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クリスマスを遊び尽くせ

2021年、昨年は品川のクラブeXというホールをお借りして、3DAYS開催でおおくりしました。

「360℃、どこから見ても魅力的なバンドであることを証明する。」

と言うテーマで、どこからでも見られてしまう、そして音楽的にも誤魔化しの効かないアコースティックセット。自分のレポがしっかり残っていましたね。便利な世の中。

さらにその前年はコロナ禍の真っ只中。故に生配信ライブ。収録場所は実は渋谷のQUATTROをお借りしていました。 

この年のテーマは絵本も書きましたし、曲のタイトルにもなりましたが「誰もがみんなサンタクロース」。中央にカラフルなドアを沢山置いて、その扉を開けると別の世界に、あなたのもとにも繋がっている、と言うコンセプト。配信ならではの緊張感ったらありゃしない。まだバケツがサポートですねこの時は。

安井さんだけ写真がホラーなんよ。

自分の記憶が確かなら、おそらく2010年の九段会館に始まり10周年で武道館をやった年以外はまあWikipedia見ましたけどね、趣向を凝らして拗らせて、二部構成の昼夜開催、おひとり様向け、カップル向け(とても余計なお世話な設定ですが)、プレゼントコーナーや、クリスマスソングのカバーなど、今までありとあらゆる手を尽くして来ました。

その中で、個人的に最も記憶に残っているのは2019年ですかね。Roclassickのリリースに合わせて、そのツアーの初日的な意味合いも含め「Roclassichristmas(ロックラシックリスマス)」でおおくりした時です。

鏡張りのステージセット好っきゃねん。

今だから話せることですが、確かこのライブが終わった後、メンバーの脱退をお知らせしなければなりませんでした。
ファンの方々を驚かせる、悲しませるニュースを、クリスマスライブでするかね何ちゅうプレゼントや?いや、でもすでに発表された次のツアーを何も言わずに周るのはどうなの?など、それぞれに紆余曲折、葛藤があったと思います。
ただ、僕らの音楽を楽しみにライブハウスへ来てくれる皆さんはその時点で知る由もありませんから。いち人間としての感情と、プロ意識とを、心の中で戦わせながら、それでもきっと、最高の音楽届けたい、いいライブがしたい、思いは一つと信じてステージに。
この日も含めて、今の自分たちがあり、BIGMAMAの物語の軌跡なのだと思います。

タイトルに邪悪な意志を感じますね

2022年の今年、何やら邪悪なタイトルがついていますね。
ホールでのライブの反動でしょうか?あると思います
それでいて、これまでのクリスマスライブの集大成として、遊び尽くす心意気。

改めて何故クリスマスライブをやるようになったのか、に立ち返ると、セカンドアルバムでクリスマスソングを書いたことをスタッフが拾い上げてくれたことに由来します(多分)。

新しいものを手に入れるためには、
何か大切なものを手放さなければならないこともあるのかな、と思ったり。

次の機会は、この先何年後になるかわかりませんが、それに似合うクリスマスソングを書けた時に、満を持してがいいな、と思っています。来年のスケジュールがやゔぁいっていう説もある

今回のツアーも会場内でのマスク着用必要 / 大声での発声禁止 / ダイブ・モッシュ禁止、というルールでお願いさせてもらっています。
少しずつ緩和される部分が増えて嬉しく思う反面、会場やアーティストの裁量に委ねられるところが大きくなってきて、そのバラつきに、違和感や、ストレスを感じる方も多いのではないかと思います。
アーティストごとにその正解がありますし、自分たちのライブをどんな空間にしたいのか、そもそも以前の環境が正しかったのか?最適だったのか?みたいなことと、改めて向き合わなければならないとも思っています。
また、チケットを売り出したタイミングと、ライブ当日までの期間の間で、日々変化していく部分もあり、悩ましいところです。

今回はまだ、マスクの奥はこちらの想像力で補いますし、皆さんのシンガロングがなくとも5人でしっかりハーモニーしますし、心に響けば拍手で答えてもらえたらそれで十二分にOKです。願わくば歓声が貯金みたいにできたらいいんですけどね、貯声。
後々になって、あの時の方がじっくり見れて良かったよね、じっくり聞けて良かったよね、なんてことも存外にあるのかもしれません。この環境下の今だからこそ見せられるライブ、聴かせ方、というのに、まだ挑戦する価値が、余白がある思って今一度挑む所存です。

正直、前のことを最早あんまり思い出せないと言うか、
ここから、これから、また1から最適、最高を作っていけばいいじゃん、という気持ちでいます。

と言うわけで、今年のクリスマスとBIGMAMAと遊び尽くしてくれる方、めっためたにしてやりましょう。


<誰もがみんなサンタクロースのエフェクトが知らずのうちに海外でバズりつつある話>


<Masatokanai(BIGAMAMA)×タカギユウスケ(カメラマン)>

<503名様限定コンテンツ>


褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。