学校が自己組織化する #9 対話の土壌生態系
Facebookの投稿に反応してくれて最初に集まった180人が、次々に自己紹介を始めました。
一人一人の自己紹介が長文で、そこにそれぞれの想いが込められているのを感じました。
様々な人の想いが実現するには、どんな感じだったらよいのだろうと思い、多くの人の声に耳を澄まして全体像を描いてみました。
2月は、それぞれがやりたいことに耳を傾けるかたちで、ミーティングを重ねました。何しろ、お互いに知らない180人の集まりなのですから、お互いの想いを聞きあう時間が必要だったのです。
その中で、「子どもにこういうことをしてあげたい」「子どもは、きっとこのようなことを望んでいる」という話が続きました。
しかし、対話の中で出た一言が、周りに大きな影響を及ぼしました。
「子どもがいない場所で、子どもが望んでいることを予想して話し合うのは、なんか違う気がする」
そこから、「まず、私たちがコミュニティを自己組織化して、そのコミュニティに子どもも参加できるようにしていくのがいいんじゃないか?」という声が出てきて、進むべき方向が定まってきました。
3月は、曜日の担当者に立候補してもらい、毎日、オンラインの対話を開くことにしました。「各曜日が、完全にオーナーシップを持って、好きなように対話会を運営する」というように決め、実際に1ヶ月間、毎日、対話の場が開かれることになりました。
お互いに知らなかった参加者は、顔を合わせて語り合ううちに、次第に繋がりあっていきました。
4月の第1週は、オンラインワールドカフェを行い、3月の対話の土壌生態系からどのような芽が出てきているのかを振り返りました。
1月に呼びかけたときには見えていなかった様々なことが、4月には見え始めました。そして、繋がりが生まれたことで、一緒にやれる!という実感が生まれてきたのです。
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