読み続けるのは、胸に刻みたい言葉に出会うため
少し前の話。オードリーのオールナイトニッポンの過去回を部屋で流していたら、エッセイを休載した頃の若林さんが「書きたいことがたくさんあった頃は、小説読む事が多くて主人公に自分じゃないかよって感情移入してボロボロ泣いてた」と話していた。
若林さんの語る、その話にじんわりと胸が熱くなった。どうして自分が本を読むのか、一つの答えが見つかった気がした。
15歳で三浦しをんさんの『風が強く吹いている』を読んでから、作家はすごい職業だと思うようになった。現実には存在しない人々に息を吹き