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母の日まであと0日(当日の話)


手がブルブル震えて、口が乾いて仕方がない。
心臓がバクンバクン暴れて、暑くもないのに変な汗。
先日、今まで人生で緊張したことランキングTOP3に変動があった。

・作文コンクールで表彰され全校生徒の前で作文を読んだ時
・友達の結婚式でスピーチをした時
・配信ライブで新メンバーの発表をした時🆕


音楽が最高なところは普段言いにくいことも、
音に乗せちゃうと途端にサラッと言いやすくなるところにある。
ステージの上でギターを背負って、音に乗せれば、向かうところ敵なし。ドキドキさえすれど、あまり緊張はしない。
ただ裏を返せば、自分の口で、言葉で、何か大切な発表することは、ゲロゲロに緊張する。


母の日のBIGMAMAの配信ライブを見ていてくれた方はご存知かと思いますが、
ライブの終盤、最新曲の演奏前に、サポートしていてくれたBucket Banquet Bis(バケット・バンケット・ビス)が正式にメンバーになることを発表しました。

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昔、友達の結婚式にて、
ご両親が最後のスピーチで新婦さんの名前を盛大に間違え続け、
幸せな空気は一転して地獄のような空気へ。
名前を間違えたらあかん。
絶対に名前だけは間違えたらあかん。
結果その夫婦は四季を跨ぐことなく離婚し、以降、戒めとして自分の心に深く刻み込まれている。
(いまだにフレデリックの双子ちゃんに同時に会ったときに、一度眼を閉じ、心の中でお兄ちゃんが健司、おとうとが康司と、復唱し、大きく深呼吸をしてから挨拶をする。だって絶対間違えたくないじゃん。)

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Bucket Banquet Bis(バケット・バンケット・ビス)
名前長えよ、それにちょっと読むの難しいよ。
現にリハーサルの時、まあリハなんでと思って軽く流したら、ちょっとゴニョゴニョして、え?今なんていったの?と確認をされる始末。

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もう完全に胃が痛い。緊&張。
新メンバーを発表するライブなんて、後にも先にも一度きり、そうそうないのである(そりゃそうだ)。これっきりにしたいものである(切実)。
彼のために、ファンの方のためにも、
新しく加わってくれるメンバーを、最高な形で、正確にきちんと紹介したい。


そんな私の心持ちなど、時計の針は知ったこっちゃなくマイペースに刻む。時間通り入場のSEが鳴り立ち位置につく。

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ライブは順調に進んでいく。
有観客ライブを経てからの無観客ライブは、また寂しさも倍増させるところもありつつ、それでも撮影場所であるライブハウスを、頭の中で、想像の中でソールドアウトさせる。

そんな時も、僕は片時も忘れずにこう思っている。

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(絶対に名前を間違えない。)

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(絶っっっっっっっ対に名前を間違えない。)

そんなに不安だったら、もう足元にカンニングペーパーでも用意しとけよと思ったけれど、足元に自分の名前書いてあるとか、それ見たらバケツくんどう思うよ。いや、メンバー入り断られるかもしれん!と思い踏みとどまった(当たり前や)。

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(途中セットチェンジで一列に並んで演奏している時も片時も忘れていない。)

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(鍵盤を弾きながら歌っている時も忘れていない。)

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(絶対に名前を間違えないし、あと絶対に噛まない。)

ライブはノンストップなまま熱量を上げ続けクライマックスへ、
そしてついにその瞬間が訪れたのである。

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「ここでみなさんに一つお知らせがあります。」
「BIGMAMAの新しいメンバーを紹介します、on drums(オンドラムス)、Bucket Banquet Bis(バケット・バンケット・ビス)!」

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言えた!!!!!!!!!!!!!!
噛まずに言えた!!!!!!!!!!!!!

完璧なタイミングでのドラムのフレーズから最新曲へ。
画面上が祝祭になっているのはつゆ知らず(後で知りましたありがとう)、
僕はその日一番の大仕事を無事成し遂げ、
今すぐステージにお布団を敷いて寝そべりたいくらいには、ほっと胸を撫で下ろしていた。


が、しかし、
見ていた方はご存知だと思うが、
そんな圧倒的緊張感から解放された金井政人は、
そこから先、大切な新曲の歌詞を盛大に間違えるのであった(そういうとこやぞ君は)。

まあ、そんなところを含めても、記念すべきライブになったと思われます。
アーカイブはこちらにて購入、ご覧いただけます↓

秘密基地503clubではさらにその内側、裏側での話を↓


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というわけで、はじめまして、改めまして。

ヴァイオリニストと、バケツのドラマーがいる5人組のロックバンド、BIGMAMAです。今後ともご贔屓に。



褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。