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感想『BREATH:呼吸の科学』

普段あまり意識することがない「呼吸」について、科学的な見地から解説した本。

呼吸の仕方を学ぶことで
・慢性的な健康問題を予防 ・思考パフォーマンスの向上 ・寿命を伸ばす
といった効果が得られると本書では説明しています。
結論、最高の呼吸とは
「口を閉じた状態で鼻から息を5.5秒吸って、鼻から5.5秒かけて息を吐く」のが良いと説明しています。
鼻の穴ごとに、活性化される「脳」の部位が違うというのが面白かったです。

■右の鼻孔はアクセル
・右の鼻孔から息を吸うと交感神経が活性化される
・血行が促進されて体が熱くなり、コルチゾール濃度、血圧、心拍数などが上昇する
・左脳の前頭前皮質に多くの血液が送られる →論理的な判断や言語、計算に関わる部位

■左の鼻孔はブレーキ
・左の鼻孔から息を吸うと副交感神経が活性化される
・体温や血圧を下げたり、体を冷やしたり、不安を軽減したり、リラックスさせる
・右脳の前頭前皮質に多くの血液が送られる →創造的な思考や感情、抽象概念の形成に関わる部位
本書の付録では呼吸法を改善するトレーニング法も紹介されているので、呼吸を見直してみたい方やいびきを改善したい方にオススメの一冊になっています。

#読書 #サイエンス #ノンフィクション #呼吸法

BREATH 呼吸の科学


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