見出し画像

子どものウェルビーイングを追求するために親ができること

スカイベイビーズでは、メンバーや周囲の人が「自然体で生きる」ことをテーマに掲げています。

「自然体で生きる」は、単にあり方だけでなく生き方も対象にしていますが、ウェルビーイングの実現と捉えていただいた方がまずはわかりやすいでしょう。

日々、自分自身や周囲の人の自然体、そしてウェルビーイングについてあれこれ考えを巡らせるなかで、幼少期の体験や価値観形成の影響の大きさを感じています。

私自身も小学生の子ども2人を育てる父親であり、子どもが将来自然体で生きられるようにするにはどんなサポートをするべきか、頭を繰り返し悩ませながら考え実践し続けているところです。

今回は、私なりに子どものウェルビーイングを考えてきた中で思うことを書きたいと思います。

「やりたいこと」の選択肢を広げるために

子育てにおいて、多くの親は「子どものやりたいようにやらせてあげたい」と考えるんじゃないかと思います。

でも、その「やりたいこと」って、結局は自分が目にしてきた範疇でしか見つかりません。実際に体験したこと、テレビでみたこと、本に書かれていたことなど、自分が触れたことのある世界からしか、選びようがないのです。

だから、すべて子どもの自主性に任せきりにしていては、本当の「やりたいこと」には出会えない可能性が高い。そこで親は、子どもの気質や能力などに日ごろから注意深く目を向け、向いていそうなものや興味がありそうなものに触れる機会を作っていく必要があります。

ただし、ここで気をつけたいのが、親も「自分が見てきた世界の中で物事を選びがち」という点。

たとえば、私と妻がこれまでに辿ってきた人生は、子どもに生き方のヒントを提示するうえである程度参考にはなるでしょう。けれど、私たち夫婦が辿ってきた道以外の場所にも、人生の選択肢は無数にあります。

だから我が家では子どもたちに、「お父さんお母さんはこう考えるけど、違う考え方もあるから自分でも考えてみなさい」と、事あるごとに伝えています。

子どもは、親が予想もしていなかったような道を選ぶ可能性もある。そうなった時に、親である自分たちはどんなスタンスをとるのか。ただただ背中を押すのか? 必要に応じて軌道修正するのか? 様々なパターンを想像しながら、日ごろから夫婦で価値観をすり合わせておくことも必要かもしれませんね。

ちょっと話が逸れますが、「周りがみんな受験をしているから」という理由で、安易に受験を選択するようなケース、ありますよね。

もちろんいろいろな考え方があっていいとは思いますが、「周りがそうだから」「周囲から見下されたくないから」といった親の都合で進路を決めてしまうと、子どもの選択肢を狭める事になりかねません。

受験することが本当にその子のためになるのかについては、慎重に考える必要があると私は考えます。受験は絶対ではない。

教育環境の地域差を理解する

子どもの興味を刺激するために、親はさまざまな体験機会をつくる努力をします。

でもこの体験機会の内容や量、質は、環境によってだいぶ差が生じます。これは二拠点生活をしていると、より実感しやすいです。

たとえば都市部では、習い事などの体験機会の選択肢が非常に幅広い。何かやってみたいこと、やらせてみたいことが出てきた時、調べてみると何かしら教室やコミュニティが見つかる場合がほとんどです。

一方で田舎では、習い事といえば今も「そろばん」「書道」「くもん」が定番だったりする。それ以外に何かやりたいことがあっても、2時間車を走らせて習いに行かなければならない……なんてこともザラです。

もちろん、田舎ならではの良さもあります。
身近に自然があることもそうですし、昔よりも減ってきているとはいえ、やはり都市部よりもご近所さんと接する機会は多いです。そのおかけで、子どもたちは家族以外の大人とも日常的に関わりながら育っていきます。

とくに幼少期は、周囲の大人たちから見守られ、ときには叱られながら「愛されている」感覚を育んだり、いろんな大人の考えに触れることで物事の正悪をなんとなく学んでいく、といった経験が大切だと私は考えています。
田舎のほうが、こういった無意識的な体験の積み重ねはしやすいと言えそうです。(都会でももちろん暮らし方によっては同様の経験はできると思いますが)

このように、都市部にも田舎にもそれぞれメリットデメリットがあります。子育てを想定して住む場所を考える場合には、候補地の教育環境を知る努力をし、子どもにどんな体験をさせたいか想像しておく必要があるでしょう。

……とは言っても、想像通りに行かないのが子育てです。自然を体験させたいと思って田舎で暮らすことを選んでも、もしかしたらまったく自然が関係ない道に目覚めるかもしれない(笑)。それでも、教育環境の地域差を理解していれば、柔軟に対応しやすくなるはずです。

家族の愛情はもっと大切

子どものウェルビーイングには教育環境や体験機会はとても重要なファクターですが、より大切なものは愛情ある関係だと言われています。

より具体的に言えば、家族との関係性を本人が肯定的にとらえているかどうかや、家族の集団としての生活に充足を感じているかどうかということがあります。

体験機会を与えようとするばかりに、家族との時間を減らし、本人の心の安定が低下しては元も子もありませんので、注意したいですね。

子どもの自然体やウェルビーイングについては、これからも勉強したり、考え続けたいと思っています。私自身も子育てをするなかで考えたことや発見など、またここでシェアしたいと思います。

住む場所による環境の違いについては、こちらの記事でも触れています。

我が家の子育て日記もよければご覧ください。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?