと思いますが、もし不本意な原因で一人でもリタイアするデザイナーが減ったり、しっかりものづくりに集中できうまくいったりするデザイナーが増えたら幸いです!

今回はここまで:)

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